表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
森のキャラバン  作者: 森のキャラバン
36/53

初めて食したぞ、鮎めし

女性たちは、台所で鮎めし作り。


コウジが出て行くと、消防団のおじさんたちがクーラーボックスを抱えていた。

「鮎がいっぱい釣れたもんで、みなさんで食べて貰おうと思って…」

「どうも、すいません」

コウジが受け取った。


「友釣りですか?」


「うん、そうだ。どっかの川の鮎に冷水病が出ててな。その鮎を他の川で友釣りに使うと伝染しちまう。それはやめてくれって言わなきゃ~な、でないとみんな冷水病になっちまう」      


「?」


「川でも、そんな病気があるんですか?」


「うん、うん、ゴム長、舟、み~んな消毒しないとな。この鮎は違うよ。いい鮎だ。でも色々と漁獲量は低下しているんだよ、政府主導でな、役人は国民の生活のことなんて、な~んにも考えてくれてない…。長良川に徳山ダムの水を流すだと?とんでもない!」

おじさんは、謎の言葉を残して帰っていった。


コウジは気になって、ネットで検索してみた。すると、ダムからの大量の放流水は河川より水温が低く、鵜飼いで有名な長良川に環境の変化で鮎がいなくなったらどうするの? と言う疑問が湧いた。総事業費八九〇億円は、そんな風に、住民の頼みもしないのに公共事業として突然始まるんだ~。

その悪意が信じられない。


フタを開けると、大きいのがいっぱい入っていた。四~五十匹はいたかな。松野さんの奥さんに渡すと、とても喜んでいた。


「鮎めしを作るから…」


新野さんの奥さんと雪ネェが参加して、カマドに薪を入れて炊くそうだ。新野さんの奥さんが異様に喜んだ。


「思い切って、二升くらい焚こう!」


「二升って、想像できないんだけど、何人分?」


「二十四人分だけど、みんな食いそうな連中ばっかりだからね」


雪ネェが腕をまくって、お米をといだ。

大量のお米はかき回すだけで、力がいる。

水も何度も取り替えた。

竹の大きなザルに一度お米を上げといて、濡れブキンで覆っとく。

それから、焚く一時間くらい前から水に浸しておく。

焚き始めにフタを開けて少しかき混ぜてフタをした。

焚きムラができるから、こうすると一粒 一粒まんべんなく炊き上がるのだ。


炭火で鮎を焼くのも『新野さんの奥さんが』やったし、カマドにお釜を置いて、カマドの火を熾すのも『新野さんの奥さんが』やった。

松野さんの奥さんが何をやったかと言うと指導だ。


「餅は乞食に焼かせろ 魚は大名に焼かせろってね」

「何ですかぁ~、それ? 」

「餅はコゲないようにこまめにひっくり返しながら焼くのが良い。魚でそんなことをしたらグチャグチャになってしまうから、魚を焼くコツは「表六分に裏四分」。半分ちょっとまで火が通ったらひっくり返して反対側を焼く。。ひっくり返すのは1回だけ。乞食は早く食べたいので何度でもひっくり返す。餅を焼くには良い。魚を焼くには大名みたいに、ノンビリと焼く。適材適所っていう意味かね」


