恋人の人
その日は、木枯らしが吹いていた。
―今日で・・・・4年だね―
そのお墓には、落ち葉が数枚落ちていて・・・。
―君が・・・亡くなってから・・・―
私は、寒さの中で、無意識に・・・コートを仕立て直す。
なんとなしに・・・いつものごとく今日あった出来事を・・・目の前で眠っている君に・・・聞かせていく。
君が生きていたころから続く・・・私の習慣だから・・・。
でも・・・・
君が死んだあの日から・・・・
私の日常は・・・・
ずっと 灰色 のまま・・・・
ふぅと吐き出した息が白く白く・・・空へと昇っていく。
木という木の葉は、抜け落ち・・・
文字通り、この場にいるのは・・・・君と私だけだ。
お線香の匂い。
冷たい掌。
それよりも冷たい・・・・
君が眠る場所。
―君との出会いは・・・あの日の事故だったね。―
落ちた木の葉を手で払いながら・・・心中君に語り掛ける。
―私の不注意だったのに・・・君は、美人に会えるなんて・・・事故様様だなって・・・笑ってた―
ひまわりみたいな・・・君の笑顔。
こんな寂しい場所には似合わない・・・・君だけの笑顔。
首から下が動かなくなってしまった君は・・・それでも私に笑ってくれた・・・。
―ここから先は、現在執筆中です・・・すいません―