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EP:18-Rising little star. 〜①〜

第18話。

漢を見せろ、頑張れジュリアス回。

例え国家権力の一部を敵に回しても誰かを護るヒーローであれ!!

後始末という名の粛清は兄貴分が引き受けてくれます。


表紙です↓

https://twitter.com/poh_YmikuIMZVQ/status/1392374542165692417?s=19


「兄貴...もっとっ...優しく...んっ」

暑くなってきた、初夏の季節。

休日のマハロにて。

「そんな事言って...ここ、固いぞ?」

「だって...あっ...」

汗を流しながら、密着しているブレードとジュリアス。


「そこは...ダメッ...壊れるッ...」

触れる度に。

力を入れる度に、艶のある声が漏れる。

「口ではそう言っても、身体は喜んでいる様だが?」

「そんな事...あっやだ...痛ッ...













































あいぃいい痛たたたたた!!!」

「身体固ぇよ早く柔らかくしろよずっとこれ続くぞドМか、嬉しいのかこれが。」

ただいま、約束の稽古の為に柔軟中。

が、勿論この男、容赦が全くないのでスタートから躓き気味。

「シャチョさーん、美沙が鼻血噴いて死んでるヨー。」

「おいおいジャップ、何だお前腐ってたのか。」

「腐ってる...?臭くないヨ?」

「あー違う違う、性癖が一般的じゃねぇって事だ。」

そう言って彼は自室に入り、何かを手に持って戻って来た。

そこそこ大きな箱だ。

綺麗な男キャラ絵が乗っている。

裏面には男同士で...

