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目がない僕  作者: 井黒 薯蕷
8/11

新転地

鬼化事件が起きる前には

小学校の頃はおばあちゃんの家で生活をし


中学になると

親も亡くなり、親戚も近くにいないため

僕は 学校の寮で暮らしていた。

集団生活だったので 僕は 個人で生活をする

ということを経験したことがなかった


ましてや そんな僕には 一人旅というものも

初めてだったので 内心は とても 不安の気持ちで

いっぱいだった


そして おばあちゃんの家を出て 上京を

考えた僕は まず情報収集をするために 前にネットで載っていた 鬼化の事件があった

【新小町】という 街を目指すことにした


夕方 電車で 向かい 新小町の駅に着くと

何故か 駅に人 1人すら見当たらなかった。

駅を出て 街の中心部に向かおうとするも

街にも 誰もおらず よどんだ空気に包まれていた


不思議に思っていると 突然1台のパトカーがこちらに近寄り 強い口調で

『なにをしているんだ。こんな時間に 危ないだろ

早く 家に戻りなさい。』

と 何故か注意をされた


疑問に思った僕は

『どうしてですか? まだ夕方で日も沈んでいないのに。』

と聞くと 警察官の1人が


『何も知らないのかね。 出るんだよ

【天狗】が あの天昇山(てんしょうざん)から夜な夜な降りてくるんだ。』

と言い返してきた、


事情を聞くと

この街には どこからかやってきたかもわからない 天狗のようなものが 夜になると山から降りてきて

人をさらっていく という事件が多発していることがわかった。


今は 鬼を探している状況ではないと

考えた僕は

警察官に 『今 遠く離れた故郷から1人でこの街に来ていて 住む場所も帰る場所もないんです』

と伝えた


すると パトカーに乗せられ この街の 行く宛てのない子供たちが暮らす 施設に連れていかれた


施設につき 荷物を下ろした僕は 疲れて 眠っていると 目の前に 1人の女の子が立っていた。

『見ない顔ね どうしたの こんなところに』


この娘は (なぎ)といった 昔に 事故で両親を失い この施設に預けられたらしい

凪は この街に生まれた時から住んでいるらしく

僕は この前の鬼化の事故について聞いてみることにした


『最近 この街にあった事故で 子供1人が行方不明になったっていう事故のことを知りたいんだけど

何か知っていることはある?』


そう聞くと凪は 浮かない表情で

『行方不明になったのは 私の 親友だった 男の子なの。 あの事件以来 連絡すら取れていなくて』

と言っていた


これは申し訳ないことを聞いたと思い

話を変えようとすると


凪の表情が突然変わり 空気が重くなったことを感じた すると凪は口を開いた


『そういえば【あなた本当に人間?】』と








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