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最高の仲間(どうるい)と最低なmob設定(プログラム)

大会に応募したときに言われた言葉である。

「登録完了しました!半年後に大会開始ですのでそれまで修練に励み、パーティーメンバーを集めて下さい。」

……やはりこのゲームは屑である。

(パーティーとか言われても知り合いとか居ねえ………)

と考えていると、

「その装備、君もあの街の出身のようだね。」

誰かが話かけてきた。

「よかったらパーティーを組まないかい?あとはお互いの相性を確かめるためにセイクリッドソードガールでも狩りに行かないかい?」

セイクリッドソードガール……よく倒してたmobの名前……こいつを知ってるなら、こいつとは同じ街の出身か…

「良いっすよ。僕はよくそのmobを狩ってましたけど、どうしてそのmobが出て来たんです?」

と訪ねた。

「君の装備は破壊凍結者ブレイクフリーザー向きの装備だ。それでいて大物を相手にする防具じゃない。となると相手は限られる。あとは……その剣の飾りがドロップ率がかなり低いレアアイテムだからね。余程狩らないと出ないだろうから。」

名推理も良いところである。

「君みたいな戦い方を僕もしているからね。職業は違うといえ、戦闘スタイルが似た者同士の勘ってやつだ。」

「分かりました。じゃあ行きましょうか。」

そして仲間になった男のステータスを見る。


凉忌

Lv.461

HP542356451 MP98655423 戦闘スタイル 科学錬金術、破壊凍結


何か自分より全然強かった。

ーーーーーーーーーーーーーー

凉忌とパーティーを組んだ日、何かと驚かされた。まず、彼の戦闘は武器を構築したり、なにかを調合したりすることで構成されているのだ。そしてセイクリッドソードガール戦でその恐ろしさを知ることになった。ちなみにセイクリッドソードガールはこのゲームの屑なところがよく分かるmobである。特徴として、装備は剣を持っていること以外は共通するのは人型であり、女系であり、ウィークポイント(弱点)を狙うならEBS(装備破壊システム)を利用しなければならないことだ。こいつら一体一体が強く、普通に戦ったら集団戦で負ける、そんな相手なのでウィークポイントを狙わなければならない。そしてこのウィークポイントこそ最大の屑ポイント。ウィークポイントは、装備の下である。

よくもまぁ、こんな設定のキャラを作ったなと思ったが、有難いので利用させて頂いています。

ちなみにこのゲームはどスキル制腕前重視である。自らの戦い方にあわせてスキルを習得するのが定石となっている。……一部スキルはアバターに補正が及ぶとか。

「そういえばどんなスキルを取ってるんですか?」

聞いて見たところ、ステータスから確認してみなよと言われたので確認した。


スキルレベル

調合Lv.103

錬金術Lv.220

科学者Lv.200

剣術:基礎Lv.150

剣術:応用Lv.100

槍術:基礎Lv.100

交渉術Lv.250

男性力Lv.60

投擲術Lv.200

0/1383p


と表示されていた。どうやらスキルポイントは1レベルごとに3たまるとのこと。これによって得られた能力もあるとか……

とか考えていたらセイクリッドソードガールの住処の前についた。まずは僕が戦って力を示す。そして凉忌もその力を見せてくれるとのこと。

戦闘タイムの始まりだ!

「俺」は駆け出した。

ーーーーーーーーーーーーーー

まずは武器をブレイク側に威力を寄せて、削り技を繰り出す。

「回れ斬撃、舞われよ刃!スピニングソード・ラッシュ!」

装備耐久度を奪う斬撃がセイクリッドソードガールの装備を穿つ。その剣を受け止めるためにセイクリッドソードガールは剣で防ぐが、それでも届く。次の技へと移行する。剣の焔を解き放つ。

「焔よ!汝の力で穿て!」

焔が流れて穿つ、穿つ、穿つ。セイクリッドソードガールの装備が焔に焼かれ、薄くなる。焔の嵐が止む。そこには、装備を失ったセイクリッドソードガールがいた。

ーーーーーーーーーーーーーー

「交代、かな?」

「ええ……お願いします。」

あのあと、10体位倒して選手交代する。一体、どんな戦い方をするのか……

「錬金術!形成『水剣・NaOH』!『水剣・HCl』!スキル発動『反応活性Lv.10』!」

すると、凉忌の手には水の剣が2本、完成していた。

「回れ、刃よ!」

繰り出された技は、『回転切り「投擲」』のようだった。錬成した剣がセイクリッドソードガールに触れる。すると武器が、装備が、「溶けて」いく。

「え…………ナニコレ。」

「錬金術!錬成『飛針』!投擲スキル解放!絶対必中発動!穿て!」

投げられた飛針がウィークポイントを確実に穿った。

今日学んだことは、「上には上がいる」ということだ。

ーーーーーー

帰り道で。

「2つ聞かせて下さい。1つ。あれはどんな技何ですか?2つ。何故遠回りをしている!」

「あれは化学反応を利用しただけさ。後者に関してはこの辺で盗賊が出るらしいから、気になってね………。」

何故気になるのかは、多分もうすぐ分かるのだろう。そのまま、凉忌と共に進んだ。

自分でいうのもアレですが…

屑設定だなホントに。このゲームR18じゃないという………

理由は簡単だけどもさ……

「セイクリッドソードガールが出現する辺りは難易度が普通なら高すぎて誰も来ないしブレイクとかまでもちこめない」からですね……

運営さんの勇気が造り出す物語………なのか?

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