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EP:07-So far Distance. 〜④〜

ここからは彼がランカーになるまで。

良い家に拾えてもらえた彼の幸運具合よ。

「で、そいつは聞く所港にいたクレアヴォーヤンスに屋敷を構える武家に拾われたとさ。」

「それで無事だったんだ!」

「しかし、何度聞いてもロクな目に遭ってねぇなB.E。」

「お陰様でな、リヴ。」

再会時を焼き増ししたかのように笑いあう2人。

そこに。

「ぬふふ...相も変わらずじゃな。」

「あ、俺のお尻触った爺さん。」

「お目覚めですかスケベジジイ。」

「まだ息があったかじいさん。」

「辛辣過ぎやせんか...泣くぞ?」

「大体じいさん、こいつは男だぜ?」

「そんな事はわかっておる!...じゃが、男の娘(トムガール)じゃからな。」

「じいさん...流石は陸軍元帥だぜ。」

「関係ないよねそれ!?...って、え?」

また、聞き捨てならない単語が聞こえた。

陸軍?元帥?

「あ、アレクセイ・ヴェルノーズ閣下!!?」

「ハッハッハ、如何にも。」

「そして俺の義父。」

「兄貴の!!?」

情報量が多すぎる、処理しきれない。

自分を男だと知りながら尻を撫でるスケベジジイが。

この国の陸軍の元帥で敬愛する兄貴分の義父?

「しかしあれじゃな、トム君でなければ撫でたいと思わんな、男の尻なんぞ揉みたくはないわい。」

「元帥、普通は尻を揉んではいけません。」

「言っても無駄だぜリヴ、このジジイの頭のネジの外れ具合はお前もよく知ってんだろ。」

「あぁ、陰気でジメジメしてたお前がこんなになるぐらいにはな。」

つまり、ブレードの破天荒具合の元凶はあのスケベジジイにある。

「まぁ...最初はかなり反抗的だったがのぉ...」

「家から抜け出し、命からがら他国のスラムに行きつき、騙され死にかけて逆に憲兵をぶっ殺したガキがそのまま従順に懐く訳ねぇだろうが。」

「なのにジャパニメーション見せたら興味を持っちゃってまぁ...。」

「見た事無かったんだよ、マンガなんぞ。」

何が何やらだが...今、自分が敬愛する兄に会えてて。

自分も死なずに済んでいるのは間接的に彼のお陰なのだと感じた。

「ついでじゃ、あれも話してみてはどうじゃ?」

「あん?何だよ...さっきまでの続きなんか...」

「ランカー承認試験。」

「...話す内容でも無くね?」

承認試験...つまりランカーになった経緯である。

「聞きたい!!」

「そう言うと思ったぜトム...ったく。」

話は続く。






ーーーーーーーーーーー






老人...アレクセイに拾われてから少年...ブレードは。

最初こそ心を開かなかったが。

アレクセイの実息のモルツが見せたジャパニメーションがきっかけで打ち解ける。

そういったモノに触れるのが初めてだったブレードは直ぐに心を奪われた。

幼少より武家の一員として戦う事だけを教えられてきた。

娯楽など何もなかった彼が初めて触れた娯楽がジャパニメーションだったのだ。

自分が習った剣とは違って、魅せられる剣の動き。

身のこなし。

魔法を利用してどうにか再現できないかと練習までした。

その話題で打ち解ける事もあれば、A.Wをその再現の為に欲しがる彼を叱ることもあった。

けれども必死に食い下がる彼を見て、アレクセイは一つの考えが浮かんだ。

ランカー制度だ。

合法的にA.Wを使えて、仕事内容によっては自分で給金を得る事もできる。

けれども、それは彼を再び危険に放り込む事になる。

と言っても他に合法的にA.Wを使える職業となると。

軍人。

整備士or技師。

この中で彼の要望を叶えて自由度が高いのはランカーだ。

渋った...渋って渋って...。

結局、彼自身に委ねた。

当時、10歳だった彼はその話を聞き。

直ぐに答える訳でもなく、身体を鍛え始めた。

モルツには彼が何を考えているかわからなかった。

だが、アレクセイは理解していた。

受けるつもりなのだと。

鍛えている最中の彼は技術の覚えと動きの衰えを感じていた。

取り戻さねば。

より動けるように。

より覚悟を身に宿す様に。

自分が使おうとしているのは玩具ではない、一歩間違えれば凶器となりうる武器だ。

知識も。

動きも。

忘れてはいけない。

全て...全て...







彼が13になって、14歳になるまであと少し。

学校にも通わせてもらい、試験を受ける条件として成績1位をキープ。

当然、やっかみを受ける事もあったがそれを軽くスルー。

問題なく、試験当日。

会場の山奥にて、試験内容は"ゴールしろ"。

指定武器はアーミーナイフが1本、拳銃が1丁、手榴弾が3個。

そして固有に...星属性の魔法。

魔法はA.Wを所持して使うか、魔石を飲み込んで体に循環させるか。

生まれつき身体が持っているか...だ。

彼は生まれつき身に宿しているタイプだった。

訓練の最中にある程度勘を取り戻していた彼は少し魔法を使える。

だからと言って、慢心はしない。

一瞬の油断が"死"を招くと思えは"殺したいくらいに嫌い"な実父の台詞である。

試験を行う者が揃い経って。

開始の合図が鳴った時。


猛烈な眠気により意識を失った。


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