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EP:01-Turning Act 〜③〜

アレだからね、男の娘出すのはあざとさ狙いとかじゃないからね!?ただの性癖だからね!?

それから30分程経って、昔ながらのアメリカンダイナーにて。


その隅のテーブルに並ぶ3人組。

一人はブレード。

一人はメアリー。

もう一人は髪はボサボサで眼鏡を掛けているブレードと同じ位の年頃の男性。

彼がスティーヴである。

「よぉスティーヴ、ブツは?」

「あぁ…これだよ。」

スティーヴは大きめの茶封筒をブレードに渡す。

封筒の中身を確認する。

「ピンク雑誌かしら?」

「似た様なモンだ…ジャパニーズのエロゲーってヤツらしい。」

「君好みのキャラがわんさかいるよ!」

「ハッハー、そりゃ恩に着るぜスティーヴ。」

嬉しそうにボディバッグに仕舞う。

「男って馬鹿ばっか。」

「それでブレード、言ってた面白いのって何だい?」

「今にマスターが寄越してくれるぜ…ほら。」

そう顎で指す先には先程のカワイイ不審者がメイド姿で現れた。

無論、そんな趣味も無いので嫌々顔を赤らめながら。

スカートを押さえる姿がいじらしい。

「どこで見つけたんだい、このロリメイド。」

「スティーヴ、これ男よ。」

「へ、本当かいメアリー!?」

「あぁ…そうだろ、トム?」

「誰がトムだ、僕はジュリアスだ!!」

我慢出来なくなったかトム呼ばわりされた男は吠えた。

「何でトムなんだい?」

トムガール(男の娘)。」

英語圏での男の娘の呼称である。

「成る程、ブレードらしいね。」

「それよりトム、酒持って来い。」

「そうよトム、早く持って来なさいな。」

「うるさい!っていうか姉ちゃんまでその名前で呼ぶなよ!!」

彼はジュリアス・エリマネス、先の言葉通りメアリーの弟である。

見た目は完全に妹だが。

そしてギルドの仕事で勝手な真似をして、先刻実の姉にクビを言い渡された元新人でもある。

「丁度良いわジュリ、あなたその姿のままここで働きなさいよ、あるいはこのブレード達のハワイアンカフェで。」

「おいメアリー、俺らにも選ぶ権利あんぞ。」

「看板娘が手に入れば売り上げアップ、家賃の悩みも解消されるんじゃないかしら?」

「ふぅむ...一理あんな、それ。」

「嫌だよ!僕はもっとかっこよく生きたい!」

「その女面で?やめとけトム。」

「可愛くなら生きれそうだけどね。」

「うるさいうるさい、もう黙れよ!!」

「無職の底辺が何かぬかしてんぜ、メアリー。」

「本当、どこの底辺かしらね?」

「うわぁああ姉ちゃんの馬鹿ぁー!!」

到頭泣き出すジュリアス。

その姿はどこからどう見ても少女だ。

「大体手前のせいだってのに反省が見られねぇ…こいつ相当甘やかされたろ?」

「えぇ、それはもう…こんなのと血縁上繋がっているだなんて首を吊って生きてる気分よ。」

「御愁傷様だぜ、メアリー。」

「だから今日はこいつの奢りよ。」

「は!?」

「「ゴチニナリマース。」」

「何よそれ?」

「奢ってもらう時のジャパンの挨拶だってさ!」

「だってよ。」

「ふぅん…。」

そしてジュリアスにも持ち合わせが無かったので、結局割り勘になった。

「使えねぇトムだぜ。」

その後、話す事も特に無いのでそのまま解散。




なのだが。


いつもの帰り道を歩いてると、男性が何人か囲む様に追従。

否、2人程女性も混ざっている。

ブレードは何人かその面々に覚えがあった。

街中で目立つのも不本意なので、路地まで連れ込む。

人気の全くない空き地の壁に背を預けて見据えると、13…4人程。

「よぉ、元ロメリア社員のエリート共が何の様だ?」

そう…今日潰して来たばかりのロメリアの残党である。

リーダー格らしきスキンヘッドの巨漢が口を開く。

「言わなくてもわかるだろぉ…?」

「わかりたくねぇな、クソツルッパゲ。」

見た所社員だけではない。

闘技場にいた筈の非合法ファイター達まで。

その辺りは関係者リストをよく読み込んだので覚えている。

だが見覚えの無いのもいる、それは観客の富裕層が寄越した刺客だろう。

何とかして、下手人のブレードの情報を探し出し。


報復に参ったという所か。


「ったく、俺はこれから帰ってお楽しみなんだよ。」

エロゲーの事である。

「帰れ帰れ、今なら顔面はポップコーンにしないでやるから。」

「舐めてんじゃねぇぞ!!」

スキンヘッドが殴り掛かって来る。

大振りだった為、逆に懐に飛び込み、背後に回ってガッシリ掴み。


バックドロップ、容赦無しに思いっきり頭からカチ割る勢いで。


今襲いかかって来たのは、実は闘技場のチャンピオンである。

が、それを余裕綽々に蹴散らすのがこの男である。

本気を出せば超強い、それがブレード・E・ホプキンス。


さておき。


そんな光景を見て詰め寄っていた他の者達もたじろぐ。

だがそんな事知った事かと言わんばかりに、そのまま満面の笑みで指をバキボキ鳴らすブレードは。

「お前らはオフレコだ。」

結果だけを記そう、ボコボコにした。

それはもう、完膚なきまでに男女平等に。

はい、アクションシーン(白目)

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