EP:08-Drink and dance!Samuraism. 〜①〜
第8話。
ブレードがある人物と出会い、行動を共にする話。
彼は誰相手でもこんななのだ〜。
表紙です↓
https://twitter.com/poh_YmikuIMZVQ/status/1383821060844384267?s=19
クレアヴォーヤンス中央議事堂の裏円卓。
主に軍部の人間を集めて会議をする。
今回は陸軍、海軍、空軍それぞれの元帥と補佐を集めてある議題について話し合うのだ。
海軍元帥-ジョージ・クレイマン
補佐-リエロ・フューリアン
空軍元帥-シスカ・ヴィネット
補佐-チェリム・ヴィネット
陸軍元帥代理-ブレード・E・ホプキンス
補佐-オリヴァー・ガンドレッド
...
顰めっ面のチェリムがブレードを睨む。
「何故、貴様がそこに座っている?」
「文句は二日酔いのじいさんに言え、俺はばあさんに頼まれてここに座ってるだけだ。」
「何!?」
「ヴィネット中佐、よしなさい。」
「ヴィネット元帥...かしこまりました。」
シスカ・ヴィネット...空軍元帥にして、チェリムの母親。
つまり、ソニアの母親でもある。
軍きっての穏健派であり、警務団としての活動も指揮している。
「それでヴェルノーズん所の坊や、議題は何か知ってるか?」
促すのは海軍元帥、ジョージ。
荒くれ者の集まりである海軍を束ねるお調子者で45歳独身。
強硬派の海軍と穏健派の空軍は絵に描いたような犬猿の仲である。
トップ同士はともかく。
「そう急かすなよ、海のおっさん...この間までゲンマがバラ撒いてた違法A・Wが更にバラ撒かれてる件だ。」
「彼の言う通りです。」
続けるのはオリヴァー。
「元凶であるゲンマコーポレーションは彼が壊滅させましたが、肝心な売人の足はまだ掴めていません。」
「何人かは知り合いの刑事さんがパクったらしいがな。」
「警部だろ。」
「俺にとっては永遠の刑事さんだ。」
「はいはい...彼の言う通り、何人かは逮捕されたそうですが...それぞれの意思で動いているそうで、残りがどこにいるかはわからず。」
「売人のリストはコピー済みだ...リヴ。」
「こちらになります...回して。」
オリヴァーはプリントを近くにいたチェリムに渡す。
「空軍は警団として、この売人を見つけ次第捉えていただきたい。」
「海も頼む、ひょっとすると小舟をカモフラージュにしている可能性があるからな。」
「ほい来た、リエロ。」
「ハッ、記録します...総員に連絡を。」
これにて、会議は終了。
後に遅れてやって来たアレクセイはブレードに尻を蹴り飛ばされた。
ーーーーーーーーーーー
軍部の訓練施設。
ブレードは軍の人間ではないが、よくここを利用する。
コネで。
今回はアスレチックを利用した訓練を取ろうかと大型アスレチックの置いてある広場部屋に向かう。
すると、先客がすでにおり。
姿を確認すれば、マント、シルクハット、仮面。
「スサノオ...?」
どうしてここにいるのか。
高所に供えられた雲梯を走っている。
その動きはまるで忍者だ。
一度映像とはいえ動きを参考にさせてもらったが見事なものだ。
なんて、関心していると...足を踏み外した。
宙へと投げ出される、あのままじゃぺしゃんこだ。
「やっべ。」
ブレードは即座に自身を粒子化させ、スサノオの元へ。
空中で抱き留めると、華麗に着地する。
「おい、大丈夫か?」
「[あなたは...危ない所を申し訳ない。]」
「気にすんな、懇意にしてる演者に怪我されちゃ困るんだよ。」
「[ありがとう。]」
大丈夫の様なので、自立させる。
「[あなたには世話になりっぱなしだ。]」
「そんなつもりはねぇ、俺はやりてぇようにやるだけだからな。」
これは本心。
それにスサノオを応援したいのも。
「[...あなたには沢山元気を貰える。]」
まるで会った事あるかのような言い方だ。
「...初対面なのにか?」
対してにやけた様に答えるブレード。
その表情は何かを察しているかのように。
そんな彼の返しに焦る様子のスサノオ。
「[い、いや、そう感じただけだ...そう、感じただけ。]」
「焦りを見せるなよ、何かありますって言うようなもんだからな。」
「[ッ...気を付けよう。]」
どこかで見たかのようなその様子に、彼は笑う。
「しかし、身のこなしの鍛錬か...流石だな。」
「[何時如何なる時も身体を動けるようにしておきたい、突然のオファーがあった時の為に。]」
「それで転落して死の危機迎えてりゃ世話ねぇな。」
「[ぐっ...仰る通りで...]」
一応地面にマットが敷かれてるが、こんなんじゃ衝撃を抑え切れない、怪我する。
「何なら俺が暇な時に呼び出して貰えりゃ、ある程度見てやる。」
「[それはありがたいが...迷惑ではないか?]」
「俺もお前の動きを見て学びたいものがある、イーブンだろ。」
「[私...から...?]」
「あぁ、初めて劇で立ち回りを見た時、正直目を奪われた...キャラがそこにいるような臨場感、本物感がそこにあった。」
「[...感謝する。]」
「ただの感想だ、気にすんな。」
その後も、スサノオの訓練に付き合った。
後は別に失敗することは無かった。
偶に「お手本を見せてほしい」と言うので、マネできる程度に動いた。
それでも本職の動きはあちらにとっても刺激になったらしい。
しかしスサノオは気づかなかった。
連絡を取る為の連絡先を教えられていなかった事に。




