表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/33

訓練

翌朝。

メイドさんに起こされ、その案内で食堂へと向かう。

朝食の最中に今日の予定が発表される。

今日を含めて三日間は座学でこのセカイの常識、通貨やステータス、スキル、魔物や魔族についての説明を受けるみたいだ。


☆☆☆


そして転移から四日目、今日から戦闘訓練だ。

日本では物語のなかにしかなかった剣と魔法に男子は勿論のこと女子もどこか浮足だっている。


反対に俺は気が重い。

……だってスキルがあれだから。



それでも訓練は始まってしまう。王城には訓練場もあるらしく移動する。

訓練を付けてくれるのはアイリスとこの国の騎士団と魔術師団の皆さんだ。

アイリスは王女様でありながら凄腕の魔術師らしい。

それも勇者召喚の儀式で中心になるほどの。



勇者である剱崎光輝と拳聖の白峰健翔は騎士団長が自ら、

賢者の西條紫音と聖女の姫宮雪羅、それに加え謎の職業【闇を纏いし(ダークネスオブ)星屑(スターダスト)】たる星宮流星はそのスキルの中の【†常闇の魔導書†】から魔術師系統の職業だろうと判断され、アイリスが担当することになった。


他のクラスメイトも自分と似た系統の職業の騎士や魔術師がマンツーマンで指導にあたる。



☆☆☆


「それではサイジョー様、ヒメミヤ様、ホシミヤ様、僭越ながら私が指導させていただきます、よろしくお願いしますね」

「「「よろしくお願いします」」」

「だけどその前にアイリス様、私のことは紫音とお呼びください、様も要りません」

「私も雪羅って呼んでください」

「わかりました、シオンさん、セツラさん、それからリューセイさん」

アイリスが俺のことも名前で呼んでくれる、もしかして皆の名前をしっかり覚えているのかスゴいななんて思っていると横で幽かな声で「流星」と姫宮さんが呟いていたが気づかないふりをした。なんか顔あっつい。



「先ずは魔力を感じるとこから始めましょう、それではシオンさん手を前に出してください」

「はい」

アイリスは西條と手を合わせる

「今、私の魔力をシオンに流しています、こうすることでシオンの魔力回路、魔力の通り道が拡張されるので体内の魔力がわかるようになるはずです、どうです、感じますか?」

「んっ、来てますわっ」

「そう、それです、精神を集中してよく感じとってください」

「んっ」

なんか西條が色っぽい。なんか見てはいけないものを見ている感じがして顔を背けるとその先にはジトーと俺を見る姫宮さんがいた。

「星宮くんのえっち」

「ひぇっ、ち、ちがう」

「むー」

「す、すいません」

「もうッ」


「二人ともなにをやってるんですか、私終わったので次、雪羅の番ですよ」

「あ、うん、アイリス様、よろしくお願いします」

「はい、セツラさん手を」


姫宮さんに続いて俺もアイリスに魔力を流してもらって内なる魔力を感じることができた。


「皆さん、魔力が感じられたということでさっそく魔法を使ってみましょう、シオンさんは全属性魔法のスキルがありましたね、それはすべての属性魔法が使えるようになるスキルです、セツラさんは水魔法のスキル持ち、なので先ずは水の初級魔法のウォーターボールを撃ってみましょう!」


「あちらにある的を狙ってください、大切なことはイメージです、スキルを習得しているということは使用できるということです、魔法を使えることを自覚してください」

アイリスはそういうと右の手のひらを的へとむけて「水よ集え【ウォーターボール】」というと、右の手のひらに水分があつまり球体となり的へと飛んでいった。


「さあ、二人ともやってみてください」

「はい」「うん」


二人は大きく深呼吸すると

「……水よ集え【ウォーターボール】」「……水よ集え【ウォーターボール】」


二人の手のひらに水球があつまり飛んでいった。

「やった!」「すごい!」


「おめでとうございます、二人とも素晴らしいですよ、後は威力や射程、命中精度を高めることですね、的にむかって練習していてくださいませ」


「さて、問題はリューセイさんですね、スキルの使い方、頭に浮かんできませんか?」

「んーわからないですね」

俺は嘘をついた。

「困りましたね、過去にない職業ですし、似通ったものがないか調べましたけど、それもありませんでしたし……ん~とりあえずは瞑想をして魔力の流れを掴んでいてください」

「了解です」

すいません、ホント。


☆☆☆


それから一月がたった。

俺は未だに自分のスキルについてわからないで通している。

恥ずかしくて使う決心がつかないのだ。


そんな俺でもある程度は戦闘訓練をしておいた方がいいとして、騎士さんに剣を教えて貰っている。

スキルなしで剣を振るのはキツイけれど筋肉がつき身体が引き締まってきた気がする。嬉しい。


ま、スキルの使えない(使わない)俺に対して無能だなんだと絡んできたヤンキーもいるがまぁ捨て置こう。


そんなこんなで俺以外のクラスメイト達は戦えるようになってきたと思う。


騎士団長もそろそろ訓練を次のステップへと考えているようでついに本日、ダンジョンに行くことが発表された。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