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Story9 襲撃です。1

連続で投稿しました。

 『ステータス』が見えるようになってから一週間がたった。

 つまり修行が終わったって事だ。リバースしまくりましたよ。

 俺の『ステータス』は後から見せるとして、お、お母さんとミッシェルには一週間おっさんと山で修行するって事で留守にしていた。 

 まぁ、おっさんはミッシェルとお母さんが心配だったらしく一日に三回は家に帰ってたけど。

 俺も心配だったから別に良いんだけど。

 修行内容は結構きつかった。『医術神』だけど、体を鍛えて体力付けばっかりしていた。

 あ、いやでも。医術だから体なのかな?

 まぁ、なんやかんやあって。現在、俺は家の玄関前に立っている。


 「どうした、ジン。ミッシェルに会うのが怖いのか? クッククク」

 「こ、怖い分けないだろう」

 「足が震えてるのに?」

 「……苛めっ子をボコボコにする事を考えての、武者震いだよ」

 「へいへい」

 

 おっさんが適当に返事をしながら玄関を開ける。

 

 「ただいまー」

 「た、ただいまー」

 「おかえりなさーい」

 

 出迎えてくれたのは、お母さんだった。

 ミッシェルじゃなくて良かったー。とか失礼なことは考えてないぞ?

 

 「ミッシェルはまだ部屋か?」 

 「うん……。いつ部屋から出てきてくれるかしら。ゆっくりで全然構わないけど。せめて理由くらい教えて欲しいわ」

 「……今日、出てくるよ」

 

 おっさんがそう言う。

 お母さんには未だに、ミッシェルがどうして部屋に篭っているのかは教えていない。

  

 「じゃあ、ちょっとミッシェルに会って来る。ジンはどうする?」


 ……俺はどうすれば良いのだろう。

 今会いに行っても、何かが変わる気がしない。 

 そして、苛めっ子達をボコしたとしても変わるわけではない

 苛めっ子達をボコすのは単純に自分の為だ。

 しかも、苛めっ子達の中には村長の孫もいるのだ。恐らく問題になって、この村には居られなくなるだろう。

 でもおっさんは、それでも構わないと言う。好きなようにしろと修行中に言ってくれた。

 家族全員で、旅にでも出ようかという話をした。その時はおっさんの前なのに、泣いたよ。号泣したよ。

 おっさん本当に良い奴だな……いや、お父さん、かな?

 だから、結局俺は自分の為に戦う。ミッシェルに手を出すなと。

 ……自分の為じゃなくね?まぁ良いか。

 とりあえず、俺がミッシェルに会うのは全てが終わってからだ。

 

 「いや、全部終わってからにするよ」

 「そうか」

 

 そう一言だけ残し、お、父、さんはミッシェルの部屋に行った。

 ……お母さんはまぁまぁ、なれたけど。お、お父さんって言うのはまだ抵抗が……。

 それに、お父さんというより、親父って感じなんだよな。

 


 

 リビングで暫く待っていると、お、お父さんが……親父が大慌てで入ってきた。

 凄い! 親父だとスムーズに言える!! ……どっちでも良いか。

 

 「どうしたんだ? 親父」


 因みにリビングにはお母さんはいない。

 庭で洗濯物を干している。


 「ジ、ジンが俺の事を親父って言った……できればお父さんの方が良かったけど、今はそんな事どうでもいい!」

 「おい!」 

 「ミッシェルが……ミッシェルが!!」

 

 ミッシェル!? ミッシェルに何かあったのか!?

  

 「ミッシェルがどうしたんだ!?」

 「ミッシェルの『ステータス』が出た!」

 

 ああ、そういえば今日はミッシェルの誕生日だったな。

 今日で十歳『ステータス』が見える日だ。

 

 「ミッシェルの『ステータス』がどうしたんだ?」

 「『ステータス』に『半神』って!」


 『半神』? え、それって人と神様のハーフって事? 

 ヘラクレス的なって事?


 「ん? それはミッシェルが教えてくれたのか?」

 「あ、ああ」

 「ってことは……つまり」


 「ばれた」


 あちゃー。どうやら親父が『神様』って事がばれたらしいです。


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