第5章4話 学生寄宿舎
「え~。ハクローぉ、これが寄宿舎なのぉ?」
「ううっ、ハクローくん。これではオバケがでそうでしゅ~」
「ハク様ぁ、ボロ? これって、ボロォ?」
「フィもこれはボロいと思うわぁ~」
「ニャニャア~」
「く、クロセくん。流石にお化け屋敷には、大切な妹のヒスイを安心して寝かせておくことはできない」
なんだかんだで曇天の中で夕陽が傾く時間帯になって、ようやく魔法学園の敷地内で教員宿舎と学生寮との丁度間の小高い丘の上に位置する、名称だけは旧教員用寄宿舎とやらに来てみたのだが。
木造モルタル二階建ての、もう何年も人が住んだ形跡の無い、草ボウボウで蔦が絡まった廃屋しか視界には入って来ないんだが。
「はいはい、こんなこったろうと思いましたよぉ~。という訳で、アリスこれ消して? あ、サンキュ。んで、ここに取り出だしたりまする【砂の城】四号をポイッと」
みんなの悲しそうな視線を受けては何とかしなくては男が廃るということで、アリスにはいつもの【キューブ】で旧教員用寄宿舎の地上部分をそっくりそのまま取っ払ってもらってから、代わりにいつものヤツを設置していまう。
「ああ、基本的に領都レティスの三号と同じ三階建ての構造だから。ただ、ここには温泉が無いだけで露天風呂は偏光ガラスと【偽装】の付与魔法で外からは見えない大浴場までが同じで……え?」
「あるわよ、下に温泉が」
左目に【遠見の魔眼】の照準線を浮かび上がらせながら、ヒョイヒョイっと細い指先で地面を指差すアリスが、「【キューブ】」とかつぶやいてボーリングした土を退けてしまったようで、いつもの大浴場には透明で、でも少しすると酸化して褐色になってちょっとヌルヌルする感じの鉱泉が湧き出て来る。
「「「「「おお~っ!」」」」」
みんなから歓喜の声が上がるが、心配そうに様子を見に来ていたミラとクラリスからは、何故か恨めしそうな怨嗟の声が聞こえて来る。
「何かぁ~教員宿舎よりもぉ~住み慣れたぁ~こっちの方がぁ~いいなぁ~」
「はい、姫様。この褐色の鉱泉は確か女性の敵である貧血や消化器系の疾患に効能があったはずなので、やはりこちらに引越ししましょう。ええ決まりですよ?」
あれ? そう言えば、ここ魔法学園までついて来たけどミラとクラリスは卒業生というだけだから、これからはどういう立場になるんだろうか?
まあ、暫くは帝国の皇太子との縁談話から逃げられればいいんだから、ゆっくりブラブラしてればいいのか?
だったら、今まで通りにここに住んでもらっても問題は無いような、あるような? まあ、先生じゃないのに教員宿舎に泊まるってのも変だからなぁ。
「という訳で、実は四号にはみなさんが三号で使用されていたのと、まったくそっくり同じ家具類が全て取り揃えてございます。もちろん、ヒスイ様の分も完璧に漏れなく何から何までウリ双子に一緒です。
そして、食材、調味料、お風呂用品にトイレ用品からタオルやシーツ類や、みなさまのマイ歯ブラシに至るまで完備させていただいております。
さらには、今回の新機能といたしましては」
「ハクロー、話が長い」
アリスさんのバッサリが来ました。しょぼん、今回の新機能には自信があったのにぃ……。
「ほ、ほら、ハクローくん。早くお風呂に入りましょうね? きっと、お腹がポカポカになりますよぉ~?」
ガックリした俺を励ますように、Tシャツの袖をクイクイッと心配そうに引っ張るルリさん。
「あはは~はぁ、それじゃみんなで先にお風呂に入ってね。俺はそば粉は見つからなかったけど、引っ越し祝いにそれっぽい何かを作っておくからね?」
「ハク様ぁ、コロンも後で一緒に手伝いましゅ。ピピッとお風呂は入って」
「ああ、駄目だよ。コロンはちゃ~んと肩まで浸かって、百数えてから出てくるんだよ、いいね?」
