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後書き
初めに言っておかねばなりません、私もまた見て見ぬふりをする弱い人間でしかないのだということを。
きっと、弱い人間で現実世界で優しい人間にはなれないのだから、小説というフィクションに逃げることになってしまったのだと思います。
もちろん、境界線ラジオというものは、フィクションでしかなく、現実では起ることはないものであります。
ただそれでも一言言えるのは、私も少なくとも三人のうちの一人であるということです。
だから今日も筆を執るのだと思います。、
願わくば、この世界の一人でも多くの人間が、その生を最後まで全うできることを願いながら。