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24.カイル=ヴァーミリオンとアズール商会

「カイル様、手紙が来ました!!」


 

 アズール商会の客室でゆっくりと紅茶を飲んでいると、レイモンドが手紙を持ってくる。ようやくシルバとかいう難民から手紙が来たらしい。

 彼は元グレイスの領民だったらしいが、お金を与え、戦いが終わったら使用人として雇ってやるといったらすぐに裏切りを了承した男だ。アズール商会にスパイになりそうな男を探せといったところつれてきたのである。それにしても、報酬目当てに必死だねぇ……



「ふーん、銃という射程はそこまでではないが、強力な威力の武器はあるけど、衛兵は10人か……まあ、まだ規模は村レベルだしそんなものなのかな」

「そうですね、最初に村を襲った時もワイバーンと実際戦っていたのは一人の女だったと冒険者も言っています。そのくらいの戦力で間違いはないでしょう」



 僕の言葉にレイモンドが頷いた。もしも、もっと射程が長く強力な武器があるならワイバーン襲撃の際にヴィグナだけが、戦う必要はないしね……ああ、でも、ワイバーン達の中には内部から魔法を撃ちぬかれていたっていうのもあるから、銃という武器に魔法を込める事もできるのかな? 

 もし、そんなものがあるならさ……僕や、僕の部下の近衛兵達の戦力アップにつながるじゃないか。僕はその光景を想像して思わず、にやりと笑ってしまう。



「じゃあ……厄介な敵はやはり一人なわけだ。僕の近衛兵達が数か所から同時に魔法を村に放って壁を破壊すれば対応はできなくなるね。魔法という射程距離の優位には魔法で対抗するのが一番だけど、彼等にはそれがない」

「はい……私の方でも三十人ほど私兵とドラゴンテイマーの冒険者を出します。そうすれば我々の勝利は揺るがないでしょう」

「ふふ、三倍の人数に僕の近衛兵がいれば彼らに勝利はないだろう。ああ、でもドラゴンテイマーがいるのか、だったらもう少し作戦を練ろうか、念には念を入れないとね」



 ほぼ勝ちが確定している戦いだが、それでも油断はしない。戦争では魔法使いの存在は重要だ。相手の弓が届かない範囲から巨大な魔法をはなつこともできるし、多種多様な属性の攻撃は相手にさまざなダメージを与える。定石は魔法対魔法で勝つか、多少の犠牲を覚悟で大軍でつっ込むかだが、彼等にはその兵力が無い。

 普通の兵士でも戦いたがらないと言うのに、最近訓練をしたばかりの難民では相手にならないだろう。問題はヴィグナだが、最悪自分が戦えばいいと思っている。



 あとは……グレイスがどう出るかだね……


 

 実はグレイスの事はバカにしているが侮ってはいない。彼は戦う事はできなくとも、彼の知識は敵に回せば厄介だから。まあ、それでも数の暴力にはかてないだろうが……



「ああ、それと……グレイスとヴィグナ……あとは可能ならボーマンというドワーフをも生け捕りにするように全員に伝えておいてね」



 別に肉親としての情けで言っているわけではない。魔力を回復する馬鈴薯や、銃など、彼らの知識は僕にとっても有益なものになりそうだ。どうせ圧倒的な勝利をするのだ。ならば生け捕りにして、利用できるものは利用して損はないだろう。



「わかりました。それでは我々の勝利とカイル様の栄光を祝って前祝にワインでも開けましょうか」

「そうだねぇ。僕らの勝利に乾杯」



 そうして僕らはワインを飲み交わす。前祝の美酒は何とも美味しかった。

普通に考えたら化け物みたいに強いロボットがいるなんて思わないですからね……カイルは運が悪かった。


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