「うにゃ、わっかりまちたぁ~。じゃあ、すぐに入って来ましゅ~」
と言うや否や、ピュ~っと走ってアッという間にすっぽんぽんになると白銀のしっぽをフリフリしながら、大浴場へと突進している元気なコロン。
その後を「フィもぉ~」とか「ニャニャ~」とか言いながら妖精のフィと聖獣ルーが脱衣所からフヨフヨと追いかけて行く。
ああ、俺もここから出ないと。彼女達がお風呂に入れないじゃないか。いかんいかん。
「じゃあ、俺はキッチンにいるからさ」
◆◇◆◇◆◇◆◇
「まだ元気がありませんね」
「はい、姫様。まだ一週間ですからね。仕方の無いことかもしれません」
お風呂場の脱衣所から出て行ったハクローの少しだけ猫背になった後ろ姿を思い出して、ミラが眉を下げて哀しそうに漏らすので、クラリスも小さくため息をついて頷くしかない。
だからこそ、その後ろ姿を誰よりも紫の瞳に哀しみを湛えて、ジッと見つめ続けていたユウナが静かに口を開く。
「きっとクロセくんが今は一番、ヒスイの傍にいるんだと思う。だって、ヒスイの時間を二十四時間休み無く止め続けているのは彼だから。そして、それは完全じゃないとも言っていた。
だから、時間を押し流そうとする自然の力をに抗い、その節理の脅威の強大さに負けずに戦い、押し戻し続けているのは彼の胆力があってこそ。
だからこそ、分かるのだろう。絶望的なまでに迫り来る死の恐怖というものが。
彼の両腕にヒスイの命がかかっていると言っても過言では無い今の状況で、泣き言ひとつ言わずに黙って唯々決して少なくない魔力を淡々と供給し維持し続けている。
彼は今までも私達にかけている防壁魔法へ自分が眠っている時間も欠かすことなく魔力を供給していたが、今回はその比では無いはず。
一歩間違うと――――もしかしたら、エンデの時のことが頭を過っているのかもしれない」
やはり、と誰もが眉を寄せて唇を噛む。この前の悲劇が、ハクローに何かを残して行ったことも分かっていた。今回もハクローは良くやってくれていると言っても良いぐらいだ、しかし。
「くっ……」
【賢者】で【聖女】な稀代の大魔術師であるアリスが、今日もハクローに守られるように助けられたアリスが、つい吐き出すように呻き声を上げる。
「はい、でもハクローくんは基本ヘタレですから。こんなこと長く我慢できるはずがありません。必ずいつの日か弱音を吐くことでしょう。だから、その時は必ず彼をみんなで助けてあげましょうね。そして、一日も早く大切な妹であるヒスイちゃんを起こしてあげるのです」
ニコ~っと紅い瞳を細めて優しい笑顔を浮かべて、珍しくルリがそんなことを口にする。そうだ、それこそが今自分達にできことなのだと、彼女自身が自分に言い聞かせるように。
◆◇◆◇◆◇◆◇
昨日の夕食はそば粉は無いものの、ソバっぽい何かを食べてみんなで引っ越し祝いをした。
その夜、ユウナが自分の部屋の隣りのベッドにヒスイを寝かせると、代わる代わるにみんながやって来て引っ越しの挨拶をしていった。
そして、彼女の眠る冷たい【キューブ】に触れると、愛する姉は優しくつぶやく。
「お姉ちゃんはちゃ~んと魔法学園に合格したぞ? ヒスイは妹だから、一学年下の後輩でも良いけど、早く起きて受験勉強をしないとな? だから、この魔法学園で【賢者の石】の手掛かりを掴んで、一日も早く古代遺跡から掘り出してヒスイを起こしてあげるから待ってるんだぞ?」
俺の目の前では最近めっきり涙もろくなってしまったユウナが、ポタポタと床の絨毯の上に滴を落として染みをつくっていた。
そういう訳で今朝は一番で昨日取りに行きそびれた、自分の部屋になる予定だった学生寮に支給されているはずの教材類と、併設されている売店へと吊るしの制服類を取りに来ていた。
