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魔族の娘2

 俺は質問の趣旨を変えた。

 「なんでソフィア達と行動をともにしているんだ?」

 「あの娘は、少なくとも人種差別をしない。それだけだ」

 「なるほど」

 どこの世界でも女の旅人というの、は色々とあるものだろう。

 俺はこれ以上の詮索は止めた。

 「私も少し横になる」

 マギーはそう言って、芝生に寝そべる。

 俺も寝転がって空を見上げた。

 この世界に来てから、そろそろ二週間になる。

 色々な出来事があったが、もう二週間なのか、まだ二週間なのか・・・・

 「奇遇だな、若いの」

 突然俺の視界を髭もじゃのドワーフが遮った。

 「あ、あなたは、最初の街で・・・・」

 「ああ、そう言えば自己紹介をしていなかった。ワシはドムと言う」

 ドムか。同じ名前が三人いそうだ。

 「あの時は世話になりました」

 「ああ、良い良い。それよりも、お主、ギンガナムにカスタム武具を作ってもらったらしいな」

 「はい」

 「これは珍しいこともあるものだ。奴は滅多なことではカスタム武具など作らんのだ」

 「そうらしいですね」

 「お前さんを見込んで作ったんだろう」

 「俺が?」

 「ああ、見込みがある」

 「どういった処に?」

 「勇者の資質がある」

 「つまり、くじけぬこころ、ですか」

 「そうだ。それだけしか無いがな」

 ドムはハッハッハッと笑う。

 「他には何もありませんよ」

 「しかし、そこら辺のゴブリンには勝てるようになったろう」

 「ゴブリン程度なら」

 「成長したのだ。そうやって一歩一歩進んでいけば良い」

 「はあ・・・・」

 「どれ、ギンガナムの作った武具を見せてくれ」

 俺は袋からミスリル合金の鎧と剣を取り出して、ドムに渡した。

 「うむ、さすがの出来だ。しかし・・・・防具はまだしも、武器を作るとはな」

 「何か問題でも?」

 「奴は防具を作るものの、武器は夜程の事が無ければ制作しない」

 「なぜですか?」

 「理由は定かで無い。本人が言わぬからな。しかし、ワシ等鍛冶師の間で噂になっているのは、自作の剣で兄を殺したからでは無いか、と言う事だ」

 「兄を?」

 「ギンガナムの部族は、魔王の配下にならない連中だった。中でもギンガナムの兄弟は猛者揃いで、魔王の派遣した討伐部隊をことごとく返り討ちにした」

 「ほう・・・・」

 「ところが、何があったのかは不明だが、長兄のムスペルが山賊行為を始めると、山間に砦を作って、近隣の様々な種族を支配し始めた」

 あれ?どこかで聞いた話だ。


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