EP:02-Violent Star 〜③〜
何であそこにジュリアスがいたか。
残虐描写入るので注意。
いや、ブレードさんマジ容赦無いッス。
AS支部ギルド【オウムアムア】にて。
ギルドはそれぞれ、大仕事を行う際に警察と話を合わせる必要がある。
警察がギルドに任せる場合も然り。
無断で動く者、あるいは協力対象が反社会勢力と理解しながら協力する者、ランカーではない一般人に協力させる者は厳罰対象となる。
そして今回も。
「連れて来たぞ、B.E。」
チャールズ・フランカード刑事。
前回のロメニア壊滅任務の時といい、ロメニア残党の処理の時に協力した刑事だ。
後ろには手錠を両手に填められてリードで引っ張られる女性が。
彼女がジュリアスに仕事をさせた張本人だ。
「おー刑事さんご苦労、ビール一本やるよ。」
「ステーキもな。」
「スティーヴに焼かせるぜ。」
「おいやめろ、誰が炭をリクエストした。」
「炭じゃなかったら?」
「そしたらただの肉塊が出てくるんだろうが!」
なんて軽口を叩き合ってる横で、震えてその女性を見つめるのはジュリアス。
「間違いないよ...僕に仕事を頼んで来た人だ...」
「でしょうね。」
それに答えるのは姉のメアリー。
「この女は刑事よ、ゲンマの悪事の証拠を掴んで自分の手柄を作る為にあなたを使い捨てにしようとしていたのよ。」
「そんな...」
メアリーの説明通り。
彼女はこの地の警察署に配属されたばかりだった。
しかし、間違ったダーティー・ハリー症候群を患っていた彼女は悪を裁くのに手段を択ばない性質だった。
例えそれが一般人を犠牲にするやり方でも。
「って、所か...お前が一番ドス黒い悪だクソったれのクソ×××。」
「な、何が間違っているのよ!?巨悪を裁けるのよ!?その為の軽い犠牲じゃない...ひぃっ!?」
ブレード、溜まらず発砲。
無論、外している。
ついでにメアリーから床に穴が空いても良いと許可も得ている。
さておき、ローグの銃口から洩れる硝煙をフッと吹き消したら。
「がぎゃっ!?」
大きく振りかぶってその女刑事の顔面を殴り飛ばした。
壁に叩きつけられたその女刑事の土手腹に何度もスタンプを入れる。
偶に顔にも。
所謂、ヤクザキックの嵐。
その都度、汚い悲鳴が聞こえるがお構いなしだ。
「おいストップだB.E、流石に死ぬ。」
チャールズが呑気なトーンで止める。
流石にブレードもそこまでやる気はないだろうが、それでも怒り心頭なのにはかわりない。
「おいアバズレ、自分がどれ程偉いと勘違いしてたのか知らねぇが、人を舐めんのも大概にしやがれ。」
言ってる内にまた腹が立ってきたのか、もう一度踏みつける。
そのまま足を乗せながら。
「あいつはな、確かにおっちょこちょいだ...俺も迷惑掛けられちまった。」
だがな...と続けて。
「それでも一生懸命に手前の姉ちゃんを助けようと必死な良い奴なんだよ、それを利用した挙句に小さな犠牲だと?捨てるつもりでいた台詞だよな?あぁ?」
次第に踏む力を強める。
「おいB.E。」
大丈夫とわかっていても冷や冷やする。
チャールズが再度声を掛けると、舌打ちをしながら足を放す。
解放されてホッと一息吐く女刑事。
が、次の瞬間。
抉る様に鋭い回し蹴りが炸裂した。
容赦の無い暴行を受けてとどめまで受けた彼女は白目を剥いて失神した。
「俺からはこれでチャラだ...おいトム、お前からも何かやってやれ。」
「い、いやいいです...充分です...」
本当は何か仕返ししたかったが、それ以上にブレードがやり過ぎた為しづらかった。
しかし。
「やっていいのよ、ジュリー。」
そう言って金属バットをジュリアスに渡すメアリー。
たった1人の弟を失うかも知れなかった彼女も勿論怒り心頭である。
「姉ちゃん!?」
「おいお前ら、目の前に刑事がいる事を忘れてないか?」
「ウチの店に女性店員2人入ったんだけどよ、この間のロメニアの。あれ好きにしていいぞ。」
「俺は何も見てなけりゃ何も聞こえない。」
「それでいいの!?刑事さんとして!!」
まともなのは君だけだ、ジュリアス・エリマネス。
「じゃあ俺が代わりにやってやるよ、トム。」
「え、ちょっと...」
「さっきでチャラと言ったが追加入りまぁーす!!」
ジュリアスからバットを掻っ攫ってアクロバティックに腕を捻って回転させながら。
女刑事の右太ももに思い切り叩きつけた。
「ッッッッッッ!!!?」
声にならない叫び。
起きたがそのまま再度失神。
右太ももは複雑に折れたようだ。
そして後日、入院中に彼女は懲戒免職を言い渡された。
それを聞いて騙されたというのに不憫に思ったジュリアスだった。
男女平等リンチ。




