EP:09-Flare Dance. 〜③〜
戦闘その2。
彼は割と律儀。
店の外では、大筒を構えた男が2人。
先程店内で暴れた輩である。
もう1人は緊急入院中。
つまり、逆恨みで報復に来たわけである。
A・Wの大筒も持ち出して。
「上からの命令であそこを奪えとか言われてたがもう関係ねぇ!!」
「敵討ちするしかねぇよなぁ...?」
なんて、ニヒルに笑顔を浮かべる輩2人だが。
もうすでにその"上"が無くなった事は知らない。
そしてその原因がすぐそこに迫っているのも。
「何してやがる...?」
【Finishing Combat mode - Activity.】
肩に刀の刃を乗せて悠々と近づいてくるブレード。
エンドブロウダーをタッチし、その刀身を大きく振りかぶる。
銀河の瞬きを表すかのように、光り輝く刃から。
巨大な連鎖斬撃波を放つ。
「天星勇刃波!!」
それは瞬く間にA・Wを抱えていた男をA・Wごと飲み込んだ。
避ける間も無く、止んだ頃には跡形も無い。
残った1人は怯えるような目でブレードを睨む。
「化け物めッ...」
「おいおい、同業の筈だぜ?俺は認めたくねぇが。」
だが彼は返す様にローグを構える。
その瞳に光は無い。
「言ったよな、次は殺すって。」
今、有言実行...
しようとしたが、男は何やら笑ってる。
まるで何かを...否、勝利を確信したかのような。
「何だ、気でも狂ったか?」
「いやいや...もうお前はおしまいだ。」
「おしまいか...テメェが期待してんのは俺の後ろにいる有象無象共か?」
無数の足音。
振り向くと、大量の破落戸。
男も女もぞろぞろと。
「この近辺のならず者を集めたか...そこはやると評価してやる。」
「何余裕ぶって...ッ」
発砲。
男の言葉は続かなかった。
首から上が吹っ飛んだからだ。
残るは目の前の集団だ、難易度はともかくどう対処するか悩んでいると。
ならず者の群れが炎に包まれた。
既視感のある炎だ、なんて思っていると気配を横に感じた。
やっぱり、先程対峙したフード男だ。
「迷惑を掛けたお詫びとして...手伝おう。」
「いいね、楽が増えた。」
男は炎を放ち、ブレードはローグをぶっ放す。
「突っ込むぜ!」
「心得た。」
それぞれの得物を近接武器に持ち替え、突貫。
迫りくる者の胴体を斬り、首を斬り落とし、縦に斬り裂き、ローグを抜いて数発発砲。
仕上げに炸裂弾を取り出し、投擲。
逃げる間も与えず、狙撃。
刹那で爆風が広がるが粒子化でその場を離れる。
対してフードの男も両手の剣をアクロバティックに振り回し、ならず者共を殺害していく。
ある者は首を裂かれ。
ある者は炭になるまで炎で焼かれ。
そこにブレードが降りてくる。
「人のこと言えねぇが、いいのかそんなド派手に殺っちまって、依頼人あの元帥様だろ?」
「...」
「そうムッツリしなくてもわかるぜ、どうせ俺を近頃の違法A・Wの売人と勘違いしたって所か?」
会話中にも、漏れなく殺している。
互いに遠距離攻撃手段を持っていると楽である。
「そんで、的が外れた挙句に俺と戦って逃がした。」
「いや、捕らえた。」
「おっと、そいつは失礼...そろそろ決めるか、クロスの陣形。」
【Finishing Combat mode - Activity.】
両手で構えたインペリアルの刃に閃光を灯し。
「心得た。」
両手に炎の塔を生成。
「技名は俺が決めるぜ。」
「構わん。」
2人、位置について。
クロスを文字る様に突貫。
「焔葬十字星!!」
星の輝きに引火する様になぞられた炎が肥大化し、残りのならず者を焼き尽くす。
地獄の業火と呼ぶにはどこか神々しくも見える。
「こんな底辺共への手向けには贅沢すぎるもんだぜ。」
「ふむ...では失礼する。」
「おう、サンキュ。」
それぞれの得物を仕舞い、ブレードは居酒屋へ向かう。
対してフードの男はこの場を去ろうとする。
先程ブレードの言った通り、彼を雇ったのはシスカ。
依頼内容はこの近辺に潜む違法A・Wの売人の確保。
ブレードとの戦闘後、逃げ出そうとしている所を見つけ。
ウェルダンにした上で拘束した。
そして迷惑を掛けたことを詫びたいとシスカに相談した所、彼女のいる場所に危機が訪れていて。
そこに彼もいると聞いて手伝いに来た。
何はともあれ、収束。




