梅雨明けの砂浜で(200文字小説)
梅雨が明けた。明けた途端にこの暑さだ。
混み合ってはいても通勤電車の中は天国だ。
最寄駅に到着。
きっと外は地獄の様な暑さに違いない。
降りるのをやめた。
「なんか風邪気味で…」
サボることにした。
終点に着いた。
目の前に広がる海。
駅を出て海岸に向かう。
潮風が心地いい。
靴を脱ぎ捨て砂浜へ。
「熱ち!」
極限まで熱せられた砂が容赦なく足の裏に絡みつく。
翌日。
「今日も休みます」
「風邪が治らないのか?」
「いや、火傷で…」