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EP:12 - KING BLADE . 〜①〜

第12話、ヴォーレンジャー編完結編。

苦悩する一を泊める事になったブレード。

どんな事情があろうと彼らしく接して行きます。


表紙です↓

https://twitter.com/poh_YmikuIMZVQ/status/1387079575440560133?s=19

蟹股で大睡眠。

腹の上に同じポーズで寝るアニマ。

今日はマハロも定休日。

それに最近、何だか色々大変だったのでぐうたら...


なんて、許さないぞと言わんばかりにカンカンカン。


金属音だ...耐えれず目を覚ますブレードとアニマ。

ついでに地下で寝ているスティーヴも。

音の元はホールだ...面倒臭げに目を擦りながら向かうと。

笑顔でフライパンとおたまを叩きつけて音を鳴らしている一の姿が。

「朝だぞー!!」

そんな笑顔のほっぺ部分を左手でぐわしっと鷲掴んで宙に上げる。

「うるせぇ。」

「うごごご...」

「B.E、B.E...死ぬよ?」

「ヒーローは死なん、何度でも蘇るさ。」

「いやいや、早速限界来てるみたいだよ?」

「おー青い。」

アニマの言う通り、顔を真っ青にして死にかけの一を解放して作ってくれたのだろう、焦げが目立つサニーサイドアップをいただくことにする。

うん、味はアレだった。

アニマが無表情で「美味しい」と気を使うレベルで。

一がこの家に来て3日。

スティーヴの部屋では精密機器が多すぎるので、ブレードの部屋で3人寝ている。

パジャマとかは適当に買ってきた。

一の父親は所謂過保護で、自分の考える道こそ娘の安全であり、幸せと考えている。

自分の娘がヒーローをやっている事は知らない。

というか、知ろうとしない。

冗談か戯れとしか思っておらず、まともに聞いてくれない。

そして歳を取れば取る程に過保護は酷くなり、気が付けば強引にお見合いをセッティングされ。

怒りを爆発させた一は"家出します。"と、一言のみの書置きを残して2階建ての屋敷の窓からカーテンをロープ代わりにして降りようとしたが。

長さが足らず、どうしようと焦っていると手を滑らせ。

落下し。

鳩尾にラリアットを食らった。

そして今に至る。

「それでだ、ハジメ...いつまでもこのままじゃいられねぇだろ?」

そう声を掛けられている当人は頭から煙を出しながら倒れている。

たった今、組手中のとどめとして頭を地面に叩きつけられた為。

「本当に...容赦ないですわね...」

ドン引きしながら見ているのは突如呼び出されたコーニッシュ。

"スサノオ式組手を教えてやるから来い。"

の一言で興奮しながらやって来た。

「それで、スサノオ様式とは?」

「言葉通り、スサノオと組手する際に取る行動を主として構想を練ったスタイルだ。」

空手、中国拳法を合わせたなんちゃって忍者スタイル。

「あいつの動きは速さを重視している...戦いで言うならその速さを維持する為に相手の動きを先読みして動く必要がある。」

「先読み...?」

「迷いなき速さがあいつの動きの源と言っていい...どうだ、習ってみるか?」

「その前に...どうしてそんな事知ってるのですか?それにあいつって...」

「そりゃ、最近あいつと組手をよくするからな。」

『は!?』

一同フリーズ。

そこからコーニッシュは亜音速でブレードに詰め寄り。

「どういう事ですのぉおおお!!?」

アイアンクローの餌食となった。

宙でバタつくコーニッシュ。

「よ、容赦ない...」

少し体力の戻った一もドン引き。

中々シュールな光景だ。

「あぁ、偶然ある場所で会ってな、それからよく組手等の訓練を共にする。」

「羨ま...痛い痛い下してください!!」

仕方ないと言わんばかりのやれやれポーズを取りながら下す。

「ったく、やわなお嬢様だぜ。」

「いや鬼か。」

次にやって来たのはケイン。

「すまない、用事が立て込んでいて...そちらの娘は?」

ケインが指すのは一の事。

コーニッシュは何度か会っている。

そんな彼に一の事情を(いち)から説明する。

彼女がヒーローだという事も。

家の事情も。

お見合いの事も。

「待て。」

「あん?」

話していたら、突如の待った。

それもケインからだ。

「久遠さんと言ったな...キングダム一等地に二階建ての屋敷を構える。」

「あ、あぁ...」

「見合いの相手は...コーネリアス家の次男。」

「おい...堅物野郎まさか...?」

次男と言うのは知らなかったが。

彼も名家の一員だ。

しかし最近ブレードの影響でサブカル色が強くなってきた可哀想な被害者でもある。

「そうだ...彼女の見合い相手は僕だった。」

「...だった?」

「あぁ...破綻にしてもらうつもりだ。」

自分も相手側も乗り気でない見合いだったのだ。

ケインの父親は直ぐに了承。

一の父親は未だに渋っているらしい。

それを聞いてこの男は。

「丁度いい、そのまま停滞してもらえればてめぇの代わりが見合い相手に着くことはねぇな。」

「成程、それで時間を稼いでる間に君がどうにかするのか、ホプキンス。」

「面倒臭ぇが、それしかねぇ。」

これもアリソンからの依頼だ。

彼女を保護すると共に家庭環境をどうにかしろ。

報酬は家賃の1年チャラ。

「...ハジメ、最悪てめぇの親父を2/3殺しにするがいいか?」

「やめて!?」

「ホプキンスらしい。」

「ですわね...。」

その後、もう少し鍛錬を行う。

その中。

「コニー。」

「何でしょうか...っ!?」

ブレードはコーニッシュに腕輪を投げ渡す。

かつて着けていた違法A・Wとよく似たタイプだ。

あれは違法だった上にブレードに破壊されたが。

「こいつは俺と相棒の特注品だ...ランカーの資格は?」

「...近い内に受けます。」

「試験費を負担してやる、直ぐに受けてこい。」

「そんな余裕ありますの?」

「興奮するとお嬢様口調になるな...あのジジイから仲間になった際の選別だとよ。」

アレクセイの事である。

この間大事な物を盗まれた事に関しては別に悔恨はないらしい。

「俺と相棒からの選別はその腕輪とエンドブロウダー。」

「随分と高く買ってくれますわね、どうしてかしら?」

「身のこなしがいい、顔見知り、以上。」

「それだけ!!?」

本当にそれだけだ。

それと、次にケインを呼び出し...


また彼ったら男女平等に容赦ない。

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