なかなか奥が深い。


「何だか~、火っていいわね~」


見ると、新野さんの奥さんの顔から滝のように汗が流れている。


「えっ、真夏でも火が好きですかっ?」


「私、いつも家の中で、クーラー効かせて住んでいるでしょ! 夏でも汗、かかないもの。炭の火って、遠赤外線を発するでしょう?毒素が体から出て行く感じ~♪」


「は~」


変わった人なのだ。

世間とは別世界の人たちって楽しいな。

あ、自分もか、と笑えた。


お米を焚き始めて、だいぶ焚けて来た。

水が少なくなったら、焼いた鮎をご飯の上に乗せた。


松野さんの奥さんが薄口しょうゆを二カップ入れ、お酒を二カップ入れてフタをして更に焚いた。

糊状の吹きこぼれがいっぱい出て湯気が上がった、香ばしい香りがして来て、蒸らしに入った。


「もう、いいだろ」


松野さんの奥さんがお釜の重いフタを開けて、鮎を取り出した。


「あちちっ、熱~い」


箸と手で、鮎の頭と骨とヒレ、内臓を取り除いて、身をほぐしていく。


「あ~、下手だね~、見てらんないよっ!」


雪ネェと新野さんの奥さんは恐縮する。

川の魚の骨をほぐすなんてことは、人生の中で皆無だった。


「川に鮎が戻るとね、スイカの匂いがするんだよ」


「スイカ?」


「そうだよ。川のコケを食べるから、いい匂いがするんだ、鮎って」


「へ~」


ほぐした鮎の身を、またお釜に戻して大きなおしゃくしでかき混ぜる。

熱い湯気が上がって、汗だくになる。

その重労働も松野さんの奥さんがやった。

料理を作るのは、力がいる。


「こうやって、ご飯を縦に切るように混ぜるんだ」


「ふ~ん」


「じゃあ、山椒の葉っぱ採ってきて!」


「山椒ってどんな木?」


とは言っても、人ん家の庭のレイアウトは良く分からない。


「いいよ、いいよ。私が獲って来る」


結局、松野さんの奥さんって良い人なんだ~と分かった。

ちょっと、旦那さんが頼りなくて、イライラするだけなんだ。


みんなが集まり、鮎飯をお茶碗にてんこ盛りにして頂いた。

てっ辺に山椒の葉っぱをちょこんと乗せた。

鮎の香りと山椒のかおりがとてもいい感じ。


「鮎めっし 鮎めっし♪」


さっそく、一口分を箸で挟んで、口の中へ入れる。


「うんめぇ~」


「美味しい、これって魚のだし?」


「そうだよ」


「全然、魚臭くないし、香ばしい~♪」


「カマドの薪で焚いたお米ってのも、おつだね~」


「お米の一粒に、全宇宙のエネルギーが濃縮して入り込んでいるみたいな味だ~」

ゴロスケの言う、そんな形容詞もあったのか。

みんなは、感心した。


もちろん、ご飯だけでなく、おかずもいろいろあった。


スイカの皮の漬物とか、ナスとキュウリの柴漬け、大根とニンジンとレンコンの皮のキンピラ、ジャガイモの皮を水に晒して、油で揚げて、天然塩をかけてフライドポテトにしてあった。

