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EP:01-Turning Act 〜④〜

ブレードの言い回しがアレなのは脳内の厨二辞書から引いてます。

流行れ、チュウニズム!!それ音ゲーか、面白いよね、アレ。

帰ってしっかりエロゲーを堪能したその一週間後。

朝早くに。

「いきなりなんだメアリー。」

着信に応え、携帯端末を耳に当てるブレード。

気怠そうな声と嫌そうな顔で悪い予感を感じ取っているのがわかる。

【前に言ってた大型の仕事よ、それも火急の。】

「...あぁ、言ってたなそんなん。」

正直面倒だ、引き受けたくない。

しかし、家賃の問題もある。

ここでランク上の仕事に肩を慣らすのも丁度良いか。

なんてクソ生意気な思考をコンマ5秒。

「引き受ける...で、内容は?」





赤のワークウェアに赤のタイトボトム、黒のロングブーツ、左腿にホルスターと首元にゴーグルを装着した姿で寝処の2階から降りてくる。

彼の仕事時のユニフォームだ。

1階のハワイアンカフェのフロアに向かって。

「おい下僕共、しっかり店開いとけよ、しくったら一人残らずぶっ殺す。」

そんな暴言に力ない声で答えるのは1週間前にブレードを襲った集団達。

あの後、仲の良い刑事を呼んだが。

結論として、大人数しょっぴくの面倒なのでお前の家でタダ働きでもさせておけ。

という話に。

今ではブレードの立派な奴隷集団だ。

まかない付きの。

女性店員も入ったので売り上げもアップした...良い事だ。

住まいは流石に近くに別の建物を用意した...ギルドが。

「あの...オーナーはどちらに行かれるので...?」

と、下手に尋ねるのはスキンヘッド。

「仕事だ...わかったら手を動かせ、剥ぐぞ。」

「何をですかい!?」

この通りだ。

逆らったらどんな目に遭わされるかわからないので、大人しく従うしかないのだ。

ともかく、ブレードはガレージから愛車を駆り、飛び出す。

ヘッドセットをオンにし。

「スティーヴ、童貞野郎のスティーヴ、どうぞ。」

【はいはい、イケイケランカーのB.E...話はメアリーから聞いてるよ。】

「上等...ファクトリーベースのマップをスクリーンに出せ。」

【はいはい...これかな。】

ヘッドセットに供えられたモノクルに、マップが表示される。

【要人の確保、それじゃあ張り切ってどうぞ。】

「言ってくれんのが美少女キャラなら気合入るんだがな。」

【じゃあ最近来た娘に言わせようか、良い声してるよ?】

「そういや片方日本人だったな...採用。」

そうこうしない内に連れて来たらしい。

テンパっている声が聞こえる。

【はい、この通りに言うんだ...サン、ハイ。】

【え、えっと...要人の確保、張り切ってどうぞ...?】

「よくやった女A、お前は店が軌道に乗ったら他の奴より給料アップだ。」

【だってさ、良かったね。】

【こんなので!?】

こんなので。

それが彼らのクオリティ。

尤も、軌道に乗るのは何年先になるか。


A.意外と早かった。



ーーーーーーーーーーー



ファクトリーベース。

この国でも有数の生産エリア。

そしてその中を駆け抜ける影が一つ、ジュリアスだ。

遥か後ろには銃を構えた小隊が。

ジュリアスは昨日、謎の女性に誘われて秘密の仕事を行っている。

ランカーにしてやると言われ、その気になったジュリアスはそれは張り切った。

内容はゲンマコーポレーションの機密を盗み出せ。

何とか運良く盗み出せたが、見つかってしまい...今に至る。

それも情報を少し見たが、どうやらかなり悪事に手を染めているらしい。

そんな奴らの好きにはさせないという正義感も手伝って、彼は張り切る。


が。


