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EP:06-Heroismer on Stage. 〜①〜

はい、いよいよこの回がやって参りました!!

ヒロインのご登場ですよー!!


表紙です↓

https://twitter.com/poh_YmikuIMZVQ/status/1382184435626364928?s=19


クラナ・ミューセラミス。


キングダムウエストハイスクールに通う優等生。

成績はいつも2位をキープ。

文武両道、容姿端麗で男女両方に人気があった。

そして、正義感も強かった。

いじめ、犯罪は許せない...そんな彼女の夢は警察官だった。

けれど、真面目過ぎた。

明るくもなく、どちらかと言えば冷たい。

何にも反応しない様で、心の中では世の中の色んな問題に心を燻ぶらせていた。

例えば。

「おい童貞野郎、それは確かか?」

直ぐ近くのベンチで話しているのは学内成績トップでありながら1番の問題児。

ブレード・E・ホプキンス。

隣で酷い呼び方されているのはその友人、スティーヴ・ドメイン。

「確かさB.E、ほら。」

「うぉお!これは正しく...ジャパニーズロリータフィギュア!」

「君も好きだね、予約しておこうか?」

「マジか、持つべきものはダチだぜ!」

何か馬鹿な会話をしている。

なのにあれが自分より上の成績だ、解せない。

噂によると学生でありながらランカーらしい。

尤も、ただのオタク混じりのチンピラにしか見えない。

周りに気を使わず、大声で変な話をするから勘弁してほしい。

そんな会話を聞いて数日後、自分は彼に命を救われるのだ。


これが馴れ初め。






ーーーーーーーーーーー






以上が走馬灯だ。

ブレードとクラナ、2人は死の淵に立たされている。

「...覚悟はいいかよ?」

「...うん。」

「構えろクラナ、行くぞ。」

目前にはよくわからない丼に盛られた赤紫の液状固体。

ブレードの相方ことスティーヴの最新力作料理、名前はまだない。

『うぉおおお!!!』

勢いよく掻っ込む2人。

そして勢いよく死ぬ2人。

料理が下手を通り越して致死量すら偶に含んでいるバイオウェポンを生み出すスティーヴはちょくちょく勝手に調理しては惨劇を生み出している。

休業日である今日、跡片付けの為だけに従業員を呼びつけて人体実験。

彼にしては珍しく自ら泥を被りに行った訳だ。

「兄貴にも勝てない物ってあったんだ...」

それを遠目で眺めていたジュリアスは悟る。

この店の真の最強が誰かを。

「どうだい2人とも?」

「残機が減った。」

「ならアイテムを探してくるといいよ...そっか、また失敗か。」

「頼むからスティーヴ...お前は厨房に立つな、マジで頼むから。」

「兄貴が懇願するレベルなんだ...。」

そんな歪な朝から始まる一日。

「まぁ、これはおまけでここからが本題なんだ。」

「何だ、日頃の恨みを込めて到頭俺を殺すのか?」

「酷い事言ってる自覚あったんだねホプキンス君...」

「いやいや、それは日常だし正直僕も面白いし。」

「ドメイン君は怒っていいんだよ...」

それでも怒らない、彼が恩人であり、本当は優しい事に気づいているから。

さておき、スティーヴはチケットを数枚出す。

「オタク仲間から観劇のチケットを貰ったんだ、皆で行かないかい?」

そう言うスティーヴの瞳がキラキラ輝いている。

ジャパニメーションでいうしいたけ目だ。

「おいおいスティーヴ、目当ての女優(アクトレス)でもいるのか?」

「いやいや、演じるのは高校生だよ...女子高生は見たいが。」

「ほほぅ...JK(ジェーケー)か。」

「日本の女子高生のスラング称だね、魅力的だろ?」

「興味湧いて来たぜ、合判預からせてもらおうか。」

「決まりだね、クラナはどうする?」

「私も行こうかな。」

「よし、他に行きたい人はいるかい?」

「おいハゲ、お前も来いよ。」

「いいんですかい、では一張羅で一緒しますぜ!」

と、張り切るゴラム。

続いて美沙が。

「あ、あの、私も良いですか!?」

「おぉJAP...スティーヴ、チケットは足りるか?」

「割と沢山もらったから大丈夫だよ。」

「っしゃー!!」

「うおっ」

美沙、ブレードも引く程にハイテンション。

「何だ、目当てでもいんのか?」

「はい!こちらです!」

美沙は自身の携帯端末を見せる。

そこに映し出されたのは。

黒のマントに黒の装束。

顔はメタリックなマスクで覆われており、その上目元にマスクを重ねている。

怪人...とも言える風貌。

一瞬、フロンティーヌ亜種かという単語が浮かんだが、流石にガチ勢らしき者の前で口にすると面倒が見えるので控えた。

「その公演、"スサノオ"様が出るんですよ!!」

「スサノオ?」

舞台の演者には疎い彼は何一つピンと来ない。

そんな彼の様子を察して美沙は早口で説明する。


スサノオ。


王子役でも姫役でも難なくこなす性別不詳、正体不明の凄腕の役者だ。

常に仮面を外す事なく常に声は加工されている、それでも誰も異を申す事はできない程の実力を誇る。

別名"舞台上の怪人"。

男女双方の人気を博しているそうだ。

「君は舞台俳優に興味を持ってないし、これを機に勉強してみるのはどうだい?」

「悪くねぇな。」

何はともあれ、今日は休業日。

皆でセントラルの観劇エリアへ。







ビクトリアシアター。


セントラルでも初めに造られた施設であり、様々な劇、ライブ等に使われるクレアヴォーヤンス有数の名所。

並んで座るブレード達。

端に座るブレードの隣に...見覚えのあるブロンド、三つ編みの眼鏡少女。

向こうもこちらに気づいた様で「ゲッ」と声を漏らす。

「よぉ恋人(スウィートハート)、元気してたか?」

「だ・れ・が!あなたの恋人ですか!?」

コーニッシュ・レヴァノン...巷を騒がせていた女怪盗【フロンティーヌ】の正体。

先日ブレードに脅されて泣かされてトラウマを抱いている。

「何となくいる気がしたがな、まさか隣とは。」

「最悪ですわ...」

「そう言うな、寝室で晩を過ごした仲だろ?」

「誤解を招く事言わないでくださいまし!!」

アグリシアの寝室で晩に戦いを繰り広げた仲である。

「知り合いかい、B.E?」

「どうって事ぁねぇ、前に俺がこの小娘の仕事を邪魔してやっただけだ。」

「...あぁ、成程。」

察した、正体諸共。

それを察したコーニッシュの表情には焦りが募るが。

「安心しな、こいつは空気読むぜ。」

「...安心できませんわね。」

「てめぇが味方でいれば優遇してやるぜ小娘...お、そろそろか。」

「ハッ...スサノオ様!」

「やっぱファンかよ...。」

フロンティーヌの衣装で察しはついていた。

どっちが先かは知らなかったが、今察した。

ともあれ、劇の始まり始まり。

舞台上に出て来たのは1人の少女。


...



まぁ、登場は次ページなんだけどね。

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