「主にこういうモンで喜ぶ女の事を腐女子と呼ぶ、そいつの様に。」

「ハッッッ、それは!?」

刹那で蘇生された美沙がエクソシストの如くブレードにシャカシャカ迫る。

そんな彼女に箱を渡す。

「少年学園ラヴァーズ最新作の限定版!...どうしてオーナーが...?」

「高天ヶ原のオタ友が余らせていたみたいでな、頂いたんだよ...隠しシナリオまで全クリしたぜ。」

"そういうシーン"も飛ばさずちゃんと見ている。

抵抗は無い、彼はマルチなオタクである。

「こういうのに偏見とか無いんですか...?」

「需要があるって事ぁ、立派なジャンルだ...嫌う理由がねぇな。」

「素晴らしいです!...私はまだ買う暇無く...」

「貸してやろうか?」

「良いんですか!?一生ついていきますオーナー!!」

底知れぬ彼の趣味の幅に流石に弟分のジュリアスも引き気味。

通りで自分にこういう格好をさせて辱める動作が自然だった訳だ。

そこに、来客。

「兄貴ーッ!おはよう!!」

「...おはようございます。」

(レッド)カノン(ピンク)の戦隊ガールズコンビ。

が、一と同じ日本人女性が兄貴分に涙流しながら笑顔でしがみついている光景。

凍り付くのも無理はない。

「よぉお前ら、ただいま日本のシュクジョと腐った会話しててな。」

「生きがいでっす!!」

『お、おう...』

ドン引きした所で、飯を作ってあげる。

休みだがサービスサービス。

「兄貴兄貴、俺新しい技を考えたんだが、見てくれないか?」

「お、1分以内に俺の腹パンから逃げられるかな?」

「あの...それは勘弁してください...」

彼と訓練する者は老若男女問わず腹筋が鍛えられる。

ソニアを除いて。

なんて、盛り上がっている中。

1人、携帯をポチポチ弄っているカノンが気になったジュリアス。

どこか寂しそうにも見えてしまうその様子に。

「ねぇ、何見てるの?」

と、声を掛けてみる。

が、彼女は無表情で携帯の画面を見せてきた。

それはもう、大変よろしくないスプラッターなホラー映画の画像がこれでもか。

「ッッッッッ!!」

「この通りよ、私の趣味。」

凍り付くジュリアスを放っておいて、再び携帯の画面に戻る。

直後、フォローのつもりか。

「女の子なら怖がって当然だと思うわ。」

と、優しく声を掛けるが。

その言葉が無数の槍の様にジュリアスの精神体を滅多刺しにする。

「ぐぅッ...」なんてバトルマンガの致命傷食らった様な声を漏らしながら俯いて膝を突く。

当然、目の前でそんな真似されたら困惑する訳で。

カノン、あたふた。

「ど、どうしたの!?」

「...男。」

「へ...?」

困惑の続く彼女に、ジュリアスは顔を上げる。

スーパー涙目で。

「俺、男だよぉ...ッ」

今は普通に半袖短パンなのに。

そんな彼の様子にカノンは慌てて。

「ご、ごめんなさい...可愛い顔してるからてっきり...あ。」

「うぅうううー!!」

追い打ちも決まってしまった。

この2人の空間だけカオス。

眺めるブレードと一は揃って苦笑い。

美沙はこれも行けるのか「GLも至高...」なんて噛み締める様に漏らしながら拳を突き上げる。

GLでは無いが。

そんな彼女をブレードの「シバいとけ。」の命令で数発殴るリン。

カオスは伝染する、唐突に。


そんな昼時。







ーーーーーーーーーーーーー






翌日。


変な空気になって解散した昨日。

カノンは律義な事に、傷つけたお詫びとしてジュリアスに再度謝りに来ていた。

今日は普通に営業中だ、入ってみると。

「いらっしゃいませぇ!」

なんて、メイド服に包んだジュリアスが輝かしい笑顔を向けてくる。

ジュリアスも誰に挨拶したのか瞬時に理解してしまい、凍結。

対してカノンはジト目で。

「俺は...何だっけ?」

「こ、これには深い事情があって...」

「ふぅん...?」

ジト目が鋭い、冷たい。

対してジュリアスは気まずそうにしていた。

それを見たブレードが全てを察して呆れていた。

諸悪の根源は彼なのだが。

そこから休憩時間になると。

昨日と同じ格好でブレードと組手を行うジュリアスの姿が。

ブレードが合わせているのもあるのだろうが、中々動きにキレがある。

最後に拳を突き合わせて。

「次は射撃、行くか。」

「押忍!」

夢の世界の後、何度も行っているこの稽古だが。

リボルバーはまだ反動が大きいと思うので、オートマチックを模した訓練銃を渡す。

しかし、ここでジュリアスの意外な才能。

動く的をいくつも飛ばすのだが。

一発撃てば、一つに当たり。

そこから一つとて外さない。

「凄い...」

それは現役ランカーのカノンから見ても目を見張るほどだった。

次に動きながら撃ち回るが、それも全弾命中。

「いつも通り、見事なモンだ。」

「へへ、兄貴の立ち回りを見て真似してみたんだ。」

「じゃあ、組手の方もギア上げてくか。」

「よ、よろしくお願いします...。」

そっちは苦手の様だ。

というのも、まだフィジカルが追い付いていない。

センスはあるが体力を付けねば話にならない。


一通り終わって。


若干へばっている彼の頬にスポーツドリンクが当てられる。

カノンである。

にやけ面のゴラムに渡されたものだ。

「お疲れ、かっこよかったわ。」

「ありがとう。」

受け取って口にした。

身体が欲している養分が少量補給されていく。

「ぷはっ...生き返るなぁ。」

「私も前に仲間と組手やったけど、相変わらず容赦ないわよね。」

「それが兄貴だから...でも。」

もう回復したのか、立ち上がるジュリアス。

彼の瞳は憧れの兄貴分へ。

「命を救われてから、ずっとあの人の様にかっこよくなりたいんだ。」

「...ふーん。」

そういう存在がいてくれるのが羨ましい。

自分なんて...

「けど、ラッセルさんもヴォーレンジャーの仲間がいるもんね、切磋琢磨し合うヒーローチーム...かっこいいなぁ...」

...そう、確かに自分は彼らの一員だ。

けど...自分は...

「ありがとう。」

それだけ伝えておく。

彼女の抱えるモノが今にも露見されるとも知らずに。


ちなみに筆者も別にBL苦手ではありません。

男の娘?あれは性癖です。

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