ひどい目に遭う人もいる
だいぶん、心がほどけてきたら、
心の中の古い思い出が、ふわっと浮き上がって来たよ。
遠くに雷鳴が轟いて、大雨の中を軽トラの二台で男性合唱団の声が響いた。
「いや~、参った、参った~」
帰ったら、全員熱いシャワーを浴びて、スッキリした。
成っちゃんが、言った言葉が気になった。
「親の因果が、子に報い…」
それぞれが、囲炉裏端で座ったり、寝転んだりで、少し読んだところで、あろうことかゴロスケが悲鳴をあげた。
「そうか~そういうことか」
「そのようだよ」
「気が付かなかったなぁ~」
「どの辺が~?」
「自分の周りに起きたトラブルの種が、じつは自分の中にあった。それを認めるしかないなと諦めた」
「…」
ゴロスケが、何かの本を真剣に読んだ姿を今まで、誰も見たことがなかった。だから、それ自体が、珍しいことなのだが、本の中に自分を見出したなんて、さっきの大雨って、このことか~?とコウジは、内心思ったりした。
「話してみろよ」
告白タイム。ゴロスケは過去を振り返るように、視線は左上をさまよい、しばらく考えていた。
「京都へ行った時にね、喫茶店へ寄ったんだ」
「ふんふん」
「きれいに着飾って、ハイヒールを履いた、お母さんと四歳ぐらいの息子がいた。レジに行って僕たちが支払いをしようとした時に、そのお母さんが、気が狂ったように子供を叱り飛ばすんだ。息をしても怒られる勢いで子供は、どうしていいか分からず、戸惑っている。僕たちは、子供が気の毒で、でもどうしていいか分からず、傍観していたんだ。恐ろしく我ままなお母さんで、お母さんなんて自覚すらない女で、その子供は、色黒で不細工だった。その頃から、子供をペットみたいに扱う母親っていただろうね。でもそのペットは、可愛い女の子だったら、色々着飾って楽しいだろうけど、そうじゃないから、自分は気に入らない。目の端に入るのも嫌いなんだなって、そう思った。その子どんな大人になっただろうね~。その子の人生って、うんと厳しいし、耐えられるだろうか? 」
ゴロスケは、ハラハラと泣いていた。
「僕もそうだったんだ。母親にどうやっても、気に入られない。激しく打ちつける雨みたいな言葉に、どう言えばいいか?って、分からないまんま大人になった。社会に出たら、少しホッとした」
ハハハ~、もう笑っていた。
でも、自分のアィディンティティーは、低いまんまみたいだ。すぐ、ヒモっぽい考えを言って人にすがろうとする。
「どうせ、俺はアホだよ」
ゴロスケは関西人ではない。
関東の人が、自分をアホというのは、かなり深刻だ。
社会人になって、寮生活をした。
家を出られるのは、ゴロスケにとって、いいことだった。
でも、家と同じことが起きた。
上司に母親と同じように、大量の言葉で説教する人が現れたのだ。
そのうちに、意味がちっとも理解できなくなった。
途中から、耳にシャッターが降りたみたいに。
上司は、「こいつは、すぐ、プッツンする」と怒鳴った。
「なんか、頭ン中では、大量の説教の中で、言っている言葉を、理解できる自分のイメージに変換している能力が追いつかないんだ。日本語なのにね~。その中で、英語の長文と同じで、自分が理解できる言葉を、時々ピックアップできて何とか把握しようとしている。でも、相手が自分を否定している波動のみが伝わるんだよ。後で、俺は言ったぞ、いいえ聞いていませんになる。『さっき言ったじゃないか!』」って怒鳴られるけど、それだけの言葉数は、言ってないと思う時もあり、謎?なんだ~。頭がフリーズして動かなくなるんだ~。俺って頭悪いだろ?」
「良いとは、言えんな」
大下さんがあっさり言った。それは、まぁ~本当のことだ。
「でも、頭の回転は、速いぞ」
それで、ゴロスケは少し、元気になった。単純!
