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イレイザーの本拠地を後にする時、司はバイクの鍵だけでなく、連絡手段を確保するために携帯電話等も盗んでいた。

そのため、零次が流したと思われる情報もすぐに確認した。

このままスターダストタワーに行けば、自分の命を狙う者が大勢いる事が想定される。

しかし、司はただ自分に出来る事、するべき事をするだけだと考え、これからしようとしている事を改めるつもりはなかった。

その時、前方にスターダストタワーが見えた。

しかし、その入り口付近にいる者達を見て、司はこれから何をするべきか決める。

零次が裏の世界の人間を一目で見抜くと言っていたが、司も同じだ。

スターダストタワーの入り口付近にいる者達は裏の世界の人間に間違いない。

どうやら零次が流した情報によって既に多くの人が集まっているらしい。

そして司はバイクの速度を上げた。

司はそのままの速度でスターダストタワーが間近に迫っても速度を緩めなかった。

そこで漸くそこにいた者達は司が何をしようとしているのか気付いたようだが遅かった。

司は何人かを跳ね飛ばし、そのまま入り口のガラスを突き破る形でスターダストタワーに入る。

中には一般客もいて叫び声を上げる等しているが、司は構う事なく裏の世界の者達を排除する事にした。

まず、銃を向けていた者がいたため、司はバイクを走らせるとその者の手前で急ブレーキを掛けると共にバイクを回転させる。

そうしてバイクをぶつけて吹っ飛ばすと同時に司はバイクから飛び降り、1番近くにいた者へ突進するように近付く。

そこで銃を1発撃たれたが、司はその直前で体を横にずらしたため、当たらなかった。

さらに司は足下に向けて銃を構えている者を確認すると床を蹴り、宙返りをした。

銃弾は先程まで司の足があった場所を通過し、床を傷付ける。

その直後、司は宙返りをした勢いを殺す事なく、着地と同時に踵落しを男に当てる。

踵落しを当て、男は倒れたが、その際に銃を落とした。

司はその銃を拾い、走りながら銃を構える。

周りにいた者達の方が銃を構えるのは早かったはずである。

しかし、司は彼らが撃った銃弾に当たる事なく、反対に自らが撃った銃弾は全て致命傷を与えるものだった。

次第に恐怖を覚えたのか逃げ出す者もいたが、司は構う事なく背後から撃ち殺す。

その時、1台の車が司と同じように入り口から突っ込んできた。

同時に零次が車から飛び出した。

持っていた銃では既に銃弾がなくなっていたため、司は投げ捨てると構える。

零次は距離を詰めると蹴りを繰り出したが、司は後ろに下がり、それを難なく避ける。

その時、エレベーターが到着し、中から人が出て来た。

金庫がある最上階へ行くエレベーターはこの1基だけだ。

司が零次の相手をしている間に凛は車を降り、1人でエレベーターに向かう。

そこで司は零次の蹴りを体勢を低くしてかわすと同時にそのままの体勢で走り出す。

途中で銃を拾いながら司はエレベーターに近付き、凛を追い抜く形でエレベーターにいち早く乗り込む。

そして凛に銃を向け、動きを止めた。

司はドアを閉めようとボタンに近付く。

しかし、そこで零次がやってきて銃を弾き飛ばされた。

それに構う事なく司はボタンを押し、ドアを閉めたが、零次は既にエレベーターに乗り込んでいた。

零次がパンチを繰り出し、司は体を反らしてそれをかわした。

しかし、零次は攻撃の手を止める事なく、今度は蹴りを繰り出す。

司はその蹴りを避ける事なく、右手を下に振ると零次の膝に打撃を与えた。

その攻撃で零次は体勢を崩し、膝を着いたが直後に腕を振ってきた。

司はエレベーターの端まで下がり、紙一重で攻撃をかわす。

さらに零次は立ち上がると同時に即座に蹴りを繰り出す。

司は端にいたため、その攻撃を避けられずに受けるはずだった。

しかし、零次が立ち上がる前から司はエレベーターの壁を蹴り、その反動で反対側まで移動していた。

そのため、司は攻撃を難なく避けただけでなく、零次の背後を取る事が出来た。

そして両手で零次の背中を押すようにし、壁に叩き付けた。

零次が体勢を立て直す前に司は銃を拾った。

しかし、直後に零次の蹴りを受け、司はまた銃を落とした。

この時、司は銃を拾うために体勢を低くしていた。

そして司が体勢を戻す前に零次がまた蹴りを繰り出していた。

司は咄嗟に腕を交差させガードしたが、体ごと吹っ飛ばされ、壁に叩き付けられる。

その結果、司はエレベーターの角に追い込まれる形になったが、次の蹴りに対しては腕を振って弾き、壁沿いに移動する。

そこでエレベーターが最上階に到着しドアが開く。

零次は自分の方がドアに近い事を確認し、後退りをするようにエレベーターから降りた。

司はその零次の胸倉を掴むと背負い投げを決め、エレベーターに戻すと共に床へ叩き付ける。

直後にエレベーターのドアが閉まり始めたため、司は銃を拾う事を諦め、後ろへ跳ぶようにしてエレベーターを降りた。

結果、零次をエレベーターに残し、司は1人で最上階に到着した。

しかし、同時に銃声が聞こえ、司は体勢を低くする。

どうやら自分の命を狙う者がここにも待ち構えているらしい。

そのため、司はここにいる者達をどうやって排除するかだけを考え、行動に移った。

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