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EP:12 - KING BLADE . 〜⑤〜

やったぜ。

やっぱりロボット戦闘はロマン。

では無かった。

敵機動外殻が大きなブザー音を立て。

機体も怪しく点滅している。

[何だ、まだ動くのか!?]

[シハスクイナリ、シハワレワレヲミチビクモノナリ。]

違う、あの雰囲気は。

剣を仕舞い、走り出すキングブレイド。

[B.E!!]

「わかってるよ童貞野郎!!」

自爆する気だ。

見ていた所、エネルギー量が尋常じゃない。

街に甚大な被害が及ぶ...近くにいるであろうソニアにも。

だからこそ、行動が早かった。

全スラスター最大。

敵機体に突っ込み、そのまま空へと打ちあがる。

地上で爆発させてダメなら、空へ。


上へ。


上へ。


上へ。


天高く飛び上がって成層圏。

[B.E!ここまでくれば大丈夫だ、思いっきりやれ!!]

「っしゃあ!!」

更に天高く突き飛ばし。

今度は長型ビームライフルを構える。

更に操縦席のブレードはエンドブロウダーをタッチ。


[Finishing Slinger mode - Activity.]


王の一撃(キングバスター)ァアアアア!!!」

発射された浅葱色の極太ビームが敵機体を飲み込み。

盛大に爆散した。

そのままキングブレイドを空で粒子化させ、宙に身を投げ出す。

何もしなければ、地面に叩きつけられてゲームオーバー。

なんてことには勿論、ならない。

何時ぞやの試験の時の様に、自身を星になるイメージを浮かべて飛んでいく。

離れに離れて。

星の光を失い、やがてただの人の身体へと戻った時。

降りたのはM4の裏。

待っていたように、アリソンが寄ってくる。

その前に、膝を立ててヒーロー着地。

「お疲れ様、Bちゃん。」

「あぁ...かなりな。」

「おつかれぇ、にぃ。」

次に、アニマがとてとて駆け寄って来た。

そんな彼女の頭を優しく撫でて。

「あぁ...終わったよ。」

自分が頑張ったことは秘密にする様に釘を刺して、ソニア達と合流する為に現場へ向かった。







あれから3日。

一は実家に戻り、普段でもボーイッシュスタイルで過ごしている。

父親が若干頭を抱えているだろうが、なるべく受け入れる様にしているそうだ。

母親は変わらず、ほわほわしているらしい。

いや、少し元気になったらしい。

え、何でそんな事を知っているか?

朝っぱらから、唐突にマハロに尋ねてきて目の前に座っている一から聞いた。

「全部ブレードさんのおかげだ...本当にありがとう。」

「知らねぇよ、そっちで勝手に事が転んだんじゃねぇか。」

「父さんを力強く説得してくれたじゃないか。」

「気に食わなかっただけさ、手前のガキを軽んじる親って奴が。」

嘘ではない。

彼は昔からそういった人間には特に...特に厳しい。

胸倉は掴んだが、再度殴らなかっただけマシだ。

「そういや現れたんだってな、例の金の機動外殻。」

「あぁ!俺達のピンチに颯爽と現れて、颯爽と助けて姿を消す...」

表情が恍惚としている。

本当に嬉しかったのだろう。

「やっぱり憧れのヒーローだったよ..."ブレードさん"。」

こちらを真っ直ぐ見つめながら言った一。


"こちら"を。


ブレードの事を真っ向から見つめながら。

正直、驚いた。

見抜かれているなんて。

「現れたタイミング、そして何より現れた時に聞こえた電子ボイス。」

「"Wake up the BLADE"...それでも気づいてない奴もいるんだがな。」

現にソニアは気づいていない。

「こっちも、俺以外気づいてないよ...何でだろ。」

「お前がここで数日過ごしたからじゃねぇか?」

「多分ね...どうしてかな?」

ここの"どうして"は、何故、あの時()に自分を助けたのか。

「あの時ぶっ倒した機動外殻...あれは内紛によって暴走させられたもんでな、それを沈めなきゃいけなかったんだよ。」

かつて、クレアヴォーヤンス内で激しい内紛が起きた。

平等をテーマにしたこの国でも、人種間の争いは起きる。

自分の所がナンバーワンだの。

自分達の扱いが不当だの。

不満を募らせる者達が集い、やがてテロとなり。

巨大な内紛となった。


通称"ミキシング事変"


そしてその内紛を起こした組織は様々なA・Wを駆使し、暴走させた。

その内の一つが件の機動外殻暴走事件。

そして当時、ブレードは義理とは言え、軍事家系の一員であり、ランカーとなっていたブレードにも白羽の矢が立った。

だがキングブレイドが丁度完成仕立てだったので出陣。

何度か被弾を許してしまったが、何とか勝利を収めた。

その後、正体がバレぬ様に今回と同じように飛び上がって機体を粒子化させて隠した。

まだ未熟だった彼はその使用魔力量で死にかけたが。

「だからあれは偶然であり、狙って誰かを助けた訳じゃ...あん?」

と、説明してると目の前の彼女はキラキラお目目になり。

「兄貴と呼ばせてくれ...」

「は?」

「だってめちゃくちゃかっこいいんだ...俺の憧れその物だ!!」

「いや何で?てか間に合ってんだが...」

「そう言わないでさ、ブレードの兄貴!!」

「...」


"勘弁してくれ。"


大きく溜息を吐いた。

これにて今回の件は落着。

舎弟が増えて。





to be continued...


今回はここまでとなります、閲覧ありがとうございました!


次回は土曜日!

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