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第54話「それは悪魔の後悔 9」

アオ:恋愛要素が一切ない物語のために色を見せてやったんだろうが感謝しろ。

カンナ:すごくムカつきますこの上のやつ。わたしだって……わたしだってッ!

ネネ:7話かけてアオの恋バナを聞かされた。時間を返せ。


 前回のあらすじ。なんか不穏な雰囲気が見え隠れした。


「――ま、これが事件が起きる前にあらましってところだな」


 今までのアオの幼少期からの話を聞いて、わたし達は押し黙る。はい皆さんこんにちは。久しぶりですヒロインのカンナです。アオの虐待されてから母親を殺し、騎士団に入ってからの話を聞いていたわたし達。

 その中でわたくしカンナ、色々言いたいことがあるんだけど取り敢えずアオに言うことが一つあるます。

 そう、一つだ。これだけは絶対に言わないといけない。


「なにわたし差し置いてラブコメ繰り広げてんだこの悪魔は!!」


 わたしだってそんな展開一つもないのに! なんで一番最初の恋愛がアオなんだよおかしいでしょうが!


「すまんな。私で」

「キィ゙イイイイ!! ムカつくアオのくせに!」

「ちょっとそれは私も思う。なんでアオが先なのよ」


 やはりこのことはネネでも引っかかったのか眉をひそめてる。やっぱりそうだよね!? だから今すぐやめてその顔! そのドヤ顔!!


「落ち着け。私が悪魔化した理由がこの話とか関わっているからに決まっているだろう。だがそれも、こっちの予想が正しければの話だけどな」


 でなきゃこんな無駄話しないっての。というアオの言葉でなんとかこのいらだちを流す。そ、それもそっか。アオがこんな無駄話するわけ、


「ま、一切恋愛したことのないカンナに自慢するために話した気もなくはないがな。へっ羨ましいか」

「このアホ鬼悪魔ああああああああああああ!!!」


 やっぱりそんなことだろうと思ったよ! 今すぐ反省しやがりください!!


 ****


「さて、話を戻そうか」


 散々アオを追いかけ回してその綺麗な顔に一発くれてやろうとしたが、当然逃げ切ったアオをわたしは睨んだ。こいつ息も乱さず……無駄にスペックが高い鬼悪魔め。


「さっきも言った通り、私がこんな姿になったのは今までの話が関係していると思っている」

「というと?」

「過去の話を話す前に、グリモワールの話をしたよな?」

「ええ、過去を変える。人を生き返らせる。不老不死にする以外のことはすべて叶えられるという悪魔の書のことよね」

「そうだ。当時の事件も、そしてこの呪いもそのグリモワールが関わっている」


 悪魔の書が関わるっていうことは、その力でアオが鬼悪魔になったっていうことなのかな。


「あれ? でもじゃあなんで封じられていたの? 鬼悪魔になったっていうことは、利用しようとしていたんじゃないの、当時の女王様は」

「そこが話のミソだ。本来グリモワールがアイツに渡した力は人を悪魔に変えるようなものじゃなかった」

「それはどういうこと?」

「考えても見ろ。人を悪魔に変える力があったのならなぜ自分に使わない? そもそも人を悪魔にして国を支配するどころじゃないだろ。自分に使わないにしろ、人を悪魔にして傀儡にするにしても、今私がグリモワールに封じられていたのが私を利用したいっていう女王の思惑と矛盾する」


 確かに。そうなるとアオを悪魔にするためにグリモワールの力を使ったという話は矛盾しか無い。だってそうだとしても国を守護するアオの存在は目の上のたんこぶ。むしろ消したいはずなのに。


「つまり、アオに罹った呪いはアオを悪魔にするような呪いではなく偶発的なもの……?」

「そうなる。そこは、殿下もわかっていますね」

「……そうだな。あの呪いはむしろ人を悪魔に変えるというよりも邪魔するものすべてを消すための呪いだった。彼女、――は特にクロードを邪魔そうにしていたからな」


 ……ん?


「ねぇ、アオ。今王子様はなんて言ったの?」

「は? お前らの言う初代女王の名前だが?」

「女王の、名前? ネネ聞こえた?」

「いえ、何も聞こえなかったわ。ヴァンは?」

「全く聞こえませんでした。思い出そうとしても単語が浮かびません」

「それはどういうことだ……?」


 あれ? そう言えばなんでわたし達、女王様の名前を知らないのだろう。だって初代女王様の名前だよ? むしろ知らないことのほうが……。そもそもなんでいま、何も聞こえなくなったんだろ。


「なるほど《《代償》》か」

「代償?」

「アイツはアレ程の事を起こすために、自分の存在である名前を奪われたんだ。ただそれは私と殿下には適応外。というより本来は死んでいる人間だったからその代償の範囲外なのだろう」

「名を残そうとしても、残れなかった……ということか。他の名前を使っても不可能だったのだろう。なんて強力な代償だ」


 思った以上に、グリモワールはやばい代物だったのかも。そう言えばわたしアオを開放する前にあの本を背中で押しつぶしちゃったんだけど、大丈夫だよね? ね??


「そのレオン王子。当時の女王がアオを疎ましく思っていたのは騎士団長だったからですか? その程度が理由ならば人を悪魔にまで変質させるほどの強力な呪いを、そこまでした女がわざわざかけるとは思いませんが」


 ネネの言葉に王子様が目をそらす。あれ、もしかしてこれ王子様関係してる? それにしてもその顔もお美しい。目が潰れそう。


「さて、それじゃあ続きを話していくとするか。どうして女王が私にだけ強力な呪いをかけようとしたのか。レオン殿下が何に関わっているのかをな」

「今度は変な惚気話聞かせないでね」

「善処しよう」


 これ絶対善処しないやつだ。


「これは、私が近衛騎士団の団長になってしばらくしたときのことだった――」





皆さんこんにちは。最近の天候は女心のように移ろいやすくて困りましたね。

そんな困った状況ですが、ココ最近とてもリアルがいそくがしくなってきたので週3投稿を、週一投稿に変更します。申し訳ありません。

基本的に土曜に投稿しますので、引き続きお楽しみください。

今週はこの話のみとなります。

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