後輩の告白(ルーティーン)
後輩の登場です。
『ヤバイ、一人でスマホにツッコむと言う醜態を見られた! しかもあの学校のアイドルの雨宮楓に···』
巧は教室から走り校門まで来ていた。
『あのネカマ(敵)があんなメール送って来なきゃ·····』
巧は校門の前で立ち止まり心から恨んだ。
『あの、ネカマ(敵)絶対に許さねぇ!!』
人知れず巧はそう心に誓った。
「あれ?巧センパイじゃないですか!」
「あ?あぁ若葉か」
校門で立ち尽くしていると知り合いの美少女後輩に話掛けられた。
彼女の名前は神代若葉1年生の後輩で中学も同じだった。
中学まではロングヘアだったのだが高校デビューでショートカットに変えたりする、なかなか行動力のある後輩だ。
「あぁ、じゃないですよ~
なんで弓道部を辞めた人が部活終わりの時間まで学校にいるんですか~」
「はぁーあのな、そんな嫌味風に言われても弓道部辞めたのは怪我のせいなんだから仕方ないだろ?」
巧は若葉と同じ弓道部だった。
「そんなことを言ったって部活してない人がこんな時間まで学校にいるのはおかしいですよ~」
「知らないかもしれないけど俺新しい部活に入ったからな? まぁ今日は教室でゲームしながら依頼待機してただけだけど····」
「え!先輩新しい部活入ったんですか!? どこですか?私の先輩を引き抜いたのは!?」
若葉が想像以上の反応を見せた。
「お、おう 俺が新しく入ったのはIRAI部だよ。(マジで部活名言うたびセンスを疑う)」
「え?(笑)その部活って確か例の美人の先輩がいる部活ですよねー(気迫) ん?どうしてそんな部活入ったんですかー?(笑) 先輩、そこんとこ く·わ·し·く
教えてください~」
若葉が笑いながら(目は笑ってない)迫って来た。
「え?ほらあれ、あれだよ例の事件の後、先輩から部活に入部しないか誘われたんだよ。」
まぁ部活に入ってみたら先輩、親友、変態の3人から依頼を押し付けられるなかなかのブラックだったがな。
「誘われたからってなんで簡単に部活に入っちゃうんですか~!?
し·か·も私と言うものが在りながらなんで美人の先輩がいる部活にぃ~
この、尻軽先輩が!!」
「そんな入部したくない理由が(その時は)無かっただけだよ。」
「って言うかなんで先輩は私の告白を〘振った〙のに私のこと意識しないでそんな流暢に会話出来るんですか~」
そう神代若葉は高校に入ると同時に巧に告白してきたのだが巧にはかわいいとは思われているが仲のいい後輩止まりなので振られたのである。
「告白して来たのもう半年ぐらい前だろ? それにあの後何も無かったかのように俺と同じ弓道部に入部して来たのは誰だよ?」
「くぅ~なかなかやりますね先輩でもまだまだ私は諦めてませんよ!!
と言う訳で私と付き合ってください!!(気迫)」
若葉が見事な気迫で告白をしてきた。
だが····
「ごめんなさい全体にしつこいです」
「なんでですかぁぁ!!
次こそは行けると思ったのにぃぃぃ!!!」
そう言って若葉は走り去って行った。
普通なら追いかけたりするがもうこの流れが半年以上続いているのでもうなにも感じなくなってきて若葉と話す時のルーティングとなりつつあった。
「はぁー若葉のやつ俺のどこがいいんだか···」
そう言いながら巧は弓道部を辞めるきっかけになった事件を思い出していた。
その時楓は···
「なんか私の登場シーンが塗りつぶされた気が····」
こんにちは、こんばんは
平均的な厨二病です。
なんかランキング入っててビックリしました(笑)
ブックマークや評価ありがとうございます!!
次は明日か明後日に更新します。