契約書(1話)
俺は伊藤祐介17歳。特に特技もなく友達もいない。おまけに顔も悪い。そのくせに態度だけはでかいからいつも学校でいじめられている。
「おいwなんでこいつ俺のクラスにいるんだよwいらないだろwww」
「それなwww空気が汚れるんだよ!」
同じクラスの浜康太とその取り巻き。いつもオレをいじめてくる陽キャである。
「くそ…どいつもこいつも俺を舐めやがって…見返してやる…」
そうつぶやきながら帰っているとき、黒尽くめの男と肩がぶつかる。
「あっ…えっと…スミマセン…」
「いえいえ、大丈夫ですよ。ところで、あなた今何か強い願望を持っていませんか?」
突然意味のわからない事を言われた。気持ちが悪いし、困惑したがそういう漫画みたいな展開に憧れてつい口走ってしまった。
「あいつらを見返したい…」
「復讐心ですね…」
「もういいですか。趣味が悪いですよ…」
「すみません、不快にさせるつもりはなかったんです。ただ、人の願望を叶えてあげたい。」
「はぁ。」
「その願望を叶えるために道中であった人をインタビューして叶えてあげる活動をしてるんですよ。」
〇ィックトッカーがよくやってるやつか。おもんな。俺は帰って配信をみなきゃいけないのに…
「結局俺の願望は叶えられないじゃないですか!急いでるのでもう行きます。」
「叶えられます。」
「え?」
「詳しくはこの契約書を見てください。もしこの契約を飲むのだったら指定の場所に来てください。急いでいるところ申し訳ありませんでした。」
帰宅後、すぐその契約書を読んだ。
契約一 この契約書のことは誰にも言ってはいけない。
契約二 契約をすればこの世界とは別のパラレルワールドへと移動する。
契約三 パラレルワールドからこの世界へ戻る方法は存在しない。
叶ってほしい願望
「 」
氏名
なんだこれ…気味が悪い。パラレルワールドに住んでいる人は本当のその人でもない。ビリビリに引き裂いて捨てるのが賢明だ。だけど…何故それを嫌がる!?
こんな感じでやろうと思います。初めてなので何か至らぬ点はあると思いますが、ご了承下さい。
この物語はフィクションであり、実際の人物、団体とは一切関係ありません。