「そう~かな~」
「その上司も、問題がある。他人は自分のストレス解消用のゴミ箱じゃないし、言ったからって、相手に全部のことが頭に入っているかというとは、限らない。言われた相手は、言った本人の全部の言葉が分かるほど、頭いいとは限らないからね」
「じゃあ、どうすれば、いいんですか~」
「慣れるしかないだろ」
ゴロスケが、へこんだ。
「でも、ゴロスケは、言われっぱなしじゃなくて、言い返しているじゃないか?」
「頭ン中で、うんとシュミレーションして、やっと言えるようになったんだ~、でも人を傷つけることは、絶対言わな~い!」
ゴロスケは、そこんとこだけ、鼻息が荒い。
「まあな、自分が不愉快だと、人に当たってストレスを発散する人もいるけど、その人の為を思って、言っている人もいる。その区別もつかんだろう? 耳にシャッターじゃ。ある種、パニックだな。頑張って、そのハードルを自分で越えなければなぁ~、自分の人生自分で、責任持たなきゃ~なっ!」
「うん」
ゴロスケは、うるうるした目でうなずいた。
大下さん、カッコイ~イ。
「昔、俺の営業のお師匠さんが、居てな~、何でこの人は、自分にきつく当たるんだろうって、思った。でも俺も不器用だったから、最初はてんで駄目だったし、その人の光の部分を観ることにしたんだ。すると、ただ怒るんじゃなくて、俺には、お客さんと心が通う? 何かは、あったから、お師匠さんは、それは認めてくれていたんだと分かった。
”俺の後継者をやっと見つけたから、伝授してやろう”みたいな。
だから、他の誰よりも要求が厳しかった。
そのハードルを越えるまで、時間は人の倍掛かった。
掛かったところで、次のハードル、クリアできたら、次のハードルがあった。
掴めたと思った時、お師匠さんは、正義を通して、左遷されたけどな。俺はカッコイイと思ったよ。
それからは、一匹狼でやった。俺も何かの時は、それを貫いた。
砂金を見つけるみたいに、労力がいる。
それで、最後に残ったものは、・・・強いて言えば嘘のない自分かな?」
「俺も、なれるかな~?」
ゴロスケも、そのキャラが急に変わるとは、思えないけど、芯がしっかり座れば、いい男になるだろう。
「ああ、苦節何年叩かれても、耐えろ。自分の弱さを認めろ。きっと実りになるから、認めることができたら、今度は逃げないで、嫌なやつの光の部分を見つけて、認めろ。そして、立ち向かって行け!」
「うん!」
大下さん、お酒は駄目だけど、やっぱりカッコイイ!
☆☆☆
「郵便ポストが赤いのも
みんな私が悪いのよ」
成っちゃんが、ポツリと言った。
「何だぁ~それ?」
スンちゃんが、笑いながら言った。何だか、滑稽なのだ。
「何だか知らないけど、うちの婆ちゃんが言っていた言葉。ちょっと自虐的というか、悲しいよね?」
「昔の、誰かの詩かな~?」
みんなが、何気に雪ネェの顔を見る。
「何で、私を見るのかしらぁ? さぁ~、知らないわよ、そんな古い! こと」
雪ネェが、ジロリと睨んだ。成っちゃんが、ちょっと慌てた。
「それで、でね…」
ああ、そうだった。ゴロスケが急に泣き出して、話がそっちに行ったけど、成っちゃんが、何か言いたかったんだっけ?
「悪のバトンリレー」」
「恐~っ!」
「あの固定観念をなくさない限り、人間は代々受け継がれてしまう・・・」
成っちゃんが、読み上げた。
ゴロスケが、京都の喫茶店で見かけた、『ヒステリー母さんと、怯える息子』の関係、派遣労働先でいつも起こる、仕事を教わるから、はい、はいと従わなければならない上司の執拗なイビリ。ちょっとしたどの会社でも、ある恐怖政治みたいなシステム。
「人間が、自分は悪くないと思う原理によって生きている限り、人間の身体、とくに脳は固定観念に占領されている・・・」
そのお母さんや、怒れる上司に反省の文字はない。今の大人を作った時代背景が、そもそも歪んだ社会だった。それまでの礼儀正しく、つつましやかな日本人の生活が、戦後の焼け野原から、奇跡的な復興を遂げた。
アメリカのテレビドラマの豊かな生活に憧れ、日本が、何でもお金で買える豊な時代になった。
「『三無主義』と言うのが、さもカッコイイかの如く流行った。無気力、無感動、無関心だったな~」
昔に流行った言葉らしい。
大事な『こころ』を置き去りにした。そんな親に、気まぐれにペットの如く育てられた子供が大勢いる。子育てより、お金を稼ぐことの方に重きを置いたお母さんが登場し、生後間もなく、ベビーホテルに寝かされて、少ない人数で並べて寝かされた。その個人の魂に語りかける言葉の数の少なさと言ったら…。
あれで、情緒なんて育つのか?