男性陣は、何を食べているか気がつかないけど、新野さんの奥さんは、いちいち関心していた。


「野菜って捨てるところが、ないんですね~」


雪ネェは思った。

くず野菜ばっかじゃん。安く上げたな~。


小ぶりの鮎をまた、天然塩をつけて、炭火で焼いた。

新野さんの奥さんの魚の焼き方は、職人はだしと言うべきか…。

すっかりハマっている。「

焼き鳥屋さんをやるといいよ…」

と言いたくなるほどだった。そ

れをガラスコップに刺し、ぬる燗を注ぐと完成。


大下さんと、新野さんがすっかりゴキゲンで頂いていた。


「自然はいい~。その自然を味わう知恵が本当に素晴らしい。人間万歳だ!!」


「この素晴らしい、知恵をぜひとも伝えていかねばなりますまい」


大下さんは、寝てしまった。


「えっ、もう?」


松野さんの奥さんは、せっせと、鮎飯をパックに詰めていた。

鮎を持って来てくれた人に渡すのだそうだ。

森のキャラバン一同は、今まで、誰もこんな食べ物があることを知らなかったし、都会にいたら知らずに一生を終えただろう。


「もうじき、北京オリンピックだね~」


色々と邪魔が入るみたいだけど、成功して欲しいもんだ。



朝、成っちゃんと子供らが昆虫採集をして帰ると、虫かごの中にある、クワガタや、カブトムシの数を数える。

だんだん取り方をマスターして来て、スイカの皮を与えて、家で飼うのだと言い出した。


「何でまた、二種類なんだろうね? 虫はいっぱいいるのにね」


「対決するゲームもあるんだよ」

五歳のお兄ちゃんが誇らしげに言った。


お兄ちゃんに聞いてみると、ただ「デパートに売っているものだから、つい獲ってしまう」のだとか。

それって、主婦の心理だよね~、近頃の子供たちは。

新野さんの奥さんが、子供たちをシャワーに行かせた。


「地球温暖化で、日本の里山に外来種のヘラクレスなんかが、増えたりしてね」


「夏休みの宿題は、カブトムシとクワガタの観察絵日記にするんだって~」

成っちゃんが、水道の水をがぶがぶと飲み干した。


「オオムラサキが国蝶なんだけど、見たこともない。値打ちがあるからそうしているみたいだね~。日本でなら、どこにでも見られるのが国蝶でもいいと思うんだけど~」

雪ネェがつまらなそうに言った。


「国の花は桜で、じゃあ国の鳥は?」

成っちゃんが言うと、


「スズメ? と言いたいところだけど、白鷺とか、分かったタンチョウヅル! 」


「残念でした~、キジで~す」


「あんまり見ないな、孔雀の方が、動物園で観る分だけ知っている気がする。じゃあ、国虫は?」


「そんなのあるの?」


「国虫は・・・オオスズメバチ」


スンちゃんが、ネットで調べて言った。


「朝から、ネットで何調べていたのさ?」


「もうじき、終戦記念日でしょう? 原爆の日が今年もやって来て、やっぱり戦争はなくならないなと思ってさ、こんなの見つけたデビ夫人のブログ」


「へ~、芸能ニュースに興味があるんだ~、スンちゃん」


「ないよ! でも、拉致問題について、語っているからさ」

「要は、あの時、二週間だけ帰国すると言っていたのに、帰さなかったのは、日本が悪いってさ」

「だって、お陰でいっぱい帰って来たじゃない。もし、二週間で帰したら、本人の意思なんかに関係なく、一生帰れないんじゃないの?」


「ってみんな思ったよね~、外務省の反対を押し切って、強行したのが、N総理大臣補佐官と、安倍さんでしょ?」


「うん」


「あの頃、安倍さんて、骨のあるヤツだと、国民は思ってたよね」


「そうだね」


「でも、実際は、ノイローゼとかで、急に総理を辞めたよね。あれっ? て思ったよね」


「そういや、そうだね。やっぱ~おぼっちゃまと思ったよ」


「D夫人は、国際感覚は大いにある。VIPの人たちと交友も深い。二週間の約束は守るべきだったと。北朝鮮とまず国交を正してから、拉致問題だと主張している」


「国交を正すのって、難しいね。いつになるか分からないよ~」


「その安倍家の元もとの出の、山口県出身の総理大臣って、多いよね~。伊藤博文、山県有朋、桂太郎、寺内正毅、田中義一、佐藤栄作、岸信介、その孫で東京生まれの安倍晋三」


「群馬も多いけど、山口県は多いね」


「山陰は、今はひなびてるけど、昔は、朝鮮からの玄関だったでしょ?


弥生人の渡来って言って、特に、山口県には、古来より大陸文化の影響を受けていたことを物語る多くの遺跡が残されています。響灘(ひびきなだ)沿岸地域には、下関市の綾羅木郷(あやらぎごう)遺跡、梶栗浜(かじくりはま)遺跡、地蔵堂遺跡、中ノ浜遺跡、長門市の向津具王屋敷(むかつくおうやしき)遺跡など、中国大陸や朝鮮半島の古い品々をともなう遺跡が多く分布しています。


「これは、山口県のPRのHPからだけどね 」


「広瀬隆さんの講演の動画をたまたま見たんだけど、長州出のヤツはみんな悪い。その大元を辿れば、吉田松陰に行き着くって、言っているんだ」

「ええ? あの松下村塾を作った、若くして獄死した? 」


「うん。前に、みくにのおばさんが積さんに、『吉田松陰ってワルですか?』って確かめたら、『うん、ワルだ』って答えてくれたって。

人間の歴史では、よく勝てば官軍で、書き換えられているけど、神の世界では、本当のことが分かるからね。

間違いない!」

スンちゃんが、また検索して出てきたのは、教科書で習ったような言葉だ。


「彼の思想は、松下村塾での教育や遺書(いしょ)留魂録(りゅうこんろく)」などを通 じて、門下生(もんかせい)達に受け継がれ、高杉晋作(たかすぎしんさく)久坂玄瑞(くさかげんずい)伊藤博文(いとうひろぶみ)山県有朋(やまがたありとも)など、幕末維新(ばくまついしん)激動期(げきどうき)に大きな役割をになった人達を育てました」

「何とな~く、伊藤博文がグレーなのは、日本人も知っているよね」


「明治維新で、本当は、クーデター。日本は失敗してしまった。だからこんな変な事件の起こる変な世の中にしてしまった。じゃあ、明治維新って、どう間違ったのかと調べたら、一つに『征韓論』っていうのに行き着いたって、その広瀬隆さんが言っている」


「セイカンロン?」


「朝鮮を征服せよという思想だよ。何にもなしに、いきなりね」


「ん~、古くは豊臣秀吉が、朝鮮出兵したって、歴史で習ったよね」


「さすが、雪ネェ。それで、調べてみると、すんごいことが分かったんだ~」


「靖国神社に、朝鮮の誇りのような歴史的な碑を奪って帰って、立ててあって、返してくれと言われて、最近返したっけ?」

スンちゃんがしばらく検索していた。


「待てよ、これだ。“日本に略奪された「北関大捷碑」が返還へ” 日本に略奪され、東京靖国神社の境内の隅に放置されて来た北関大捷碑が、早ければ今年の上半期中に返還される見通しだ。とある」


