hexa.暗い光を闇で照らして
次の日の晩になり、作戦決行の時間、僕たちはそのビルの地下にいた、今回の作戦、大雑把に言うと、僕が先頭を行き後ろから透さんが警戒、その間に蜜流ちゃんを挟んで、運動苦手な蜜流ちゃんを守る形で攻める、どうやら今回の標的は地下5階にいるらしいから、護衛が厚くて大変になるかもしれない。
それに、一人になったときはいつも話し相手になってくれる悪魔の反応もない、たしかに近くにはいるはずなのに、なぜだろう、
—地下2F
おかしい、秘密裏の情報を隠してる場所にしては護衛が少なすぎる、それに、女性が多い、これでは透さんの力が全く意味をなさなくなる、、
「ごめんなさいね、私お荷物みたいで、、」
「気にしないで」
「そ、そうです、!わ、私なんて透さんに担がれないとおね、凛さんに置いて行かれてだたかもしれないぐらいです、」
「僕透さんいなくても、蜜流ちゃんのこと置いて行かないんだけどなぁ」
「ご、ごめんなさい」
「冗談だよ、からかっただけ」
—地下3F
「急に男が増えたね、というか、男しかいないね」
「そうね」
「いや、本当に全員石になってる様は面白いなと」
「ついた、なぜか男しかいなかったから、すぐについたね」
「う、後ろ、いろんな人が、来ます、!女性たちが!中に、とても、強そうな人がいます!」
「なら、私が残るわ、これでも私、運動能力には、自信があるの」
たしかに小さな体とはいえ、蜜流ちゃんを担いで僕について来れたんだ、ここは任せてもいいかもしれない、
「蜜流ちゃんのこと任せたからね」
「了解、まかせて、」
そうして、僕は、蜜流ちゃんとそのスロープの1番下の、そのドアを開けて、、
—地下4F
おかしい、ここに来てから、何もかも違和感だらけだったけど、こんな空間、知らない!
「あんた達ね、ここの当主を殺しに来たって言う、悪い犯罪者は、」
「悪い?犯罪者は認めるけど、悪者にはなったつもりはないね、蜜流ちゃん後ろに隠れて、」
その謎の白い羽で宙に飛んでいる少女はこちらを見て不思議そうに笑う
「悪者じゃない?犯罪者なのに?あなた、おかしなこと言うのね、犯罪者は悪者に決まっているじゃない、!」
「お姉ちゃん前!!」
その瞬間、光のようななにかがこちら目掛けてビームのように飛んできた、
「、!あぶね、、このビーム、地べたをドロドロと溶けて消させるほどの威力、当たっていたら、、死んでいたかもしれない、」
—地下3F
「あれ、お仲間と一緒に行かなくてよかったの?」
「いいのよ、残りは遅れてきたあなただけですし、私も、速く心配要素を潰して、逸早くあの子達と合流したいのよ」
「そこまで契約者様に高く見積もってもらえるとは、光栄の極まりですね、」
「それじゃ、そんな悪魔の契約者の私からお誘いをしますね、この私と、一曲踊ってくれますか?」
「ええ、よろこんで」
—地下4F
このままじゃ!蜜流ちゃんの予言に頼りきりで、ただひたすらに回避するしかないままじゃないか!!
予言の力を使いすぎるのは蜜流ちゃんの命が危険すぎる、、どうしたものか、!
「、あ、みつけた、そこね、」
「まずい!!蜜流ちゃんの位置がバレて!」
私は、不思議と痛みを感じなかった、いや感じる隙間なかった、私の片足は、見下ろした頃にはもう、すでに、消えてなくなっていた、痛みが後からやってきて、、、
「痛い!!痛い痛い痛い!!!足が、、足が、」
「ごめんなさいね、でも罪を犯すのが悪いのよ」
まずい、!このままでは帰還することすら危うい!あの足じゃ歩くこともできないし、出血量もやばい!
「蜜流ちゃん!逃げるよ!!」
「え?で、でも!」
「何言ってるの!このままじゃあなた死ぬよ!?」
「わ、私、足手まといじゃ、」
「いいの!これは僕の責任だ!」
「感動的なところ、ごめんなさい?」
僕の右手はその瞬間、その光に溶かされていた、
「凛さん!手が!!」
「気にしないで!これは、、もうすでに無かったものだから、ほら、ちゃんと掴んでてね」
僕はその小さな身体をおぶって、走り出す、何度も迫い来るその光のビームをひたすらに直感で避けながら、、そしてそのドアにたどり着き、ギリギリ、僕たちはその部屋から逃げ出すことに成功していた、
—地下3F
「凛ちゃん?!蜜流ちゃん?!その手!その足は!?」
「今はいい!逃げるよ!」
「わかりましたわ!」
「申し訳ないわね、こちらからお誘いしたダンスなのに、ここは一時休戦というわけにできないかしら?」
「ふん、まぁ、正直、私は契約者と戦いがしたかっただけだから、また、戦いができるのであれば、ここでは逃してあげます」
「ありがとうね、感謝するわ」
朝方、拠点に帰ってきた僕たちはそこで汗をダラダラと流していた、冷や汗だ、生きたえたという事実と、今にも大量の出血で死にそうな蜜流ちゃんを、能力でなんとかする姿があった
「蜜流ちゃん!まだたすからね!安心してね!!」
「ほ、本当?わ、私、生きれるの?」
僕の力は人を治すことはできない、けれど優秀な医者になることはできる、だから、応急処置ならできるのだ、だから、この出血をとめ、そして、!蜜流ちゃんと同じA型に血液型を変え、ゆっくりと、!慎重に、もしもと拠点に置いてあった緊急キットに入れておいた注射器を通して、僕の血液を流し込む、
たのむ!生きてくれ、、!
「お姉ちゃん、ありがとう、私まだ、死ななくても、いいみたい」
「え?」
「予言が変わったの、私本来、ここで死ぬ運命だったのに、私は、今も生きている、本当に、ありがとう」
「お!おい!これはどういうことだ!」
「あ、辻村さん」
「凛、お前、手、抜いたんじゃ、ないだろうな、」
「お前、そんなふうに見えるか?」
「いや、見えないな、蜜流は生きれるんだろうな」
「生きれるよ、僕のせいで、蜜流ちゃんが死ぬなんてこと、絶対にさせないから」
「ならいい、お前ら、死闘で大変だったろ、気分が落ち着いたら、シャワーして一回寝てこい」
「そう、させてもらうよ」
僕は今までの人生でこんなにも焦ったことはなかった、でもこんなにスリルを感じたのは初めてだった、とても、そうとても、面白かった、けれど、できればもう二度と同じようなことは起きないでほしいと思い、眠りにつく、ああ、なんか、このベッドが、我が家に帰ってきたと感じてくる




