裁縫ギルド6
ソフィアは、まだ湿っている布地を手に取ると、糸も通していない針を手にして、チクチクと縫い始めた。
すると、不思議な事に、机の上にあったパーツが一つ二つと消えていき、布地がモヤモヤっとなると、
シューッ
とアイロンでも掛けたような湯気が出て、完成品のローブが出来上がった。
「これは不思議だ」
「普通だが」
俺の質問に、ソフィアは当たり前、と言った表情で答える。
「うーむ・・・・まあ、ファンタジーの世界だし、深く考えない事にしよう」
「何をブツクサ言っている。次はキララのリボンだな」
「リボン、リボン」
キララはニコ目になってはしゃぐ。
再びソフィアが布地を手に、針を使うと、赤に白の水玉模様のリボンが出来上がった。
「やったー」
キララはそれを受け取ると、頭の側面へ斜めに取り付けた。
これでミッフ○ーでは無くなったが、ミ○フィーとキ○ィの合体パクリキャラみたくなってしまった。慎重にキャラクターデザインをしないと、サン○オからクレームが来てしまうかもしれないレベルだ。
「次はロゼの注文で『悪い魔女のような服』だ」
なんだそれは。露出の多いヤツか?
と思っていると、出来上がった服は、案の定、布地よりも空白が多いシロモノだった。
「出来た?」
丁度、顧客の登場だ。
「ほら」
ソフィアはロゼに、まだ湯気が出いる文字通りできたてホヤホヤの服を渡した。
「いいわね。着替えてくるわ」
ロゼが試着室に向かうと、入れ替わりにミケとマギーがやってきた。
ミケは青っぽい革鎧、マギーは銀色のプレートアーマーを着ている。
「これはミケのお手製なのだニャー。前にマサムネがぬっ殺した牡山羊の毛皮に錬金術でブレス攻撃カットが付いているのだニャー」
そういえば、そんなことがあった。
「・・・・」
多分マギーも手製の銀の鎧なのだろう。
黙って袋の中から銀のブレストアーマーを取り出して、ソフィアに渡した。
「じゃ、アタシも着替えてくるか」
ソフィアはブレストアーマーと自家製ローブを持って、試着室へ向かう。
やはり入れ替わりでロゼが戻ってきたが、これはどこの痴女だとしか言いようが無い格好になっている。
「どう?」
「かっこいい!」
キララがはしゃいだ。カッコイイのか。




