tri.手招かれる者
4ヶ月がたった今、僕は生活を肥やすためにターゲットを見定めていた、そして今回の標的はどうやら、外国の人間に、この国の人間を拐い売っているクズの塊のような奴みたいだ。
そして今回も前回みたいに使用人になり変わろうとした、しかし眠らせたそのメイドの体になった僕の肉体には、無数の痣と首元に手で絞められた跡があり、股とその跡が、ひりひりと、痛い気持ちと嫌気が身体から溢れ出していた。
「ゲスが…」
僕はそのメイド服とこの痣を隠すためにそのハイネックのインナーシャツをこの子から剥ぎ取り、僕の服を着せる、そして、誰にも見つからないように、ロッカーに入れておく
メイドになりきった僕はその小柄で華奢な体で、そのドアをノックしていた。
「誰だね」
「すみません、私です、」
「入りたまえ、」
「どうしたんだ?私が恋しくなったのか?さっきの続きでもするか?」
そいつはその汚い顔の笑いを、こちらに向けていて、、
「いいえ、ただ、、謝礼がしたくて、」
僕はそいつを刺した、これ以上何も言葉を発せないぐらいに速く、何度も、何度も何度も刺して刺して、刺し殺した。返り血も酷く、借りた服も血まみれになってしまった。
そうして、申し訳ないと思いながら変身を解いた瞬間、どこかから視線を感じた、僕は即座に身を隠し、もう一度、あの子に身を変える。
「あなた、だれ?もしかして、今の、、見た?」
その問を投げた視線の先には、知らない男が立っていた。
「まぁまぁ、そう警戒しないでくれよぉ、安心してくれ、俺は乙女のマイクアップを覗くような品のない人間じゃないぜ、それに、俺はお前の敵ではない」
「そんな言葉、信用できるか!」
僕はその男に拳を入れようとしたその時、踏み込もうとした地面は、、消えた
「ま、まってくれよ、この対面で俺じゃお前に勝てないことはわかっている、それに俺ならお前相手に真正面に体を晒さない、信じてくれよ、」
「それに、同じ境遇の奴らが何人かいる、俺はそいつらと今、一緒に暮らしてんだ、どうだ、もし俺を信じてくれるなら、俺らと一緒に来ないか?」
「…」
この男の言うことは嘘くささがすごい、それにこいつの能力もちゃんとまだわかっていない、だが、、同じ境遇の人間、か、確かに会ってみたいのも確かなのだ、僕は今、姿を変えている、もし何かあっても、逃げる準備はできている、なら。
「いいよ、その提案受けてあげる、ただ、僕の信用にはまだおけない」
「まじか!やったぜ!なんなら俺の彼女になってみないか?」
「絶対に嫌、断固拒否させてもらうよ」
「ちぇ、まぁいいか、これからお前の新しい居場所となる場所、この紳士が、ご案内してやるよ、じゃあ、こっちついて来い、」
こうして、僕はあの子の体で、この変なやつの後ろをついて歩いていた、この惨劇をあとにして。




