↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
19/301

パーティ戦

俺はゴブリン共に突っ込むと、後光をピカッとやる技を使った。

 これは勇者のみが使える技で、敵のヘイト(怒り)を一気に自分に向けさせ、ZOC(守備範囲)に引きずり込む。

 勇者のZOCを中心にして、戦士等の前衛がこれを補助すると、防御力の低い後衛に敵が接近戦を挑めない、と言うわけだ。

 早速俺の隣にドワーフの戦士が入って、守備陣系はバッチリと思ったが、

 「脇を一匹抜けたぞ」

 グラスランナーの声に俺が振り向くと、シーフタイプらしいゴブリンが、タレ目の僧侶めがけて駆けてゆく。

 フードのアーチャーが急遽弓で射るが、直撃は出来ず、脚に命中した。

 それでも進撃スピードが落ちたところを、グラスランナーが跳びかかってゴブリンの喉元を掻っ切った。

 いけねぇ、俺が気を抜いたらZOCが弱まった。

 押され始めたところに、

 バリバリッッッッ

 と稲妻が放たれて、ゴブリン共は消し炭になった。

 エルフの魔法使いの呪文詠唱が間に合ったらしい。

 「ナニやってんだよ、オマエ!」

 またタレ目の僧侶だ。

 「すまない、慣れてないから」

 俺は素直に謝罪した。

 「つか、こんなザコ相手にZOCも維持できないって、ヤバクね?」

 「次からは気をつける」

 「つか、オマエ向いてないよ、やめちまえよ!」

 「ちょっと言い過ぎなんじゃないか?」

 俺はカチンと来た。

 「は?シネよ、ヘタクソ」

 タレ目の野郎・・・・俺は剣の柄に手をかけた。

 「まあ、今日は初陣だしさ」グラスランナーが仲裁に入る「一旦街へ帰ろうぜ」

 「そうだな。無理は良くない」

 ドワーフも賛同したので、俺達は街へ戻った。

 タレ目がかなり先行したのを見計らって、グラスランナーが俺にヒソヒソと話しかけてきた。

 「あいつは有名な暴言厨で効率厨だよ。腕は悪く無いんだけど、ウザがられて誰もパーティを組んでくれない」

 ドワーフがノッシノッシと歩きながら、

 「久しぶりにヤツの顔を見た。ブラックリストに入れておいたから清々していたんだがな。お前もブラックリストに入れておいた方が良い。で、無いと、また奴と組むことになるかも知れん。お前も、儂も」

 と忠告してくれた。

 それまで無言だったエルフの魔法使いまで、俺に、

 「解散したら奴を即デラックリストに入れろ」

 と威圧してきた。

 相当な嫌われ者の様だ。俺が言うまでもないが。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。