「その恐ろしいのは、ヒステリー母さんの息子だよね。嵐のような攻撃を受けつつも、考える機能が停止しちゃうんだ。
秋田の畑中容疑者の幼少の頃みたいに、親兄弟の仕打ち、学校のクラスメイトの仕打ちがあって、安らげる場所がなかった。でも、「自分が悪い場合もある」と言う、その辺の心が育たなかったんじゃないのかな?」
「そんな余裕なかったんじゃないの? 」
「顔に自分をイジメてくださいって書いてあるのを、自分で気づかなかったんだ」
「小さい子供には、ムリだよね」
「子供は、三歳までに、一生分の親孝行をするって言われているよ」
「それを、誰のお蔭で生きてられると思っているんだって言う親、サイテー。自分だって、誰に育てられたのさ」
自分より弱い存在を、いけにえに捧げる。それを何とも感じないんだ。はけ口なだけなんだ」
「あの秋田の畑中容疑者が”もしも、自分が悪い場合もある”って心が育っていたら、自分が辛かったら、人にはやらない、自分の子供は、そんな目に遭わせないって決心をしたかも知れないと思う・・・」
成っちゃんの深い洞察に、全員が黙った。
「お店の人の、インスタントラーメンをお湯いれないまま、かじっていたよっていう証言。大阪のおばちゃんだったら、お湯入れてあげるの、コタツに入れとか、これもお食べとか、もっと世話を焼いたと思うよ~」
「う~ん」
みんな恐ろしく、無関心なんだ。唯一親切な家族が、被害に遭うなんて皮肉だ。
「言い訳で言えば…、『牛肉偽装問題』に関わった人間も、「社長の命令でやった」と言う。自分には、生活があるから、仕方がなしにやる。反対に、神戸の冷凍会社の『BSE牛の偽装の告発人』は、自分の会社を失った。だからって、黙っている訳にはいかない。正義に拍手だ。そういう、正直者がバカを見て、悪いことをする人が得をする世の中だけど、それにとうとうピリオドがつけられる時代が来た。それが、今なのかも知れない」。
「ちょと、見渡せば、ひどいことが起きている、でも自分に関係な~い♪ って人間が増えたのは、確か。運、不運で終わりの様に見える」
「でもね、どうしてだ? って調べると、世の中が変わってくる」
お金がどこに消えたかというと、人件費を減らせて、売り上げを伸ばし、株主に還元をしなければ、いけないとマスコミに大々的に報道される。
「僕たちが、得られる筈の労働の報酬が、外国の、株を運用している連中に吸い上げられたからなんだ」
と、知ることになった。
勿論、石油が高騰して、コストがかさみ、経営自体が苦しい企業もいくらである。
「老人介護の仕事に携わる人は、体を壊し、なお且つ生活ができないと言って辞めていく。じゃあ、外国人ならいいのか~?介護職に、フィリピンから人材の確保をしようとしているけど、フィリピン人だって、体の大きくない女性で、腰を痛めれば、体だって壊す。何年後かの、日本語の試験も控えている。要は、入れ替え制なのだ」
「自分たちは、現場で働いたから、簡単に想像がつく。あれじゃ~、『外国人研修制度』と同じ!国家間の問題が起きるよ。“日本という国はひどい国だと、詐欺師のような国だった”と、言い振らされるよ~。寮があれば、まだましだけど、外国人は安い給料で、生活費は普通に払うから、食べ物を切り詰めて、仕送りしている。可哀想だ。向こうへ帰れば、大金持ちだからいいのだってみんなは思う。でも、それっておかしい」
「外国人なら、ひどい扱いをしてもいいやって、思うのは間違い」
「日本という国で、日本の国民が当たり前に働いて、当たり前に生活できる社会を取り戻さないと、いけないんだ」
「そう、この矛盾を不思議に思わなければ・・・、日本中が、どこかの誰かさんに支配されていることにも、気がつかないから」
そうなんだ。お金持ちの連中たちは、優雅に暮らしていけるから、他人はどうだっていいって人が居たとしたら、その人の人生は、それで終わったのだろう。その先何年生きたとしてもだ。
「だから、金持ちが天国に入るのは、ラクダが針の穴にはいるぐらい難しいのよね」
力なく言う、雪ネェのそのフレーズ、耳ダコだよ~。
僕たち貧乏人は、どうにかしなきゃってあがいていた。
より良い社会のビジョンを描いていた。
仲間とつるんで、慰めあった。幸い、金持ちじゃないから、おべんちゃら言う人は、近寄って来ないし、砂金すくいみたいに、真実だけが残った。
この『森のキャラバン』に乗ってから、怒涛の如く、真実の情報が入って来る。
「重要なことは、人間は悪魔のような人と戦ってはならない」
コウジは、スンちゃんと解釈が違う~と思ったけど、黙っていた。
同じリングに降りて戦うのじゃなく、悪魔は自分の中に在る。なかなか消せない。
「知恵で勝とう!知恵で」
スンちゃんが、妙に陽気だ。
「そんな知恵、どこにあるんだい!」
「じゃあ、勇気だ」
