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嵐山②
「さむ~い」
窓ガラスのないトロッコ列車が絶景の中、進んで行く。
「見て見て、雪が積もってますよ」
遠慮なくイケメンの服の袖をつかんで、テンション上げる裕華。
「ほんとだ、雪ですね、このあたりは標高が高いんでしょうね?」
イケメンも普通に裕華と会話する。
はたから見ると、完全にカップル状態だった。
「おはようございます。トロッコ列車にご乗車ありがとうございます」
車掌さんが明るい挨拶をして回ってきた。
「記念写真を撮影しているんですが、1枚どうですか?」
「お願いします」
裕華が即答し、写真をとってもらい、イケメンがすぐさま1000円支払う。
「ありがとうございます。一生の宝物にします」
イケメンのイケメンポイントが加算された。




