ネカマ(仮)の正体
『はぁ~放課後の依頼さぼりて~』
学校でのホームルームが終わりに差し掛かった頃
巧は人知れず親友と変態に押し付けられた依頼のことで苦悩していた。
そして担任の教師が教室から退室しとうとう放課後になってしまった。
『いやマジで今回のはサボりて〜』
いつも部活に入った依頼は親友、変態、先輩、の3人から押し付けられているので、巧は多少の依頼ならこなせる自信があるが、今回のは特に巧の体を重くさせた。
『なんでよりによって依頼者がアイツなんだよ····』
今日の昼休み中にスマホで依頼内容を確認したのだがその依頼内容が·····
《星宝高校2年の女子です★ 最近よく男子に告白されて困ってまーす(*>_<*)ノ対処法教えてくださいですぅ》
そこには今日の朝、登校中に電車で見た。
ネカマ(仮)の投稿と全く同じものがあった。
巧が作ったサイトには全ユーザーが観覧できる投稿と自分達(まぁ対応するのは俺だが)に直接入る他のユーザーが観覧できない投稿がある。
そしてネカマ(仮)は最初は全ユーザーに投稿を公開していたが誰も質問に答えないため、絶対に対応しなくてはならない俺に直接同じ投稿を送り付けてきたのだ。
『と言うかほんとにネカマだったら俺達(2年)の学年にいるってことだよな』
巧はこれ以上考えないことにした。
するとスマホに通知が入る。
どうやらネカマ(仮)からDMが来たらしい。
件名で依頼のお願いで一度おはなししたいですぅ。
本文には依頼お願いしますぅ。
と書いてあった。
「件名と本文が逆だ!」
巧はつい、ツッコんでしまった。
慌てて教室内を見回すが
一番マズい相手に聞かれた。
それは
雨宮楓だ。
なぜマズいかと言うと変態のように
雨宮に多少なりとも好意を寄せる人は少なくないむしろ多い
雨宮は茶髪のミディアムヘアでスタイルもいい、
そして何より顔がかわいいどのくらいかわいいかと言うとこの学校で1·2を争うレベルだ。
女子達からの評判もいい、
男子からも頻繁に告白されているという。
美少女だ。
そんな雨宮に巧は多少の好意?憧れのようなものはある。
なのでスマホに向かってツッコむなどと言う醜態を見せたらかなり恥ずかしいわけだ。
『やべぇ雨宮に聞かれた···』
巧は逃げるように(まぁ実際逃げてんだけど)荷物をまとめ教室を飛び出した。
「びっくりした〜、確か佐藤君だっけ
まさか《私が》投稿したことに気づいたのかと思ってびっくりしちゃったじゃない、まぁ気づく訳ないわよね。」
そう誰もいない教室で《雨宮楓》が呟いた。
出来たらまた明日更新します