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災厄の暗殺者   作者: 風音霧
開幕までの序章
1/3

プロローグ

小説投稿初めてです。初めてなりに書いてみたので、アドバイスや好評がもらえると嬉しいです。ちょっと雑かも。不定期更新になるかもですが、頑張って、更新していきたいと思います。

 いつの時代か分からないこの世の中では、数多の国々が戦争を繰り返し続けていた。世界平和という言葉は、もうそこにはなかった。

 市民への物資は戦争の度に減っていく一方であった。そんな中、ある国が国力を増加するため、暗殺者を雇い、敵国の将軍等を殺そうという計画を立てた。その数100人を超える暗殺者を集めた。前金として1000万を受け取った彼らは、すぐに潜入し、我先にと目標を殺そうとした。しかし、誰も目標おろか目標がいる国にも行けなかった。100名の内99人が殺されたのである。いつ、どうやって、誰がしたのかという騒ぎも話もなかった。依頼国にも気付かれなかった完璧な暗殺。目標も暗殺され、依頼国は成功者に報酬として、5000万を支払った。男はどう殺したのかと聞かれても、

『秘密です』

 と答えるだけ。結局彼は羽織っていた黒の外套をたなびかせながら国を発った。

 依頼国の重鎮も暗殺された。その二つの国は混乱の渦の中に陥り、戦争が出来ない状況になってしまった。

 よって急遽、双方の講話会議が開かれる事となった。最初はどちらもいがみ合っていたが、きりがないと踏んだのか一人がこちらに質問した。

『あなた方は暗殺を企て、実行しましたか?』

  こちらは目を細めて睨み付けながら言った。

『あぁ、行った。それがどうした?』

『誰が殺しましたか?』

 自分は黒外套の青年を思い出した。確か名前は―――

『『虚木 朧』』

 こちらにいた全員が言葉を失った。何故、その名前を知っているのかと。すると、相手も驚いているのか額に冷や汗をかきながら言った。自分達もあなた方の重鎮を暗殺するように依頼したと。その依頼を引き受けたのがのが虚木 朧だと。

 その説明を聞くと、その男が許せなくなった。そこで相手と同盟を結び、虚木 朧を始末することを提案した。相手も許せなかったのか、あっさりと承諾。こうして同盟が結ばれた。

 そこからが早かった。確実に殺せる武器の開発、暗殺組織の創立、さらに虚木 朧の住所や連絡先に至るまで個人情報の入手。ついに、暗殺組織を二国は虚木 朧の元に送った。

 ―――一週間後、二国に自分達の暗殺組織の構成員全員の頭が送られてきた。さらに翌日には二国の首相までも暗殺された。その二国だけでなく、いくつもの国の政府上層部の人間が、頭を撃ち抜かれて殺された。全て彼によるものである。結果、各国の首相は世界同盟という不可侵の同盟を作る事となった。

 虚木 朧(うつき おぼろ)―――太平洋に浮かぶ10個に重なった人工都市群。階級が上であるほど、中央に向かっていく。彼は第4級都市。4番目に階級が高い。この都市は警察や、軍、又はその二つに関係がある者が生活している。

 そして彼は今も―――

「・・・・・・フンフーン」 バシュウウ!! 「目標、命中確認」

 ―――殺しに興じていた。彼は立ちあがり、改造されたスナイパーライフルを肩に担ぎ、ポケットから携帯を取り出しとある人物に電話をかける。

「おい、終わったぞ。ハァ? 確認? 俺がミスると思ってんのか。――まぁ、いいや。報酬は? 1000万? バカ野郎。相手は世界の裏側を指揮するマフィアのボスだぞ! 最低でも5000だ5000。――なるほど、5000円かってありきたりなボケかますなコノヤロウ。万だ万。5000万。―――よしOK、分かった。じゃあ、またな」

 彼は、携帯を切り、狙撃拠点としていたとあるビルの屋上から黒外套をたなびかせながらひらりと飛び降り、10階分の高さから見事に着地。ライフルをトランクにしまい、停めていたバイクでその場を去った。第4級都市の自宅に到着すると、荷物をソファの上に投げ捨て、自分はベッドに倒れ込んだ。 さすがに外套はハンガーにかけている。彼はやがて、すーすーと眠り始めた。

 これが彼の、虚木 朧の日常とも言っていい生活。彼はさまざまな銃を駆使し敵を殺す。敵も味方も関係無く、全てを災厄のごとく殺し続ける。ある時には同業者を殺し、ある時には国の首相や重鎮を躊躇いなく殺す。そんな彼の事を世界は、人はこう呼ぶ。

  ―――災厄の暗殺者

 そんな彼の物語はまだ始まったばかりである。

 

  「―――さぁ、開幕だ。」

次回からは第1章です。副題は「鮮血の花咲く教会と悪魔」です。変わるかもしれませんが、がんばります。応援、宜しくお願いします!

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