第1話:石を蹴ったら学校生活が始まりました
皆様明けましておめでとうございます。わったーと申します。ご迷惑をお掛けすると思いますが、今年もよろしくお願いいたします。さて、この小説(?)を読む際の注意ですが、まず拙い文章です。何が言いたいのかわからない文章や、読んでいて苦痛になるほど退屈な展開等が当たり前のようにあります。次に投稿者が厨房だということです。びっくりするほど痛々しい言葉使いや、間違った言葉使いが多々あります。最後に誤字脱字です。投稿者は思い付いたらバッと書いて適当にアップしています。つまり推敲、チェックといった当たり前の事をサボっています。なので誤字脱字は日常茶飯事です。以上の事に注意して読んで頂けると幸いです。
朝6時。部屋の静寂はアラームの騒音に掻き乱される。つい数時間前まで起きていた俺は、その耳に刺さるような音を止めるため目を覚ます。
「なんだよ。うっせーな。」
機械に悪態をついても何の意味もない。俺は乱暴にアラームを止め、朝の支度をする。今日は中学校生活2日目。昨日は入学式だけだった事を考えると実質中学校生活初日みたいなもんだ。
顔を洗い、朝食をとり、歯磨きをしてまだ1、2回しか着ていないブレザーを着る。時刻は朝6時30分。俺は初日ということで少々気合いを入れ過ぎたのか時間にはかなり余裕がある。俺はスキップしながら学校への道を進んだ。
俺が今年から通う事になった中学校は私立の学校だ。しかし、特別成績がいい訳でも、特別学費が高い訳でもない普通の学校だ。ちょっと自由な校風だとは聞いているがとにかく、少なくとも生徒は、昨日見た限りでは普通の学校だ。あと変わっているところは中高一貫だというところか。そんなところに行く事になった俺だが、新学期は不安か?と聞かれるとおそらく首を縦に振る事になるだろう。その原因は今日の朝だか昨日の夜だかにかかってきた先祖を名乗る奴からの電話だ。
「あのまどナントカとか言うやつ変な事言いやがって。せめて何の物語かくらい説明しろよ・・・。」
と、スキップしながら呟く。しばらく進むと曲がり角に石ころが転がっている。
変な事考えてないで石ころでも蹴って学校に行こう。
そう考えた俺は、おもいっきり足で石ころの蹴った。
「いっ・・・!?」
足に激痛が走る。蹴り飛ばしたはずの石ころは微動だにしていない。状況を理解するより速く、次の痛みが全身を襲う。
「ぐぁぁ!?」
おもいっきりアスファルトの突起を蹴った俺はバランスを崩し、アスファルトのザラザラとした路面に滑り込む。だが、悲劇はまだ終わらない。
「キャッ!?」
「ぐぇっ」
誰かが道に倒れ込んだ俺の腰を踏む。誰だよ俺を踏んだ奴。
「だ…大丈夫ですか?」
上の方から声がする。この声は女性?
俺は確認するように顔を上げる。
そこには俺と同じ学校制服を着た女の子が立っていた。
俺の思考が固まる。その女の子の黒い髪は短めに切ってあり整った顔立ちは凛々しく、また女性特有儚さも持っている。さらに声も低めでスタイルもいい。13‚4歳の見た目通り胸部もそそりたつ壁のよう。つまり、俺の好みドンピシャリバズーンって感じの女の子。それにみとれて思考が固まったのである。
1秒の思考停止からよみがえった頭は、こんな事を言ってくる。
(俺の物語って恋愛モノじゃね?)
