青空マーケット1
俺と合流したソフィアは開口一番、
「晴れて公式レベル25になった!」
と満面の笑みで報告してきた。
「何が変わったんだ?」
俺は尋ねる。
「レベル25の武器防具を装備出来るんだよ」
「何が替わるんだ?」
「そりゃアンタね・・・・」
ここで、
「説明が長くなりそうなので、私等は買い物行ってくるわ」
とロゼがことわりを入れて、他のメンバーとマーケットへ向かった。
「いいの?」
一応俺はソフィアに訊いた。
「いいから説明しよう!」
「ああ」
「人間の戦士がレベル50になったら、だいたい力と耐久力が35になる」
「ふむ」
「ところが、レベル50のブレートメイルセットを着ると、これが75も上がるんだ」
「鎧で2倍以上のステータスアップか。凄いな」
「中の人より防具を着て来いってヤツだよ」
「なるほど」
「レベルが5刻みで武器防具の装備許可が降りるんだけど、私が狙っているアイアンブレストメイルセットは、今の装備より防御が25も上がる」
「凄いのか?」
「そりゃそうよ」
「ほう・・・・」
「アンタ達勇者には制限無いけどね」
「無いの?」
「無いよ。金さえあればレベル99の防具も装備出来るよ」
「そういえば、この革鎧はレベル10の時に買ったヤツだった。新調しないとな」
「レベル99の防具に?」
「ああ、結構金は持ってるし・・・・」
ここでソフィアは大爆笑した。
「アンタね!」
「何が可笑しい?」
「まあ、レベル99武具の値段見りゃわかるよ」
「高いのか?」
「まあね。でもこの街に売ってるかどうかわからないけどさ」
「売ってないのか?」
「ここ、精々中級冒険者の集まる街だから。そんなところで99レベルの武具が売れるワケ無いだろ?」
「確かに」
「まあ、とにかくマーケットに行ってみようぜ」
俺とソフィアは青空マーケットへ向かった。
マーケットの入り口に、
『生ける伝説の職人・人間国宝ギンガナム来る』
と大書きしてあった。
「アンタ、ツイてるな!丁度ギンガナムが来てるなんてさ!」
ソフィアはかなり興奮しているが、俺には何のことだかさっぱりわからない。




