ゴブリンの錬金術士6
これまで俺が服用していたポーションはレッ○ブルかオロ○ミンC辺りのエナジードリンクだったようだ。
このポーション原液はリポ○タンDどころか、ユンケ○の一本2000円以上するシリーズと同じ効き目がある。
「これは効いてきた」
俺はすっかり覚醒した。みなぎってきている。
「じゃあ、お姉さんが少し楽にしてあげよっか?」
ロゼが俺の後頭部に巨乳を押し付けるが、
「やめとけやめとけ。そいつに精気を吸い取られたら、ポーション+3の一本じゃ回復なんてしないぞ」
ソフィアが忠告してくる。
「あー、でも前の勇者は結構よろしくやっていたのだニャー」
ミケがポーションを舌でチロチロ舐めながらヤバイことを言う。
「だから死んじまったのさ」
そう言いながらソフィアはポーションの原液をコップに入れ、水で薄めた。
「そういえば、前の勇者って、何て名前だったんだ?」
俺の質問に、ソフィアはポーションを一杯あおってから、
「ついさっき、オマエはクラウディア様と話していただろう?」
と尋ねてくる。
「ああ、それがどうした?」
「勇者は消えちまったら、存在なんて記憶から綺麗さっぱり無くなるって聴いたろう?」
「ああ、聞いた」
「だから、忘れた。顔も忘れた。一緒に冒険をした記憶だけ残った」
ソフィアはポーションを一気に飲み干した。
「なるほど・・・・」
何やら悲しくなるので、これ以上前任者の事を考えるのはやめよう。
しかし・・・・これだけまったりしているのに、誰もこの部屋を訪ねて来ない。寂しい限りだ。
「ミケ、ここの探索は終わったの?」
ロゼが訊くと、
「もう全部収集したのだニャー」
ミケはそう答えたが、
「ちょっとまってて」
生きているぬいぐるみのキララは、俺に尻を向けて、まだ机の上を漁っている。
「これ以上この部屋から戦利品を強奪すると、重量制限に引っかかるわよ」
ロゼが注意すると、キララは二つの麻袋を吟味する。
「こっちはポイして、こっち」
キララが放り投げた麻袋が机の上に落ちると、金属音がした。
それをソフィアが拾い上げ、中を覗く。
「銀貨じゃないか。捨てるなよ」
「こっちのほうがいいんだもん!」
キララが差し出した袋をソフィアは受け取り、中身を確認する。
「サフランか・・・・まあ価値はこっちの方が高いけど・・・・」
「キララが良いって言うなら、それで良いでしょ?一旦外に出るわよ」
ロゼはそう告げると、即座にテレポートの呪文を唱え、俺達は外に出た。




