アホの子とパンツ
私と野良パンツの10日間
文体が、迷走してます。
悪臭、う○こ、お○ぱいと来たら、パ○ツでしょっ(短編含む)
さあ、目眩く、実話のパンツワールドにご招待!
煽りましたが、落ちとか、なんか事件とか何かも無いです。ゆるーく楽しんで貰えたら嬉しいです。
パンツ。
皆さん穿いてるだろうか。
私はジーンズ着用の時は穿かない女性を知っているけど、基本的には皆パンツ穿いてると思ってる。
あれは、気ままな独り暮らしの時だった。季節は夏。
すんごいアホ大学の講義堂まで徒歩5分で家賃二万五千円のボロアパートに住んでた私は久々の講義に寝坊してしまい、パジャマにしてたスエットで愛自転車のブラックパール号を漕いでた。(確かジョニデップの役の海賊の船の名前と同じ)
駐輪場は時間が遅くなると凄く混む。何とか自転車をねじ込んで、教室に走った。
何事も無く講義をパジャマのスエットで終え、サンダルをペタんペタんならしながら歩く。
込み合う自転車の中で、愛車を発見と同時に、西部劇のガンマンの素早い動きで携帯電話のカメラ機能をオンにした。
私のブラックパール号のハンドルに、可憐な薄い水色のレースのパンティがかけてある。
周りをキョロキョロ確認してから、見直す。
ショーツとかパンツとか、そんなんじゃない。布が少なくレースを贅沢に使用した光沢のある生地。
何と言うかエロい、いや、可愛いさの中に大人の色気があるような、まさに女子大生に穿いてて欲しい一枚が。
そう、少しの恥じらいと勇気を持って、パンティと、呼ぶべき物が鎮座していた。
思わず、現場に触れずに撮った、色んな角度でレースが見える様に撮った。
相変わらず自転車だらけで凄く撮り辛いが、腕を伸ばし爪先立ちになり無理な姿勢をあれこれやってのけ、ベストショットを押さえた。
青く抜ける空に、可憐なレースと私のブラックパール号のハンドルが映える一枚の撮影と引き換えに、お巡りさんに出会したら即、職務質問不可避の変質者に成り下がったけれど。
そして、奇跡の一枚を撮り終え。
困った。
絡み合った自転車を出す為には、ハンドルを握らなければならない。
握れない、そこにはパンティ様がいる
まず、そのパンティ様は使用した物なのか、洗濯した物なのか、未使用なのかで、扱いが変わる。
ぱっと見、新しいそうだけれども、分からない。
そんな、女子力あるパンティ穿いた事無い。どうせ見えやしないので私のパンツは綿百%のオッサンパンツ、この自由さに馴れると女性物の可愛い下着が穿けなくなる。
ただし急なお泊まり(女子会)の時凄いパンツネタで弄られる。又は絶句される。その度に綿百%のオッサンパンツの良さを布教し信者を増やす事で無きを・・・無くは無いな、布教失敗してるな。うん。
一つ声を大にして力説したいのだが、このパンツ一枚で飲む風呂上がりの牛乳の美味さは病みつきです!
脱線したが、どうしよう。さっきまで、にやけ面でパンティ相手に撮影会してたのに突然おろおろし始めた、触れない。何か触っちゃいけない神聖な物の気がする。今なら言えるお前は童貞か、と。
で、でも、もって帰るのは、無理!恥ずかしいからむりーー
ひとしきり悩んで、そっと柘植の木の垣根に近より、根本から折れた短い枝を拾った。
隣のチャリのサドルに、枝を駆使してパンティ着せて帰りました。
一週間後
台風が行き過ぎ空気が洗われた様な清々しい朝、コンビニに行こうと財布を持って、共用入り口の引き戸を開け、今度は男性用の下着、トランクスが落ちてた。
風でどこぞのベランダから来たのだろうか、むんずと掴んで入り口にかけておいた、ここまで目立てば持ち主が取りに来るだろう。
ボロい門扉に刺さったトランクスは革命の朝の様に斬新であったが、良く良く考えれば、このアパート変態の御用達、みたいに見えるな。
次の日、公園で人と待ち合わせ、その場所に歩いて向かっていると、茂みに白いブリーフ。夏の太陽を浴びて照り返す白がまぶしい。
空を見上げる。蝉が鳴いている。
何でパンツばかり落ちてるんだ?
そして、パンツのクオリティが露骨に下がるのは何故だ、不思議だ。
だがそれ以降パンツとの出会い無い。十日ほどの間に野良パンツとの一生分の出会いは使ってしまったのだろう。
セクシーなヤツ記念に持って帰れば良かった。チキショーメ!
貴方の街にもパンツ落ちてますか?
持ち帰りますか?
私はもう二度とあんな素敵なパンティ様には出会わ無いでしょう。
でも、落とし物を不正に取得したら、遺失物所持で捕まります。
一度警察に届け、一定期間、持ち主が現れなければ貰えますので、パンツ握り締めて警察に届けて下さいね。