EP:05-Blow away everything. 〜③〜
必殺技の名前って考えるの楽しいね!!
しかし容赦無いなこの主人公…だれやこいつ書いたん。
ドン引きのクラナを背景に。
「や、やりすぎじゃないかな...」
「これにもう慣れてしまった自分が怖い...」
自分が思ってるより順応性が高かったようだ、ケイン・コーネリアス。
これにて一件落着...帰る前に面倒だが幹部や構成員の着けている違法A・Wを回収せねば。
放置しては後が面倒だ。
幹部は直ぐ近くにいるので即回収。
1人だけ顔の損傷が目も当てられないが。
次は構成員達。
そう思って足を延ばすが、一番手前の構成員が着けていない。
「おいケイン、そっちは?」
「こっちも無い...おかしいな、見た限り全員着けていた筈だが。」
「こっちも見つからないよ...」
「妙だな...スティーヴ。」
[今追ってるよ...近場に全部纏まって反応が...そっちの上空!!]
3人揃って空を見上げる。
そこにいたのは...フロンティーヌ。
ジェット式の飛行ユニットを背負っているのが確認できる。
手元には大きく膨らんだ麻袋...言葉からして、腕輪を回収して詰め込んでいるもの
「おーほっほっほ!!目当ての物は頂きましてよ!!」
「あれは本物か?」
「あぁ、俺は遭遇した事ある。」
「でも何で...?」
そう言ってる内にフロンティーヌは遠くへと飛び去ろうとする。
「今度は私の勝ちですわね!!」
姿を隠していたのに、あの時遭遇した黒づくめがブレードだとバレている。
得物と口調のせいか...と、すると...この戦いを近くで眺めていたらしい。
「まぁ、前に俺があいつの邪魔したのが気に食わなかったんだろ。」
【Finishing Slinger mode - Activity.】
「そんな理由で...あれ、ホプキンス君?」
聞こえて来たもう聞き馴染んだ電子音。
その元を見ると、ローグを中心に構成された光の弓矢を構えるブレードの姿が。
ローグを持つ右手を伸ばし、左手を後ろに...矢を抑える様に添える。
射手座の様に。
「おい...ホプキンス。」
「いやさ、うぜぇからさ...偽射手破弓。」
放たれた光の矢は真っ直ぐ、遠くへと飛んでいくフロンティーヌの。
飛行ユニットを貫いた。
「え...」
爆散。
フロンティーヌは星になった。
『うわぁ...』
いや、どうにか生きてはいるだろうが。
どこかに不時着したと思われる。
彼女に命中した場所には腕輪の入った袋が落ちていた。
「おいおい、そんな視線で誉めるなてめぇら。」
「引いているんだ。」
「しゃーねぇだろ、これがサブの依頼なんだから。」
説明するとこうだ。
ケイン、リン、美沙とフロムシャンゼリゼに赴いた時、チャールズから頼まれていたのだ。
"世間を騒がす怪盗を追い詰めろ"
と。
理由はいろいろあるが、破格の報酬もあって彼は快く引き受けたのだ。
そんな彼は現在、チャールズに連絡中。
「へい、そこら辺、よろしく。」
ピッと切って。
フロンティーヌが落とした腕輪入りの袋を回収する。
「追い詰めるという目的は果たした...帰るぞ。」
捕まえられるかどうかは警察次第。
だが、これにて一件落着だ。
ーーーーーーーーーーー
翌朝、マハロは通常営業。
リンもすっかり元気になって絶好調だ。
絶好調過ぎて皿割って拳骨を食らう。
閑古鳥の鳴く時間となり、従業員もほとんど休憩に行った中。
新客が来た。
ブロンドおさげヘアーの眼鏡少女。
先日ブレードがナンパから助けた少女である。
何故か所々髪に目立たない焦げがある。
「よぉ、来たな。」
まるでそろそろ来るとわかっていたかのようなブレードの態度。
対して少女は何故か憎し気な目線を返す。
それを気にする様子もなく、彼は他の従業員を休憩に出す。
フロアにはブレードと少女だけ。
意図が見えず、困惑の表情を見せる少女。
対してブレードは厨房に入って数分。
持って来たのは大きなチーズバーガーセット。
「え、まだ注文...」
「俺の賄のつもりで作ったもんだ、食え。それとも苦手か?」
「い、いえ...いただきます。」
少女は素直に食べ始める。
味も如何にもな程にチーズバーガーだ。
厚めの牛肉パティとチェダーチーズの組み合わせが絶品だ。
「美味ぇだろ、俺が唯一誇れる料理がハンバーガーとカレーだからな。」
飲食店としてそれはどうなのか。
「は、はい...美味しいです。」
しかし、その感想に嘘はなく。
店に入った時の仏頂面も鳴りを潜めた。
ある目的があってこの店に来た筈の少女だが、もう忘れそうだ。
しかし直ぐに思い出させられる。
「邪魔した理由、教えてやろうか...嬢ちゃん?」
「ッ!?」
「コーニッシュ・レヴァノン、ストレングス孤児院出身の超エリート特待女子高生...仕事の時は"フロンティーヌ"だったか。」
「な、何の事で...」
「あんな変装じゃ直ぐに元の顔を見抜けちまう。」
これ以上否定しても無駄だ。
勘がそう告げている。
まるで台に立たされた死刑囚。
どうなる...自分はどうなる。
「この店は以前まで経営難でな。」
そんな自分の混乱極まっている心境を他所に、彼は話し出す。
「それを支えてくれる常連の金持ちがいてな、お人好しのすげぇ優しい爺さんだ。」
何の話をしてるのだろうか。
自分に関係がある話なのか。
「お前、陸軍元帥アレクセイ・ヴェルノーズの屋敷から盗み働いたろ。」
「ッ!」
「図星か...それ返せ、そしたらチャラにしてやる。」
「...」
アレクセイ・ヴェルノーズ...クレアヴォーヤンス陸軍元帥。
資金を着服、横領の噂がある。
その証拠品らしきUSBを盗んだのだが。
「その様子じゃ、馬鹿げた噂に踊らされた上に盗んだブツの確認もしてないな...よく聞け嬢ちゃん、お前が盗んだのは。」
違うとでもいうのか。
確かに、やけに護りが薄かった。
しかし、大事そうに宝箱に入れていたのだ。
何かあるに違いない。
「爺バカジジイの孫の記録をまとめたお宝アルバムだそうだ、泣きまくってるからさっさと返してやれ。」
「そんな物でしたの!?」
大した物ではなかった。
いや、爺バカと言うからにはかなり重要な物なのだろう。
「返せば今までの罪を不問にするってあの爺さんが言ってる、さっさと返せば大得だぞ。」
...いいのだろうか、それで。
しかし。
「あなたがその人に肩入れするのはこのお店の常連だからという理由だけですの?」
「あん?」
「あそこまでして私を追い詰めて...もっと他にも理由がある様に感じましたが?」
「あぁ、俺の義父ってのもあるからな。」
「...へ?」
目の前の軽薄そうな男が陸軍元帥の義理の息子?
「つまりちょっとした親孝行だ、わかったらさっさと返せ。」
「...ただで返すとお思いで?」
「だから飯奢ってやってるだろ?」
「あそこまで邪魔されたんですよ?これくらいでは...へ?」
彼の身体が粒子となって消えた。
嫌な予感がして席を立とうとすると。
後頭部に何か固い物が当たる。
形状からして...銃口、それも太い。
そのまま肩に手を回され。
更に耳元、地獄の底から響く様な声で。
「素直に返すか、穴空けられるか...選べ。」




