とある王国のゆる道具屋日記

　ここは魔法やモンスターが存在する世界において各地に存在する大きな都市の一つ「アウクトラ王国」。

　王国の北には竜の住む山へ続く深い森が広がり、南の各都市をつなぐ街道からほど近い場所には「ヘカントの大穴」と呼ばれる大地に穿たれたかのような大穴が存在していた。
　その大穴にはいくつかの横穴が存在しており、そこに降りていく道が大穴の縁を掘削して整備されていた。
　何故ならばその横穴はただの穴ではなくて全てダンジョンであり、ダンジョンであるということはお宝が眠って言うということだ。と、なれば人間が放っておくはずがない。
　そのダンジョンに挑む後に冒険者と呼ばれる人間達の欲望のパワーによってあっという間に横穴に続く道が整備され、いちいち大穴から手に入れた素材・アイテムを捌ために街に戻るのがめんどうだという者たちが定住のため切り開いた森に接した村それがこの王国の始まりだ。
　それから１５０年程が経ち大穴はさらに整備され、かつての村はすでに大陸の中でも有数の巨大な国と成長したのであった。

　そんな王国あるどこにでもいるような平凡な道具屋である主人公「ケイ」は急に押し掛けてきたおかしな同居人(仮)に振りまわされながらも、様々な客の要望をこなす為に奮闘したり適当なアドバイスをしながらも「魔王等とは一切関係のない」まったりとした日常を描いていくであった。