「朝鮮にとって、大事な物で、日本人にとってどうでもいいものを、早く返せばよかったのにね~」


「そう、そんなことをしているって、大抵の日本人は知らない」


「さっきの豊臣秀吉のあった! 耳塚」


「耳塚? 平将門じゃあるまいし、何それ? スンちゃん」


「耳塚って、この耳ッスか?」

とゴロスケが指さした。


残念ながら、スンちゃんは、気がつかない。

「いい? 読み上げるよ…。


京都に豊臣秀吉を祀った京豊国神社があるが、そこから一五〇メートル離れて耳塚と呼ばれる塚がある。最近までかけられている京都市の説明板によると、豊臣秀吉がおこした文禄・慶長の役で朝鮮人の鼻や耳を斬り、それをあとで供養したものだとあり、『耳などをきりとるのは当時の戦いにあっては必ずしも残酷とはいえない』とあった。

日本の武士が首狩り族であったことをわれわれは見落としてはなるまい。武士たちは戦闘における功績の証明として敵の首を斬り取る習慣があったことはよく知られている。

 しかし朝鮮から首を持ち帰るのは大変なので、秀吉の了解のもとに鼻や首を斬り取ることにしたのである。向こうは、こんな野蛮な行為があろうか。これを侵略といわずして何を侵略というのか…朝鮮ではこの戦争を倭乱と呼ぶ」


「はぁ~すんごいね」


「・・・」


成っちゃんは、あまりの史実に言葉がでない。


「京都に豊臣秀吉を祀った豊国神社ってあった。私は、豊臣秀吉って、嫌いだから、行かなかったけど」


「何で嫌いさ?雪ネェ」


「千利休に自害を命じて、キンキラ金の茶室を作ったのよ。熱海のMOA美術館にレプリカがあるけど。何ていうか~、成金趣味?ねねの方に人望があったのよね。あの女ったらし~ぃ」


「朝鮮文化の略奪… 秀吉の倭軍は多くの美術品や書籍を略奪し、多数の技術者を日本に強制的に連行した」

と、スンちゃんが読み上げる。

「そう、成金趣味に、美が分かる?」

「まぁ、自分も分かんないか、どうでもいいって感じでさ。

ところが、徳川家康の時代になると、国交が回復するんだ。親戚かな? と思うくらいに仲良くね。田村貞雄氏の説で、あ・・・、この人は元大学の教授みたいだね。


一六〇〇年(慶長五)の関ヶ原の戦いに勝ち、天下を握った徳川家康は、朝鮮との国交回復に乗り出した。家康は対馬藩の宗氏を通じて朝鮮政府に対し、再び朝鮮を侵略しないことを約束して国交の樹立を求めた。

 朝鮮政府は最初は警戒しつつ使節を送り、強制連行された同胞の帰還に力を入れた。これによって一万人以上の朝鮮人たちが帰国したが、しかし西南地方の大藩のなかには、陶工たちの帰国を許さない藩があり、軟禁状態にして朝鮮からの使節(刷還使という)に会わさないようとしなかった。

こうして日本と朝鮮の国交が回復し、貿易も復活した。将軍の代替わりごとに朝鮮から通信使がお祝いにやってきた。いずれも四〇〇人以上の大使節団で、幕府は最高の礼遇でかれらを迎えた。

こうして日本と朝鮮の国交が回復し、貿易も復活した。将軍の代替わりごとに朝鮮から通信使がお祝いにやってきた。いずれも四〇〇人以上の大使節団で、幕府は最高の礼遇でかれらを迎えた。十九世紀に入ると間遠くなるが、江戸時代を通じてあわせて一二回の通信使の来日があった。通信使は対馬藩に案内されつつ海路大坂に至り、ここで上陸、近江では将軍上洛の時しか使わない特別の道(朝鮮人街道)を通り、名古屋を経てゆっくりと東海道を江戸に向かった。そのきらびやかな行列は、各地で大きな屏風絵に残され、また宿舎で随員の学者たちと日本人学者との詩文の応酬があり、かれらは画員らが書いた書画が多数残されている、これらは友好的だった日朝関係をよく示している」


「政権によって、断絶したり、仲良くなったりじゃ~、あちらさんも日本不信になるよね」


「つまり、こんな風に仲良くすれば、拉致被害者が帰ってくるってこと?」

成っちゃんが、平和的に考えた。

「いや、まず過去の非礼を侘びなきゃね~。秀吉だけじゃないもんね。水戸黄門がお金つぎ込んで、日本の国学が盛んになって、徳川幕府が弱体化して滅んだでしょ? 明治維新のすぐ、日本は、また征韓論を仕掛けたからね」