どの面々を見ても、あまりなさ気に見える。
愛ならある。確実に。
「あんな、極悪人に真正面から向かって行くと、犬死するから…、『やわらか戦車』みたいに危うくなれば、即時撤退しよう!」
ゴロスケが元に戻って、みんな、ウケた。
「僕らのような非力な人間の武器は、『口コミ』しかない」
でも、みんなで、調べれば何か出て来るだろう。
コウジが『持丸長者』広瀬隆著の三部作を取り寄せて、熱心に読んでいる。
大勢に迎合しない、正義の作家はいるもんだ。キャンピングカーで移動していると、本は本屋にない場合、永遠に手に入らないが、ここんとこず~と、松野さん家に居座っている。
これも、神さまの計らいの様な気がする。残念ながら、六十を過ぎると松野さんの頭は、政治経済問題は、拒否反応を起こして、この話が始まると、トコトコと出て行く。
「僕たちの世代がやらなければ・・・」
☆☆☆
「コーヒー豆が、そろそろ切れそう…」
最近、雪ネェがおとなしい。って言うか、食事作りに飽きたらしい。
「そうか、買いに行かなきゃなぁ」
大下さんも、それに気づいて、そろそろ暇乞いを考えていた。
「僕たちの宿泊代を払わなければいけないなぁ~」
そう言われて、僕らも色々考えた。松野さん夫婦が、いいって言われたって、渡す方法を色々考えたけど、ちゃんと話をして、ちゃんと渡した方が相手も気持ちが良いだろうと言うことで、三ヵ月足らずの六人分の計算として、百万円払うことにしたそうだ。
大下さんが、近くのと言っても五キロ離れた、ゆうちょ銀行にお金を引き出しに行って、祝儀袋に入れて手渡した。
「松野さんの旦那さんが、泣いちゃって~、まぁ奥さんはクールだったけど、”自給自足の生活だし、お金は掛かってないからいいのに~”とは、言われたけどな。まあ、少ないけど、農泊やるには、資金も必要だろうということで、喜捨するつもりで、きっぱりと断った」
大下さんの話を聞いて、複雑な思いがよぎった。
僕らにとって百万円は、夢のような大金だった。
アパートの敷金と、家具とスーツとパソコンが買える。
せめてその札束を、一度でいいから、触らせて、いや一目拝みたかったな~とは、後でみんなから聞いた本音だった。
どうする? ハグする~?みんなは、顔を見合わせた。
身の回りの荷物をリュックに入れて、キャンピングカーに乗り込んだ。
雪ネェだけが、松野さんの奥さんとハグした。
涙は出ない。
大雨の中、行き先は、O川町だったけど、今さらどうでもよくなって、とにかく明るく手を振って、『森のキャラバン号』を、発車させた。
「ちょっと、長居し過ぎたかな」
大下さんがボソッと言った。
「もうちょっと、惜しまれて別れるぐらいが、ちょうど潮時だったんだ」
「うん」
雪ネェが返事しないから、後ろのリビングにいる、コウジが相槌を打った。
「せめて、オリンピックの閉会式の前が良かったかなぁ~」
ゴロスケのフィーリング、それも、言えている。
「中国の子供たちがなんだか、素朴で可愛かったなぁ~。自分の国が大好きって感じが実にいい」
日本の一昔前の、僕らの子供時代はああだったんだろう。
「今度は、早めに出ような」
大下さんが、不思議そうに雪ネェを見た。
「うん。そうだね~」
雪ネェは、助手席にいて、やっと答えた。
雪ネェは、今までの人生がそうだったように、また、今回も途中から、あのなま温い生活に飽きていたのだ。
私って、一つところに居られない性格なのかなぁ~?
だったら、一生結婚できないかも知れない。
雪ネェは、ちょっと悲しくなっていたのだ。
松野さん夫婦は、賑やかだった六人がいなくなって、火の消えたような…、だだっ広い部屋を見渡した。囲炉裏端に二人、しばらく呆けて座っていた。
「人って、楽しいもんだね・・・」
松野さんの奥さんが、松野さんの旦那さんに言った。
賑やかさに慣れると、静けさが身に滲みる。
ふと、祝儀袋に入った大金のことを思い出して、立ち上がった。
奥さんは大きな仏壇に供えて、鐘をチ~ンと鳴らせた。
しばらく手を合わせると、ニマッと笑った。
力が湧いて来るのだ。
奥さんがやおら立ち上がって、金メダルが決まった北島選手みたいに雄叫びをあげた。
「おりゃ~、農泊で、頑張るぞ~!」
松野さんの旦那さんは、とたんに堪らなくなって、トイレに飛び込んで一人泣いた。
去って行く者と、置いて行かれる者と、どちらの方が、ダメージが大きいか?
もちろん、去られる方だ。
ポロポロとこぼれる涙を腕で拭い、松野さんが言った。
「強くならなきゃいけない、瞑想しなきゃ~」
コウジたちの置きお土産、心の平安を保つ術、奥さんのいない部屋に入って、床に正座した。
目をつむり、ぶつぶつつぶやいた。
長居し過ぎたと、大下さんが言った。
別れを惜しんで、泣いてくれる人がいるってのは、
ちょっぴり嬉しいもんだ。