なにを言ってるんだコイツは。今考えるところはそこじゃないだろ。
「?」
ほらこの子も不思議そうな顔してるよ。早くさっきの質問の答えを返せよ。もうすぐ声かけられて4秒たつぞ。
「やったぁ。」
「え?」
おい。お前は何を言ってるんだ。女の子困っちゃったぞ。歩いてたらいきなり滑り込んできた奴を間違えて踏んじまったら喜ばれて女の子困っちゃったぞ。なんか他の事言えよ。
「ウェーイ!ヒュー!」
いや、まじで何を言ってるんだお前、いや俺か。
スッっと立ち上がり俺は学校まで走り出す。女の子を置いて。
学校につくと一人で反省会だなこりゃ。
しばらくすると学校に着いた。教室に着くまでの間、俺は1人3役で反省会と言う名の自虐大会を開催する。
俺Aは、いくら何週間も女子としゃべってないからってあれはないだろ。と、俺Bを責める。
すると俺Bは、女子と何週間もしゃべる勇気を出さなかった俺Cを責める。
今回は俺Cが責任を取るようだ。誰になっても責任を取るのは俺だが。
そんな事を考えながら自分の教室を見つけ、自分の席を確認すると俺は扉を開けた。
「···!?」
そこには目を疑う光景が広がっていた。机に足を乗せている不良、お前は何故学ランを着ている?そしてその取り巻き、お前らはブレザーなのか。教室で鬼ごっこしてる奴らもいる。お前ら朝から元気だな。さらに教室の奥の奴。うるさい。あとその魔方陣しまえ。まあ、何故こんなことを長々と現状を説明したかと言うと謎だが、俺はおそらくこんなことを伝えたかったんだろう。
「コイツらと1年間過ごすのか···。」
それは俺はこの一年が不安だと言う事を。なんなの?昨日の入学式はみんな普通だったよね?たった1日でお前らに何があったの?俺が主人公になっただけでこうなるのか。主人公KOEEEEE。
それはおいといて早く自分の席に座らなきゃな。俺の席は表なんて見なくてもわかる。惑星とか言う変わった名字のせいで出席番号はいつも最後だったからだ。迷わず一番奥の後ろの席につく。
隣の人は···まだ来ていない。周りの席順を見る限り男女の列が交互に並んでいる。ということは隣は女子か。
まあ誰かは見当がついてるが。
ガラッ
教室のドアが開いた。その瞬間俺の予想は確信へと変わった。教室に入って来たのは朝、俺を踏みつけて喜ばれたアイツだ。スタスタこっちに歩いてくる。まだ俺には気づいていないようだ。あっちが気づくまでなぜ隣がアイツだと分かったのか全力で自慢するために解説しようと思う。まず、俺は主人公だ。次に主人公が曲がり角で異性とぶつかる、もしくはそれに似た事がおきる。ここまで話せばみんな分かっただろう。男子でも知ってる少女マンガのテンプレ。曲がり角でぶつかった男女はなんやかんやあって恋人同士になる法則だ。
つまりそういうことだ。あれ?あんま上手く解説出来てなくね?おっと、こうしているうちにあっちも俺が踏まれて喜ぶ気味悪い奴だと気づいたようだ。挨拶してみよ。
「オハヨウゴザイマス。」
やっべー、緊張して片言になっちまった。やっべー。
「あ、おはようございます。」
あ、返してくれるのね。どうも。
「···。」
「···。」
2人の間に無言のしゃべりずらい空気が流れる。周りはうるさい。
これは俺がなんか話題ふった方がいいんじゃないか?だめだ。鶏肉と同じくらいチキンな俺にはこの空気をこの場を和ませるような発言は出来ない。1分経過。空気は重くなったいくばかり。たった1分で数キログラムは重くなったよ。空気だからヘクトパスカルか。そんなどーでもいいことを考えている場合じゃぁない。この空気をなんとかしなくては。2分経過。重い。重すぎる。空気重すぎる。ズーンとか言うレベルじゃない。ゴーンて感じだ。3分経過。なんか感覚麻痺ってきた。あんま空気重くねーや。4分経過。ごめん俺、嘘ついた。感覚、全然麻痺ってない。重い。空気重い。タスケテ。5分経過。あとどんくらいでホームルーム始まるんだ?担任マダー?6分経過。つぅぁーんにーんまぁだぁ?7分以降は割愛しよう。うん、それがいい。
俺とお隣さんの間に局地的な超高気圧が発生してから20分。やっと担任が来てくれた。待ってたぞー担任よー。
「これから朝のホームルームを始める。」
担任厳しそうだなー。やだなー。
教卓には40代位の明らかに体育系のごっつい男が立っていた。この男を一言で表すと、「強そう」って感じである。
「ではまず、自己紹介からやってもらう。最初に俺だ。俺は福山純一郎と言う。宜しく。じゃ、出席番号1番!」
その後はみんな思い思いの自己紹介をしていた。俺もした。テキトーに名前と出身校と趣味を言っただけだったから、事故紹介にはならなかったが、クラスには余計なことを言って事故紹介になった奴もいた。カワイソ。昨日先祖を名乗る人物が言っていた物語に関係ありそうな奴だけ抜き出すとこうなる。まず俺の隣の奴は夜比名唯と言うらしい。次に茶髪のこれまたかわいらしい奴。コイツは木原樹太。えっ?女の子にしては男っぽい名前だって?そりゃコイツ男の娘だし。次。あの学ラン不良、アイツは増山武人と言う。金髪碧眼のちっちゃい人形みたいな短髪(アホ毛付き)。コイツは名前わからん。自己紹介が俺の知らない言語だった。なんかРазрешите представиться(ラズリシーチェ プリスターヴィッツア)とか言ってた。まるで意味がわからんぞ。助けてグー○ル先生!最後に部屋の奥で魔方陣広げてたアイツ。アイツは裏佐田堅治という名前らしい。思ったより普通だ。ちなみに真名はゴットゥ・ゲウェハルト・シュタインだそーな。厨二乙って感じだがなかなかカッコいいから困る。あとシュタインはドイツ語で石っていう意味だった気がする。あれ?この真名ダサくね?そんな感じで自己紹介タイムと化した1時間目は終わりを告げた。
1時間目の休み時間。さっきのちっちゃい金髪が幼い子供のような声で話しかけてきた。やったじゃん俺。こんな短時間で2人の美少女に踏まれて話しかけられたぞ。あれ?踏まれて喜ぶなんて俺がドMみたいじょのいこ。断じて違う。俺はMなんかじゃない。むしろSだ。俺はSだ。
「ちょっと来てくれませんか?」
「えっ、あ、えと、うん?」
なんだよ。お前日本語喋れたのかよ。ま、そこはどーでもいーとしてなんの用だろ。なんか俺悪い事したっけ?
