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門番との会話

 城門を潜る。

 おっと・・・・城門の向こうにまた城門が見える。

 奥の城門、と言うか城壁は外のやつよりも高くて頑丈そうだ。

 その前に水堀が掘ってあって、奥の城門の前に跳ね橋らしきものが見える。

 外と内側の城壁は三〇メートルほど間隔が開いていて、街道の両脇は芝生が・・・・あ、いや、これは『障子堀』ってヤツじゃないか。

 田型に穴が掘ってあって、畝の上を歩かないといけないから進軍のスピードが落ちるって・・・・なぜ俺は知っているんだろう?

 まあ良い。なるほど、正面から入ると奥の城門にたどり着くまで一本道だから・・・・城壁の上から十字砲火で殲滅されるってわけか。

 しばらく歩いて、ようやく奥の城門にたどり着いた。

 跳ね橋を渡って・・・・ここからが城の本体だろう・・・・ではお約束として城門の番兵だか衛兵に話しかけてみよう。

 「ここはなんていう城ですか?」

 多分支給品っぽいプレートメイルを着た衛兵が、正面を向いたままこちらを見ず、ニコリともしないで「アウグスブルクだ」と応えた。

 鷲の城って意味だったかな?

 「王様に会うには?」

 「標識通りに進めば良い」

 「なんか、身分証明証とか要りますか?」

 ここで初めて衛兵は俺の方に顔を向けて「貴様は勇者だろう。フリーパスだ」と言ってから、再び正面を向いた。

 「あの、何で俺が勇者だって判るんですか?」

 「そんな格好をしている庶民がいるか」

 「え?例えば?」

 「答える義務はない。職務に差し支える。さっさと城へ向かうがよい」

 それから何を言おうがガン無視されたので、諦めた俺は再び?城門を潜った。


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