何とサイズは日本規格のS、M、L、LL、3Lが取り揃えられているという充実ぶりだった。
「この部屋か」
一階の入り口にあった男子学生寮の管理人室で聞いて来た部屋の扉を開けると、そこには一人の学生服を着た新入生がいて。俺の顔を見るなり。
「何だ、初日から朝帰りか? お盛んだな、そんなことで勉学が務まるのかい?」
そんなことを言い始めたのが、どうやら俺と同室になるはずだった――女の子だ。
綺麗なアッシュベージュ色の髪をウェーブショートにまとめて、美しい透き通るようなヘーゼルの瞳をくりくりとさせている、細身でスレンダーな身体をこの学園の男子制服のグレーのワイシャツとヘリンボーンのパンツに包んでいた。
何だって、男子寮に女の子がいるんだ、とかその指にはめている【隠蔽】の魔道具は役に立っていないぞとか、色々と言いたいことはあったが、まあこの部屋に住まない俺には関係無い話だ。
「ああ、すまないな。取るものを取ったら、すぐに出て行くから気にするな。ああ、これか」
スタスタと部屋を横切ると、壁に並べられている机の上に山積みになっている教材やら何やら訳の分からない物まで一式をパッと【時空収納】にしまってから、念のためにとクローゼット中も調べようとすると。
「きゃあ! そ、それはボクが使っている方のだから、君のはあっちだよ?」
妙に可愛い声で怒られてしまう。どうやら、下着類までそこに仕舞い込んでいるようだった。
別に見知らぬ女の子の下着に興味は無いので、サッサともうひとつのクローゼットを開けると、タオルやシーツやらフリーサイズの下着やらが山のように出て来た。
身体ひとつで入学すれば、後の生活には困らないように配慮されているようだ。そういえば、裕福ではないだろう平民の子もそれなりに沢山いたから、お貴族様と一緒に生活するためには必要な備品かもしれない。
「ん~、困ったな。これは要らんぞ? お前、これは置いて行くから好きに使えって、ああ男物の下着は使わないかぁ。まあいいや、雑巾でもすればいいだろうさ」
消費社会の日本の頃の感覚でそんなことを口にしてから、チラッと彼女の下半身を見て骨盤が大きい安産型かなどと、どうでも良いことを考えながらクローゼットを閉めるとスタスタとまた部屋を横切って出て行こうとすると。
「お、おい、何処へ行くんだい? ここが君の部屋だろう? そしてボクが君のパートナーだ!」
元気にそんなことを言い出す。何だかあれもこれもスッ飛ばして、思考が中抜きで直結してしまっている奴だな。
まあ、これから同じクラスになることもあるかもしれないからな。と思い直して、体半分だけ振り向くと。
「ああ、悪い。俺はこの部屋には住まない。ここはお前の一人部屋だ、色々とよかったな。じゃあな」
「……え?」
キョトンとして、でも少しだけ寂しそうな色をヘーゼルの瞳に浮かべて、実はさっきから両手は腰の前でずっと固く握りしめられていて、しかもわずかに震えていた。
だから少しでも早く部屋を出て行こうとしたのだが、何か間違えたか?
「はぁ~、一人が寂しい――ことは無いと思うが、こんな場所じゃ身の危険もあるだろうし、怖いこともあるかもしれないから、これをやろう」
そう言って、怖がらせないようにゆっくり近づくとビックリして開かれた手を見つめて、肌には触れないように気をつけて彼女の右手の薬指にそっと指輪をはめる。
「……え?」
「その指輪をこの部屋の内部とリンクさせたから――まあ、一種の魔術結界のようなものだ。この前、ちょっと必要があって試しに錬成したものだから。
これでお前はこの部屋に自由に出入りできるが、他の人間は出入りできなくなった。ああ、俺ももうこの後この部屋をでれば二度と部屋には入れないから安心しろ?
