とりあえず森を出てみることにした。
3話目です。思いつきで始めたはいいけど地の文仕事放棄って結構辛い。書いてて楽しいから続けるけどね?
「で、ここどこなの?」
ファンデムと呼ばれる世界のどっか。としかわからないな。森っぽいけど。
「何で知らないんだよ。」
地の文はそこまで万能じゃありません。
「…はぁ。なら情報収集しないといけないのか。」
その前に森からでないとねっ☆
「わかってるよっ!」
そんなこんなで歩き出す少年改め勇者蓮見悠翔。適当に歩いているから遭難必至だっ!
「こんな木しかないところでどうしろってんだ!」
喚き散らす勇者君。自分で考えろっ!
「鬼かっ!」
鬼ごときと一緒にするな。
「なんなんだよお前!!」
地の文。
「ああそうでしたねっ!!!」
うむ。実に愉快。余は満足じゃ。
「うっさい!!」
まあまあ落ち着け。勇者君が森から出ないと僕も退屈だからな。特別に教えてあげようじゃないか。
「はあ、はあ、ほんとか?」
ああ本当だ。第一…
「第一?」
誰が好き好んで野郎一人森でさまよう図を見続けにゃならんのだっ!!
「知るかっ!!」
っつーわけで教えんぞ。耳の穴かっぽじってよーく聞け。
「お、おう。」
上を見ろ。
「?」
太陽があるだろうが。それ見て一定の方角にすすめ。何時かは出られる。
「…えらく適当だな。」
だが確実だろう?
「…まあそうだな。そうするか。」
そういって勇者君は南と思われる方角へ向かっていった。そしてその後、彼の姿を見たものは、いない。
「縁起でもねーこというなよっ!!」
悠翔「地の文仕事しろ。」
地の文「勇者君が弄り易いのが悪い。」
4/6 『・』を『…』に置き換えました。
4/26 会話文同士の間を1行、会話文と地の文の間を2行開けました。