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しるし3(詩集)

縹渺たる春(ひょうびょうたるはる)

作者: さゆみ



想いの丈は枝垂れ桜

花びらは宙をなぞり

ほろほろと雨をぬぐう


春が見えにくいのは

雨のせいではなくて

必要なものは存じているのに


空音の陽光はやさしく触れて

いつわりの中にこそ幸せはあるのだと

池の鯉は水音を響かせる


果たしてそうだろうか


咲き誇るごとに意味をまし

散りゆくごとに意義をさす

幸せとは遷ろうもの


満開である使命は輝き

朽ちてゆく果せる美に

目の前は幽微である



////



本当に見えなかったのだろうか

見ていなかったのだろうか

背景がどんなに変わろうとも

実は何も変われないこと

軸であるのはあなたであり

貴方わたしが変わらなければ

たとえ桜吹雪の中でさえ

花弁(こうき)は掴めない







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― 新着の感想 ―
[良い点] ∀・)確かに感じた“日本人の心”かな。 [一言] ∀・)いつもとちょっと違った感じにちょっと驚きました。これはこれでなんとも美しい作品。
[良い点] まるで江戸時代にいるかのような気分になれました。情景が目に浮かぶようです。ほろほろという擬音語も情緒的ですっかり世界観にはまり込みました。また書いてください! [一言] 不思議な詩ですね。…
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