表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツッコミ勇者とボケる地の文  作者: ぽりーぷ
第1章 勇者と地の文
6/34

僕の声がきこえるらしいよいや参ったね

勢いで2話目。ほぼ説明回です。

…おろ?



「いやおろでもねーよ…」



もしもーし。



「なんだよ。つか早く出てこいよ。」



ほんとに聞こえてるらしいね。うん。



「何の確認だよ…?」



なんで聞こえるの?



「はぁ?」



…なるほど。なんもわかんないけど僕の声はとりあえず聞こえると。



「いいから早く出てこいよ。その辺にいるんだろ?」



いないよ?



「そんな嘘ついたって声聞こえる時点でモロバレだからな?」



いやいやほんとに。探したっていいけどその辺にいないのはほんとだよ?



「じゃあなんで声が聞こえるんだよ?」



さぁ?だから僕も疑問に思ってるわけで。



「…とりあえずお前何者だよ。」



地の文。



「はぁ?」



だから君が気づくまで状況描写してたんよ?



「いやそうじゃなくて、なんで俺の地の文なんてやってんだ?」



仕事だから。



「答えになってねーよ…」



じゃあ君が『物語』の『主人公』だから、でいいかな?



「…どういうこと?」



そっか。なんも知らないのか。なら教えてあげよう。君はこの世界に呼ばれた『勇者』なんだ。



「はあ!?つまりここはもともとの場所からして異世界にいるってことか!?」



なかなか読み込みが早いね。でも、人の話は最後まで聞こうか。



「あ、ああ。スマン。」



わかればいい。あと君の疑問にはYESと答えておこう。でだ。『勇者』はれっきとした『物語』の『主人公』で、『物語』に『地の文』は付き物だろ?



「意味不明なんだけど…」



君は勇者になった。この世界は不思議なもので、こういった話は必ずどこかの世界で物語となるんだ。僕はその話の地の文。そして君は何故かそんな存在であるところの僕の声が聞こえるってこと。わかった?



「なんとなく読み込めたけど…結局お前は何という存在でなんで地の文なんていう仕事してんだ?」



知らない。気付いたらやってた。



「お前にもわからないのかよ…」



まああれだ。気にしたらそこで試合終了だってやつだ。



「自分が勇者として異世界に呼ばれたことより意味わかんないんだけど。」



人生なんて意味わからん事の方が多いんだから気にすんな。こまけぇことはいいんだよ!!



「なんかちょくちょくうざいな…そんで?名前は?そんくらい教えろよ。」



知らん。いつの間にか地の文やってたのに名などあると思うてか!?



「名無しかよ…まあいいや。俺は蓮見悠翔(はすみゆうと)だ。よろしく。」



うむ。地引文人(じびきふみひと)だ。こちらこそ。



「名前あんのかよ!!」



偽名だぞ?



「偽名かよっ!!」



その日、その森からは10代半ばほどの男の叫び声が絶えなかったとか。



「うっせぇ!!!」

地の文「こうして僕こと地の文による勇者いじりが始まったのだった・・・」

悠翔「ふざけんな!」



4/6 『・』を『…』に置き換えました

4/26 会話文同士の間を1行、会話文と地の文の間を2行開けました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