EP:16-The Case-Book of Dazuma vol.1 〜①〜
第16話。
事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!!
なんてシーンはございませんが、ブレードが警察に依頼されある男とバディを組む事に。
ろくでなし刑事、始まります。
表紙です↓
https://twitter.com/poh_YmikuIMZVQ/status/1390902720664535042?s=19
セントラルのとある人気の無い団地にて。
なんの変哲もなく、どこにでもある景観なのだが。
実は凶悪犯が潜んでいたのだ。
殺人、強盗、そしてある物の売人。
年齢は35歳の男性であり、風貌はガタイが厳つめの強面。
団地の3階に潜伏していたのを警察が突き止め、現在その部屋を複数の警官で取り囲んでいる。
どんなに呼びかけても、警告しても、反応が無い。
と、思いきや唐突に機銃掃射が向けられる。
ドアの上にターレットカメラが仕掛けられていたらしい、これでは近寄れない。
その中、一人の刑事が拳銃で撃ち抜く。
茶髪で整った顔立ち。
彼はダズマ・リーネット、多少正義感が暴走しがちな熱血漢だが気概は人一倍ある。
「今だ、突撃!!」
彼の号令を持って共に部屋へ入り込む警官隊。
中はそれなりに広い、上に棚などのインテリアも隠れる場所も多そうだ。
現に棚の下に...部下だろうか、男が1人潜んでいた。
だが、ダズマは気づいていた様で、腕を撃ち抜く。
射撃のセンスも抜群の様で、難なく無力化。
怯んだ所を警官が抑える、チームワークも完璧だ。
前は独断行動しがちだったが、それで痛い目を見たせいで少し反省。
今でも少しその面が出てしまうが。
他にも部下がいる様で、新たに2人、双方銃を構えている。。
1人は先程と同じく手と銃を撃ち抜き、もう一人にはそこにあった椅子を蹴って滑らせる。
遠距離足払いによってバランスを崩したもう一人を銃を弾き、接近し、左脇腹を蹴り飛ばす。
頭をタンスの角にぶつけ、失神した。
他にも取り押さえられたそうだが、肝心の本命の姿が無い。
どこかから逃げた形跡はない。
その時だった、銃声が鳴り響いたのは。
背後...倒れていたのは、警官。
...の服を奪って扮していた標的だった。
撃ったのは紅いスーツに身を包んだ、ブレード。
ローグではなく、支給された普通の銃で。
「油断してんなよ、バディ。」
「...あぁ、すまない。」
売人逮捕の任務を終えて、休憩室と言う名の喫煙スペースにて。
ダズマは1人、黄昏る様に喫煙をかましていた。
事の始まりは4日前。
警察が彼に依頼をしたのが始まりだった。
というか、クラナの上司の課長が。
「そういえば、前にここに来た彼、クラナ君の友達でランカーだったよね?」
という言葉をきっかけに、最近凶悪犯罪が増えて人手が足りないって事もあって。
ブレードに短期の間、刑事になってもらい。
そして何故か、因縁持ちのダズマと手を組ませる。
課長曰く、「一緒に組ませれば仲良くなるんじゃない?そうすれば空気も悪くならないだろうし。」という能天気な考えから。
クラナから前の件も含めて深い謝罪がブレードにあったのだが、彼は大して気にせず。
ダズマこそ彼に腕をへし折られたのもあって苦手としている。
とにかく、短期で凸凹なバディが出来上がる事になったのである。
だが急な話過ぎて今も混乱が続いている。
馬が合わず、衝突ばかり。
というか、自分が彼に口出ししてばかりなのだ。
しかものらりくらり躱されているし。
どうしたものか...
そんな時、1人の壮年が入って来た。
「よぉ、ダズマ。」
「バーニッシュ警部。」
コルト・バーニッシュ...ベテラン刑事であり、ダズマに刑事のノウハウを教えて来た恩師でもある。
正義の大切さを説いてくれた尊敬すべき目標だ。
息子も刑事だったが、過去にある強盗事件の人質を護る為に命を落としている。
そしてその強盗は逃げおおせ、命を張った彼に非道な言葉を投げかけた上層部の人間の顔は...今でも覚えている。
親友でもあった彼に...心無い言葉を。
「聞いたぜ、ひと悶着遭った輩とバディ組まされる事になったんだって?」
「えぇ、正直まだ混乱しています。」
「無理もねぇな...だが、やるべき事は変わんねぇだろ?」
「はい、教えの通り...正義を遂行します。」
満足の行く返しだったのか、朗らかな表情を浮かべて部屋を出て行った。
「...あぁ、ちゃんと...頼むぜ。」
ダズマも悪い奴ではありません。