でも、魔法は絶対が無いから、そこんところは十分に理解しておけよ? ああ、そのもうひとつの指輪も、な?」
「……ええ!」
「それじゃな」
そう言って今度こそ部屋を出ると、パタパタと足音がして後ろから追いかけて来る元ルームメイトさん。
「ま、待って、は、ハクローくんだよね? 君に頼みがあるんだけど……」
向こうはこっちの名前を知っているようだが、廊下ではしにくい話のようで。チラチラと自分の部屋の扉を見ているのだった。
「はぁ~、さっきも言ったけどもうその部屋にはお前しか入れないからな。俺を部屋に入れるためにはお前が許可してくれないと入れな」
「ど~ぞ、ど~ぞ」
とか言って、さっそく扉を開けて中からパタパタと手招きする元ルームメイトさん。
「はぁ~、知らない男をホイホイと部屋に上げるもんじゃないぞ?」
そう注意しながら、部屋に入って扉を閉めると、防音障壁を構築する。この前、公王客室で突貫で構築した奴の改良版だ。
「念のために防音障壁を張ってあるから。それで話ってのは何だ、ソフィア?」
「……あ~ぁ、やっぱりこの【隠蔽】の指輪は貫通しているのか。うん、ボクはソフィアって言って【魔王】の娘だ」
ガックリと肩を落とすと、しょんぼりとしたままでポツポツと話し始める【魔王】の娘ソフィア。
「って、【魔王】の娘って言っても驚かないんだね? 普通はビックリすると思うんだけど?」
「ん? ああ、【魔王】には知り合いがいてな。それで、【魔王】タカトーの娘じゃないとすると、前【魔王】か? それが、どうしてこんなところに?」
「うん、実は魔王国から逃げて来たんだけどぉ。勿論、行くところも無いしぃってことで魔法学園の入学試験に一般で潜り込んだんだけどぉ、そこで【魔王】タカトーの話によく出て来ていたハクローに出会ったから、同じ部屋になるようにちょちょっと【闇魔法】を使って細工してぇ~」
さっきから綺麗な黒鳥翼が背中ではなく腰でパタパタしているのだが、それは隠す気は無くなったからだろうか。でも高堂先輩はコウモリのような黒い羽を背中に生やしていたけど、魔族でも色々あるんだな。
逆にソフィアの方が驚きながらも、お尻をこっちに向けるとフリフリと腰から生えている艶々の黒鳥翼を振って見せる。
「あ、あれぇ? 魔族って、この黒い翼って怖くないの?」
「何でさ。高堂先輩以外にもこの世界の魔族は知っているし、翼や羽を持つ人や天使に知り合いは多し、何よりその腰の黒鳥翼はとっても綺麗だと思うぞ?」
突き出されたお尻を包み込むように震える黒鳥翼をしげしげと眺めていると、ふわっと女性らしいいい匂いがしてきて、ちょっと近づき過ぎたかとも思い立ち、自然な振る舞いで半歩後ろに下がる。
頬を染めたソフィアの方もお尻を両手で隠すようにして、上目遣いをしながら綺麗なヘーゼルの瞳で睨みつけてくる。
「う……君って何だか女殺しとか呼ばれてない?」
「ん~、そんなことは無いと思うぞ? むしろ、普段は乙女心に配慮が足りないとボロカスに言われていることの方が多いかもなぁ~」
だからか、そんな彼女の非難とも悪口ともつかない指摘にも、馬鹿正直に応えてしまって最後の方はつい視線を遠くにしてしまっていた。
「ま、まあ、話は分かった。それじゃ、俺がこの部屋のルームメイトってことにしておけばいいんだな? 実際は俺が出入りすることも無いだろうし、その渡した指輪があれば男子寮とは言え防犯はある程度は心配無いと思うからな?」
「う、うん……ありがとう。できるだけ迷惑はかけないようにするからね?」
