表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
目がない僕  作者: 井黒 薯蕷
2/11

混沌

いつも通る 学校の帰り道 家近くの神社の前の

道に ホコリを被った やけに分厚い 本が落ちていた

『何だこの本 ホコリが被って タイトルも見えやしない』

そういうと 太一は 本を手に取り ホコリを払った

すると そこには 【神鬼の再来】と書いてあった

神鬼とは はるか昔 僕達の住む この樹鬼島を

支配していた 不死身の5人の鬼たち という 言い伝えの中に出てくるものだった

『どうせ こんなんただの古くからのくだらない話だろ』

僕がそういうと 太一は うなずいた様子で

『なんか気持ち悪いから この本 お前にやるよ』 と

この本を僕のカバンにいれた

ただの分厚い本だと思い 断るのも面倒だったので

そのまま 家に帰った

太一と別れ 家に着いたあと 僕は自分の部屋の机に座り 何故か 無意識に その本に手が動いていた

そして 古びた 帯のようなものを外し 本のページを開いていた そこには 今の文字とは違う 古代文字のような ものが記されていた

その横には 馬鹿げた大きさの 神鬼と呼ばれる

五体の鬼と 共に 火 水 土 風 闇 と 書かれた

五属性のようなものが 描かれていた

その中の1人 戦火の鬼 羅蝉(らせん)と書かれた鬼を見た時僕は何故か少しゾッとした なぜなら 僕の下の名前と字も読み方も一致していたからである

その日は夜も更けていたため ただの偶然だろうと思い 本を閉じた


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