ある少女は夢を見る
どうも猫丸です。先に言います。本編とプロローグで主人公は違います。
目が覚めたら知らない部屋のベッドに横たわっていた。周りを見渡したが、誰もいない。するとドアをノックする音が聞こえた。そして誰かが入ってきた。
「お、目が覚めた?よかったぁ~意識があって、」
知らない人がなれなれしく話しかけてきた。普通に考えて怖い。
「あなたはね、道端で倒れてたんだよね、今は大丈夫そう?気分悪くない?」
そんな救急車沙汰の出来事があってたまるか、ていうかそもそも記憶にない
まあ本当のことだったら申し訳ないからお礼は言っておかないと
「ありがとございます。でも今は大丈夫です。気分良くなりました」
「あなたの名前は?住所分かる?送っていくよ」
大変ありがたい。最初は誘拐されたのかと思ったのだがそんなことはなさそうだ。悪意がなく希望に満ち溢れている眼がそう答えている。
「佐藤璃々です。住所は…」
一生懸命思い出そうとする。思い出せない。どう頑張っても思い出せない…
あれ?つまり銀行の口座番号も忘れているってこと?
やば、、、詰んでるじゃん。相手だってどうかしたのみたいな目でこっちを見ているし、もうどうしたらいいのかわからない。
「とりあえずゆっくりしてく?」