「国学は、日本の神界からの動きでもあるけど・・・」

「なるほど、国学が栄えると、『朝鮮蔑視論』が起っるてね。朝鮮国は儒教の国、親を大事にするとか、日本に今はない、大事なものは、捨てなくても良かったと思うけどね」

「でも、儒教って、ジュダイ教って、ユダヤ教って意味の、モーゼの十戒?」


「中身も発音も似てるよね」


「その発端は神功皇后の三韓征伐(新羅、高句麗、百斉)だからだって、古いね~」

「でも、それは異議あり!昔、新羅、高句麗、百済とかの国が滅ぼされた時に、日本にいっぱい要人が逃げ延びたでしょ?日本の原住民って沖縄や北海道のアイヌで、後は、ミックスかも知れないし。いつか仕返しをしたいと虎視眈々と機会を狙っていた人たちもいたと思うよ。朝鮮半島に、日本の調査団が『任那日本府』の証拠を探したけど見つからなかったって。そこに日本文化のルーツっぽいのを見たのでしょうね」


「誰か忘れたけど、外国人が見た日本の国は、目の細い、おひな様顔の支配階級と、眼の大きな団子鼻の身分の低い庶民の図だったって」


「それあり得る。日本の実権を握っている政治家って、みんな朝鮮系じゃないのって思う時がある。K泉さんもご先祖在日じゃないの? っていうのがあって、コネがあるから拉致被害者を一時帰国させる手はずができた」


「はるほど」


「その根拠に、こういうのがあった。金達寿さんの説だよ


万葉集の歌は七世紀の中頃から始まりますが、突然この歌が誕生したのかといいますと、『万葉集』を育てた最も大きなものとして、西暦六六三年に起こりました白村江の戦いという事件があって…。

当時、韓国では、百済という国があってさ。百済と倭の連合国がVS新羅と中国との連合軍と戦いまして負けちゃった。これが白村江の戦いです。

そのときに滅びた百済王朝の文化人、政府の要人たちがこぞって日本にやってきた形跡があるから…日本の文化が隆盛になります。


つまり、入り乱れて、完全なミックス状態。だから、たかあまのてんのはしらがからびとや…なんだ」


「日本人って…従順な羊でしょ?」


「それに、征夷大将軍の坂上田村麻呂って、いかにも麻呂って貴族の名前だよね。東北へ行って、統一したんだけど。要は、日本の原住民を滅ぼしたんだよね。ねぷた祭りの跳人が、片足で地固めするのは、原住民のカシラを捕まえて、都へ連れて行き、その親類を穴に落として、土をかけて、仲間に地固めさせたって説を八切止夫の本で読んだことがある。根絶やしにするから根にフタで、ねぷただって。カシラを失い、支配された民は、寝返っちゃって、その山車で坂上田村麻呂の姿を抱いているから、これは腑に落ちるんだよ。記憶違いかも知れないけど、岩手県の胆沢のアテルイとモレもそうかな? 処刑されたのは、大阪の河内あたりらしい…。平将門も天皇の位に当たる人でしょ? 聖徳太子ってモデルはいたけど、謎らしい。


「日本の過去も勝った者の都合の良いように書かれていますもんね 」


「アベルを殺した、カインの末裔が人類だって聖書にあるけど、征服者側が生き延びた訳だし~」


「残酷だけど、本当のことを知ることも大事なんだよ」


「そうね、原爆を投下したアメリカ人があれで戦争を終わらせたって思っていて、数十万人死んだって知らないのもね~」


「この前、テレビで浦上天主堂のマリア像までが被爆したのを、アメリカが証拠隠滅を図って、市長をアメリカの招待して、観光させた。長崎に帰ってきたら、浦上天主堂の保存派から一転、建て直したのだというのをやっていた。後に、被爆したマリア像の頭部だけが出てきた。アメリカは、同じキリスト教徒が、キリスト教会を攻撃した事実を消したいのだろうって。その事実を加害者も知らない、被害者の子孫も知らないでは、死んだ人が浮かばれないよね」


「ねぇ、隠れキリシタンだったから、裏の神でウラガミかな?」


「…」


「この世から、戦争を終わらせることは、真実を知ることなんだと思う」

コウジの出した結論に乗っかる人はいなかった。

みんなネットで調べに夢中になっている。


カラオケボックスで、歌っている時に、自分の歌う歌を必死になって探すのに夢中みたいに。


あ~あ




エネルギーをチャージして、

ネットで調べて討論絶好調!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