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EP:03-Tranquility before the storm 〜②〜

殺し合った相手ともフランクに接するのがブレード。


本作品はフィクションであり実在する人物や団体・国家あるいは思想とは全く関係ございません。

翌日、マハロ。


ブレードは組手でもやろうかとケインを呼び出したのだが。

「はぁ?お前私服ねぇのかよ!?」

最早怒号の様に飛んだのはブレードがケインに飛ばした苦言。

先の発言通り、ケインは私服と呼べる私服を持ち合わせていない。

深緑色のフォーマルジャケット、ブラウンのチェックパンツ…彼の性格を表した様にキッチリとした服装。

「必要ないからな。」

「カーッ勿体無ぇ、俺らまだまだ若いんだぜ?おいスティーヴ!」

「どうしたんだい?」

「俺らちょっと出かけてくるわ、この堅物君をキラメかせてくる。」

「おい、何を勝手...」

「はいはい、行ってらっしゃい。」

「君まで...だから必要ないだろうに。」

「甘いぞケツカッチンマン、そんな堅物ワンパターンな服装オンリーで女にモテるものか!!」

「誰がケツカッチンマンだ、何だケツカッチンって。」

ケツカッチン…予定がカツカツな事。

彼が言いたかったのは石頭...全然違う。

「大体、僕はモテるつもりもなければそんなモノに現を抜かすつもりはない。」

「ホモか。」

「違う。」

「謙遜するなよ、知り合いがゲイバーやってんだけどどうよ?」

「だから違う、その知り合いに応援の言葉だけ送っておく。」


本作品は全世界のLGBTの方々を応援しております。


さておき。

「いいかナゴヤ・コーチン君、俺達の任務には一般人に紛れる必要だってあんだ...その為にも私服は揃えておけ。」

「ケイン・コーネリアスだ...けれど、一理あるな。」

という訳で、彼らは共に出かける事になった。

服はブレードの物を貸した。

黒のライダースにストール。

そしてヴィント・ダンサーを隠す為のバットケース。

「動きやすいな、この格好は何かモチーフがあるのか?」

「ジャパニーズ特撮ヒーローだよ、俺達男の永遠の憧れだから帰ったら見せてやる。」

「いや、僕は家に帰るんだが。」

「泊まれ。」

「横暴が過ぎないか!?」

先日命を賭して戦った者同士だがそんなことはお構いなしの距離感。

2人は並んで談笑しながら駅に向かう。

が、何やら騒がしい。

女性の集団が何やら喚いている。

時折ハウリングが聞こえるのは拡声器を使っているのだろう。

「【フェミニアン】か。」

「あぁ、自称フェミニストのモンスタークレーマー兼永久独り身集団だ。」

「言い過ぎだ。」


女性権利団体【フェミニアン】...最近巷で出没し、男を目の敵にし、全てにおいて女性のみが正しいという理念を掲げる迷惑集団である。

男性相手に暴言を吐いたり男性が主に喜ぶコンテンツに悪質なクレームを送って妨害したりするのが主な行い。

本来はそんな危険な集団では無かったのだが、時代のせいか。


「事実だろ...おん?」

よく目を凝らすと、見覚えのある姿が絡まれている。

「放してよ!ボク達は興味ないって言ってるでショ!?」

若干拙い言葉遣い、リンだ。

隣にいるのは美沙...2人で買い物にでも出かけようとしたのだろうが、仲間になれと強引な勧誘を受けている様だ。

「おいホプキンス、彼女たちは...おいっ」

すたすたとその場に近寄る。

途中で耳元のインカムのスイッチを弄くりながら。

「いい加減邪魔するならコッチも...あ、シャチョさん!」

「うぃーす...面倒なのに絡まれてんなお前ら。」

「オーナー...」

知り合いを捨ておくのも夢見が悪いので声を掛ける。

しかし、男を目の敵にする集団の一員が大人しくしている訳もなく。

「ちょっとあなた、今彼女達と大事な話をしてるのよ?さっさとどこかに行きなさい!!」

「嫌がるこいつらに無理やり寄ってかかってる様にしか見えなかったがな。」

「まぁ、男の癖に反論してきたわ!!皆さん、この男がイチャモンを付けてきましたの!!」

なんて、唐突な被害者アピール。

いい加減イライラが募りまくるリンは。

「シャチョさん、殴っていい?ボク我慢の限界だヨ。」

「抑えろチャイナ娘、そんな価値はねぇ。」

「何ですって...あぁっ」

ブレードはそこにいた女性から拡声器を奪い取る。


[いいかよく聞け死ぬまで独り身のクソ雑魚敗北者共、世のちゃんと生きている女性の方々はクソみてぇなてめぇらと違って誰かと繋がりたくてクソ努力したり、てめぇらのせいで社会的地位がクソ大暴落を起こしている女性の地位をクソ必死に取り戻そうとしている奴だっているんだ、クソ以下のてめぇらの行いは世のまともな女性や男性にとってクソ邪魔でありクソ害悪だからさっさと解散して家で既婚者や男の成功者を僻みながら一人寂しく藁人形でも作って勝手にクソブードゥーってろビチグソ共が!!!]


ブレード、渾身の長文シャウト。

最後の叫びはキーンとハウリングが鳴ったのでよく聞こえなかっただろうが、美沙とケインはドン引き。

無論、フェミニアンの連中は大激昂。

先程突っかかっていた女性がこのままブレードに襲い掛かろうとするが、伸ばした手に輪っかが掛かる。

その輪っかを掛けたのは通りすがりの警官...しかも女性だ。

「集団迷惑行為に強引な勧誘に暴行未遂の現行犯で逮捕します、他の方も大人しくしていてください。」

との事。

ちなみにブレード達はそのまま解放され、電車に乗れた。


ブレードの特技の1つ、クソ構文。


改めて本作品はフィクションであり実在する人物や団体・国家あるいは思想とは全く関係ございません。


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