EP:14-Beyond the dream. 〜④〜
スサノオの由来は複数の顔を持つスサノヲから。
何故彼女がその名を使うかはまた別のエピソードで。
そしてコニー達のいる陸地へと降りる。
即座に駆け寄るのは勿論、コニー。
「スサノオ様、ご無事で何よりです!!」
【あぁ...ありがとう。】
黒幕を倒したからか、世界が崩れ始めた。
「夢の終わりか...とりあえずクラナは覚えとけ。」
「ひぃっ、お手柔らかに...」
[ブレードさん。]
スサノオも...色々彼に言いたいことがあるが。
[ありがとう...ございました。]
今はこれだけ。
「...また、向こうでな。」
皆が消えていく。
夢が解けていく。
「色々助かったぜ、アニマの事とか。」
"お安い御用じゃ...今頃、現実で何か摘まんどる頃じゃろう。"
「頭をぐりぐりしてやる。」
"程々にのぅ...では。"
「あぁ、おはようの時間だ。」
ずっと、あの偽アニマと合流してから謎の少女の声が頭に響いていた。
ずっと導き、ずっと彼と共にあり。
アニマの正体や状態を教えてくれたのも、実は彼女。
何者かはわからないが、敵ではない。
今はそれでいい。
"うむ、おはようなのじゃ。"
朝のマハロ。
今日は臨時休業。
1人、優雅にコーヒーを啜る。
ぐりぐりされてからアニマは何事もなく寝室で再度爆睡中。
テレビを点けている訳でなく、ただ啜るだけ。
何かを待つ様に。
その時、誰かが入って来た。
ソニアだ。
無表情の様で、どこか憂いを帯びている。
「おはようございます。」
「おはよう、ソニア...コーヒーは?」
「では、お言葉に甘えて...」
砂糖は多い目で入れた、彼女は甘いのが好きだと最近遊んで覚えたから。
向かい合う様に座り、互いに静かに啜る。
...
少しだけ経って。
「昨夜、変な夢を見たんです。」
「奇遇だな、俺もだ。」
...
沈黙が続く。
ブレードは何食わぬ顔でコーヒーを啜るだけ。
対してソニアは次第に表情を曇らせていく。
痺れを切らしたのか、口を開いた。
「何時から...気づいてたんですか?」
スサノオの正体が...彼女だという事に。
「初めて舞台で見た時に、女だと気づき...お前と初めて会って直ぐにわかった。」
昔から体格や骨格で何かを図り、何かの正体を見破るのが得意だ。
「まぁ、どっちの顔も好きだから...どうでも良かったけどな。」
「そうなんですか...」
また、お互いにひと啜り。
「それと、全部思い出しました...あの試験の時の事。」
「あぁ...俺はこの間あれがお前だと知った。」
「...昔から、ブレードさんに助けられてばかりですね。」
「助けたつもりはねぇ、結果的にお前が助かっただけだ。」
「昨夜みたいに、傷ついてでも...ですか?」
「何もしなけりゃ、寝覚めが悪いからな。」
「でも...」
「それにあんなもん傷ついた内に入るかよ、俺はその気になりゃ痛みを消せるんだ。」
なんて言う彼に。
「...ふふっ。」
唐突に笑いだすソニア。
訳が分からず、怪訝そうに顔を顰めるブレード。
「ご、ごめんなさい...やっぱり、ブレードさんは優しいなって。」
「それだけは無ぇ...今もほら。」
テーブルの下から...バーナーセットを持ち出し。
「こうしてクラナを焼く準備を。」
「本当に用意したんですか!!?」
「だが、予定を変更してソニアのツインテを引っこ抜こうかな。」
「ぴぃっ!?」
唐突に矛先を向けられ、自らを護る様に抱きしめる。
が、相手がブレードという事で妙な葛藤が頭に生まれ...。
「で、でも...恩人ですし...えっと...」
「おい、冗談だからな...おーい?」
聞こえていない、何度も呼び掛けるが。
目もぐるぐる渦巻だ。
そして。
「や、優しくしてください!!」
顔を真っ赤に発火させて言うその姿に、まだ朝なのに今日一番の気まずい沈黙が出来上がった。
長かったか、短かったか。
「あうっ」
その沈黙を切り裂く様に、優しく手刀を頭に落とした。
びっくりして半泣きの状態でわたわたするソニアを他所に、大きく息を吐いて。
「勘弁してくれ...」
彼にしては珍しく、か細い声がその場に落ちた。
ともあれ、夢騒動はこれにて。
to be continued...
「そうか...そうじゃった...。」
今回はここまで。
閲覧ありがとうございました!
次回は水曜日。
またドコかに喧嘩売ってるかも知れない内容だけどあくまでこの作品はフィクションです!