彼女に連れられて俺は廊下にでた。そこにはさっき紹介した奴らとキレーな金髪のアホ毛高等部生がいた。これを見る限り俺の予想は合ってたっぽいな。アニメを観続けてきた小学校時代の経験が初めて役に立ったな。で、なんの話なんでしょーか?
「私はアレクサンドラ・ロジオーヴレルナ・パドレルーニャだ。サーシャと呼んでくれ。突然だが本題に入らせてもらう。貴方達に集まってもらった理由は貴方達が1番わかっていると思う。」
金髪の高等部生が水のように澄んだ氷のように冷たい声で言った。あと、その理由?とやらも全く見当つきません。みんなもわかってないっぽいっす。
「もしかして俺に宿った力の事か?」
裏佐田が演技臭い声で言う。んな訳あるか。現実見ろ。
「その通りだ。」
マジですかいサーシャ先輩。
「その宿った力って僕の念力の事ですか?」
木原がかわいらしい声で答える。やっぱお前女子だろ。てかお前も厨二病か?
「そうだ。それぞれがどんな能力を持っていうのかは自覚していると思うので省くが、能力の危険性を考慮して貴方達を同じ部活にまとめたい。」
サーシャ先輩が言う。すいませーん。俺、自分の能力にさっぱり見当がつかないんですけどー。そんな俺の表に出される事のない思いを無視して話は進む。
「ということで貴方達にはパソコン部に入ってもらう。」
なんだよ部活の勧誘かよ。でもパソコン部いいな。入らせていただこう。
「「「わかりました。」」」
「ハハハッよかろう。」
俺は答えた。みんなも入るつもりみたいだ。返事したし。一人だけ変な返事した奴がいたが。
「では、エレーナをよろしく。」
「じゃあね、お姉ちゃん。」
コイツら姉妹だったのか。そういえば能力ってなんだよ。コイツらのうちの誰かに聞けばわかるのか?じゃあ誰に聞こう。重度の厨二病、好みの美少女、人相悪い不良、人形みたいな外国人2人、自称男。この中で俺が話しかけられそうな奴は···いないな。どーしよ。ここは腹くくって一番関わっても火傷しなそうな男の娘の木原くんに話しかけよう。話しかけよう。
「あ、あの、その、の、能力ってな、何の事?」
「え?超能力の事だよわかってなかったの?」
「え、あ、う、うん。」
わかってなかったのって初耳だよ。逆になんでお前らわかってたの?そういうご都合主義かな?あと木原くんは男だぞ。なんでお前テンパってんだ。
「あ、あの、その能力?を見せてく、くれませんか?」
「オッケーいいよー。」
あ、見せてくれるんだ。何を見せてくれるのかな?
「良くみててね~。」
そう木原くんは言うと手を使わず廊下のバケツを浮かせてみせた。
「すげ~。」
すげ~としか言い様がない現象に俺は釘付けになる。
「すごいだろ~。」
木原くんは自慢気に言った。それにしても周りの奴ら全く驚かねーな。なんでだろ?多分ご都合主義だな。
キーンコーンカーンコーン
2時間目の始まる合図のチャイムがなった。俺はもう少し宙に浮くバケツを見ていたかったが、先生が許してくれなそうだ。俺はしぶしぶ自分の席についた。先生のつまらない話を聞き流し窓の外を眺めると海に青い空に浮かぶ白い雲と火山の噴煙が映りこんでいた。
こんなところまで読んでいただきありがとうございます。わったーです。第1話、面白かったでしょうか。自分はつまらない印象を受けましたが、楽しんでいただけたなら幸いです。では早速解説に移らせていただきます。今回はほとんど解説みたいなもんだったので解説するところが思いつかないのですが、途中に入れた謎言語「Разрешите представиться 」について解説します。まず、あれはロシア語です。「私は私を紹介します。」みたいな意味だったはずです。ちょっと前、ロシアの方の名前を調べている時に見ました。悪いがロシア語はさっぱりなんだ。ちなみにあの姉妹はロシアの人です。ロシアにはミドルネーム?みたいのがあって、それは父親の名前を元に決めるらしいです。よくわかりません。すみません。今回はこのくらいで後書きを終わりたいと思います。何か質問があったら気軽にしてください。できる限り答えたいと思います。では、またいつか会いましょう。さようなら。