本当にすまなそうに小首を傾げながらも、眉を下げてしまうソフィアに少しだけ心配になって余計な事を聞いてしまう。
「それで、何だって魔王国――というか、魔王城から逃げて来たりしたんだよ、お姫様だろうに?」
「う、うん……最強の魔族と言われていた前【魔王】の父様が【勇者】に殺され――討伐されちゃってからは、一人娘のボクが取りあえずは代表ってことでいたんだけど。
【魔王】タカトーがやって来てからは、ボクなんか居ても居なくても良くなったしィ。それに、新しい【魔王】タカトーは――」
◆◇◆◇◆◇◆◇
「――カエルを解剖するような目で見られて、とっても怖かったらしい」
「「「「「あぁ~、正解」」」」」
異世界召喚者の所為で実家を追い出されたお姫様を連れて、学生寄宿舎と言う名の【砂の城】四号に帰って来ると、みんなにまた呆れられてしまう。
しかし、彼女の事情を説明しているとウンウンと頷き始めて、最後にはガッチリと手を握ったり、肩に手を添えたりして、アリスにルリ、コロンもフィもそしてミラとクラリスが揃ってフルフルと首を振って同情の視線を向けてしまっていた。
しかし、【魔王】である高堂先輩に会ったことの無いユウナだけはキョトンとしてしまって「人をカエルのように解剖するの?」と信じられない様子でつぶやいていた。まあ、普通はそうだわな。
すると、同郷出身の知り合いが大変なご迷惑をおかけしたようで、親身になって心配するルリが声をかける。
「それで、女の子が一人で男子寮なんかに住んでいて大丈夫なの?」
「ああ、それは俺が同室ということにして他の男共が立ち入らないようにして、ついでに簡易の魔術結界っぽい領域守護の指輪を渡してあるから、大丈夫だと思うけど――先立つものが」
肩を竦めてから、チラッとソフィアの方に視線をやると、面目次第もありませんと言った顔をして照れ笑いを浮かべる魔王国のお姫様。
「――てへへ~。実はほとんど着の身着のままで家出して来たので、とうとう路銀が底を突きましてぇ~」
「実は上位五位入賞を狙って学費ロハと奨学金を狙っていたらしいんだが、俺達が上位五位までを全てかっ攫ったからなぁ」
ちょっとやり過ぎたかなぁ、とポリポリと頬を掻きながらそんなことを白状すると、ふふんっとアリスがいつものように薄い胸を張って吐き捨てる。
「丁度いいじゃ無いのよ。これから入学式までは暇だったから、このモニャコ公国の地下迷宮を攻略しようと思っていたのよ。一緒にどう?」
「公国にあるとされる魔法書庫の最奥に進むための条件のひとつでもあるのですから、いずれにしろ攻略は必須ですからね?」
「はい、姫様。世界に唯一の人工に創られた地下迷宮の最下層である地下百階層をクリアしなければ、魔法書庫の最奥にある立入禁止区域への入室許可をもらえませんからね」
これまで魔法学園にある最高機密扱いの魔法に関連する資料の在処を調べてくれていた、ミラとクラリスが異世界転移と【賢者の石】の手掛かりがある可能性を見つけ出して来てくれていた。
「本当ですか? わ~い、ボクも冒険者ギルドに登録して地下迷宮で稼ぐしかないかなぁって考えていた所なんだぁ。最下層の地下百階層はともかく、途中まではみんなと一緒に行かせてくださぁい、えへへ~」
無防備なまでの無邪気な笑顔を見せる魔王国のお姫様。まあ、魔王国は最強の魔族が王を継承するらしいから、血筋は関係無いらしいのだが。それにしても、ガードが甘すぎる気がするんだけど。
あと、無意識だと思うけど腰の黒鳥翼をフリフリさせるのは、止めなさい。可愛いので、あざと過ぎます。