正直投げだしたい。

漏らしそうなくらい怖い、死にたくない。

けれども彼にだって意地はある。

ランカーになって、強くなれば今度こそ姉の役に立てるかもしれないと。

ギルドの手伝いは失敗したが、今度こそ。

より一層気合を入れて走る。

追手の集団が謎の爆音に蹴散らされたとも知らずに。

「見つけたぜ、トム。」

爆音の正体...ブレードは追跡する。

ホルスターに愛銃を仕舞いながら。

ジュリアスに近づいて来た。

その時、直観で危険を感じ取るブレード。

強引にジュリアスを掻っ攫う。

「な、お前!?」

「黙ってろ、舌噛むぜ。」

ドリフトでバイクを停止させたのち、(くう)を狙って数発発砲。

すると、突如巻き起こった旋風と相殺になった。

「な、何だよ...これ...」

「追手の技だろ...お前を始末する為の。」

旋風が飛んできた方を見ると、深緑色の軍服に身を包んだ細身の男がレイピアを構えていた。

「まさか、そんな鉄砲玉で僕の剣技を防ぐとはね。」

「それ程取るに足らねぇって事だろ、キザ坊や。」

「僕は21歳だ、坊やでもなければキザでもない。」

「へぇ、同級生じゃないか堅物のクソ野郎。」

「ケイン・コーネリアス...Aランカーだ、そこの彼を渡してもらおうか。」

「ハッ、嫌だね...こいつを確保すんのが俺の仕事なんでね。」

「なっ...お前も僕を狙ってゲンマコーポレーションに...」

「違ぇよ、タコ、この女顔、玉無し。」

「え、そこまで...」

「いいかよく聞けトム、俺に依頼したのはテメェの姉ちゃんだ。」


"厄介ごとに利用されたみたいなのよ、速やかにあの子を保護して。"


「どんなに憎まれ口叩いても、実の家族は大事だろ、普通。」

「姉ちゃん...。」

「そういう訳だキザ堅物の石頭君、テメェら悪の結社にこいつは始末させねぇ。」

その瞳は気高き獣の如く。

"敵"を見据える。

それに対し、ケインは鼻で笑いながら。

「悪?愚かな...大企業から機密を盗み出した盗人は彼だ...悪はそっちだろう?」

「ランカーは反社会勢力に味方してはならない...これは決まりだった筈だが?」

「反社会勢力ならな...だがそんな証拠はどこにもない。」

「こいつが握ってんのがその証拠だが?」

「そんな訳がないだろう、騙されないぞ。」

「話が通じねぇか、面倒臭いやられ役風情が。」

「それも否定する...風の力を使う僕に対し、君は銃...どう考えても僕が有利だ。」

ケインはレイピアを構え刃に旋風を募らせる。

先程の比ではない、大技が来る。

咄嗟にブレードはジュリアスを庇うように立った。

「終わりだ...シュトゥルゥムヴェント!!」

竜巻が起き、瞬く間にブレード達を飲み込む。

自身の大技に勝利の確信を抱いたケインは、その場を去ろうとする。

「おい、何ドヤ顔で帰ろうとしてんだズレ男くん。」

なんて声に振り返った時、自身の大技である竜巻が縦真っ二つに両断された。

「なっ...」

「映画の執行人気取りか?」

斬り割いたのは勿論、声の主、ブレード。

浅葱の色相を纏いし、太刀を構えている。

「やめときな、テメェがメインじゃ売れねぇ。」

「貴様...」

「俺が手本を見せてやる、かっこいい主役様のお手本だ。」

太刀の刃は太く、歪ながらもどこか美しい。

{星の刀-インペリアル = EDGE}

「トム!」

「は、はい!」

「カッケェ男になりてぇなら、目ん玉かっ開いてよく見とけ。」

切っ先をケインに向け、叫ぶ。

「俺のロードショウをな!!」


to be continued...


1話はここまでです。

ご拝読、ありがとうございました!

また来週!

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