鬼化
太一を助けた瞬間 僕はもう 死を確信し、
案じた
真っ暗な世界に僕1人だけ取り残さた気分だ。
だが....
異変に気づいたのは 他の誰でもなく 僕自信だった。
確かに僕は 時計台の修理の破片が真上から
落ちて 事故にあったはず..
なぜか僕には今 意識がある。身体を動かそうと
脳を働かし 生きようとする意思が。
また 目の前が 真っ白になった
今回は光のようなものは見えず 煙のようなものが僕の視界を覆い尽くしていた
すると 周りからの悲鳴 嘆き 暴言が たちまちに
僕の耳に入ってくる
「なんだこれ..」「化け物だ」
【これはもしかして今朝の...】
僕の身体は 白いモヤのようなもので
包まれていた,
すると 僕は 【鬼】になっていた..
顔 形 図体などは まるで あの本に載っていた
化け物じみたものになっていた
『先生を呼んでこい!!』 『早く早く 逃げるんだ!!』
生徒たちの不安の声が聞こえる
『なんだこれは..僕の描いていた未来は
こんなものじゃない、こんなものになりたかったのではない』
僕は 突然の出来事 周囲の反応 悲しみから
逃げ出した。
鳴り止まない 悲鳴や 憎悪の声
僕は 走った。誰の目の届かないところへ
どこまでも どこまでも
涙が風に揺れた。