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日々の事柄 2017年版  作者: 鈴宮 ねこ
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故郷に帰ってきました(終)

姉であるわたしの名義で、父が借金をしていたのを、

妹は知らないといった。

妹が、父について、いぶかしく思い始めたころから、

お父さんと連絡が取れなくなってきた。なので、

どうもわからないんだよね。と妹。


北島は、風俗関係にいたらしい。噂だけどね、と、妹は言う。



ところで、土地で融資してもらったのは、

登録書を盗んだんじゃなくて、ちゃんと父に許可を取ったというのであった。

あの土地は、生前贈与で祖母から母にわたされた。

母が亡くなったとき、名義変更は父に任せた。

しかし、借金がかさんだので、土地を担保にしてなんとかしのいだ。

その後、父がどうしたのかはわたしは知らない、と妹は言う。

このあたりになってくると、証言がコロコロ変わるのである。

それが売ることなのか 借金をすることなのか

薬でもうろうとしている わたしには 思いつけなかったが、

許可をもらったと言ってみたり、土地の名義変更は、わからないと言っていた。

「そういうときは、家族会議をすればいいんだよ」

とわたしが言うと、

「弁護士を入れれば良かった。後で揉めるから」と妹。

「今も揉めてるし」 すかさずわたしがつっこんだ。


詐欺で借金してしまって、まだ気持ちの整理がついていないような、妹。

自分が父にせびったために、父の借金がかさんだことも、まだ理解していない。

また、土地の名義変更をしていないから借金ができたのに、

それが払えなくなって父が家を失ったことも、理解していない。

理解、できないのかもしれない。

追い詰めるようなことは言わないことにした。

わたしもまた、詐欺に遭わないとも限らない。


息子に真相を知らせておけ、と言っておいた。

自分の失敗を話さないと、同じ失敗をするかもしれないよってね。

時期が来たらと妹は言っていた。

言わないと思うわたし。

というわけで、今回の旅行は充実していた。

疲れたけど、行って良かった。

またネタが増えたぞ。

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